2021年4月26日に総務省主催で開かれた「携帯電話会社の競争ルールの検証会議」の中で、携帯電話ショップの利用者ニーズに合わない、強引な営業実態が明らかにされ、その後の総務省の通信キャリア各社に対する指導が入り、代理店マージンのプラン別の優劣廃止が実施されたはずでした。
2022年3月14日に総務省主催で開催したワーキンググループで、通信キャリアと販売代理店の不適切行為の状況について報告が出ました。
2021年9月に「携帯電話販売代理店に関する情報提供窓口」を開設していて、そこに寄せられた情報の中に、「オプションなどの加入率が評価指数になっており、下回るとインセンティブが下がるため、利用者ニーズに合わないオプションを案内するしかない」という、代理店からの内部告発が届き、依然として変わっていない実態が明らかになりました。
物の値段が上がって、収入の上昇がついていかない現在の状況を考えれば、通信コストにも「防戦」「自衛」が必要で、言いなりになっているデメリットは計り知れません。
この戦いの武器は、「知ること」です。
通信会社の回線利用は、基本的には割高です。スマートフォンの利用も、別途Wi-Fi回線を利用した方が通信費は安価になります。
今回はその手段として、「光回線」と「モバイルWi-Fiルーター」を遡上に上げて、どちらがお得な方法かを中心に解説していきます。
今すぐにでも見直した方が良い方
現在の3大通信キャリア(ドコモ・au・SoftBank)のプランは、メインプランの「無制限・大容量」と「1GBから最大7GBまでの小容量」の2つです。
ユーザーが特に積極的に希望を出さない場合は、ほぼ例外なくメインプランが勧められています。
メインプランを、一概に否定しているわけでは有りません。
通信キャリアのメインプランでメリットのある方
インターネットに接続する手段として、スマートフォン以外の端末を利用せず、動画視聴などの大きなデータ消費利用が頻繁に有るユーザーなら、通信キャリアのメインプランはメリットが有ります。
端末の処理性能や画面性能にも依りますが、YouTubeやNetflixなどの動画視聴は、非常に大きなデータを消費します。
サブスクリプションなどの契約をしていて、スマートフォンで動画見放題を実現しているユーザーには、利用データ量を気にしないで使える事は、大きなメリットです。
通信キャリアのメインプランを見直した方が良い方
もし、現在3大キャリアのメインプランを利用していて、自宅に光回線などWi-Fi環境が有るなら、即刻のプラン見直しをオススメします。
通信キャリアのショップでも光回線の導入は積極的に行われていて、メインプラン契約ユーザーなら、普段から利用している馴染みのショップで、光回線の加入を行った方も多いと思います。
自宅に光回線が開通したら、自宅では光回線からのWi-Fiを利用する事で、通信会社の回線利用は外出時だけになるため、多くのユーザーには「無制限・大容量」のプラン契約は不要になります。
しかし、同じ店舗カウンターで契約を行っているのも関わらず、小容量へのプラン変更を促されるケースは殆ど聞きません。
お店側にとって、メリットの有る提案ではないからです。
実際に外出時に必要なデータ量は?
仮に、「自宅ではWi-Fiを使うので、小さい容量プランに変更した方が良いですか?」と、ショップ窓口で聞いたときに、「そうですね、見直しをオススメします。ただいま、実際にお客様が1ヶ月どの程度の使用量なのか、確認いたします」と、返答してくれるショップは、誠実なスタッフさんが居ると考えて間違いありません。
しかし、「この先、何があるか解らないので、今のプランを継続した方が、追加料金が発生しないのでお得ですよ!」という返答は、多くのショップにある基本的なマニュアル通りです。
実際に光回線を導入して、Wi-Fiを使い始めてからでないと、正しい使用データ量は把握出来ませんが、各社のマイページ(ドコモ・au・SoftBank)にログインすれば、直近の具体的な使用量が簡単に閲覧出来ます。
実際に外出時に限定した場合、一般的にはどれくらいの通信量を消費しているのか?見てみましょう。
2021年8月26日に株式会社MM総研は最新の「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2021年7月時点)」を公表しています。
(出典:MM総研)
このデータ使用量は、自宅以外での携帯電話会社の回線を利用した時のみです。
「1GB」31.8%・「2GB」11.7%・「3GB」14.1%で、57.6%のユーザーが3GB以下の通信量に留まっていて、約75.2%のユーザーは累計「7GB」までで収まっています。
単純に平均をとれば8.72GBになりますが、数値の中央値は3GBになります。
多くのユーザーは、大容量・無制限プランを必要とせず、3GB程度の容量で足りる事が解ります。
3大キャリアの大容量・無制限プランは、割引き前の月額料金は7,200円前後に設定されています。
それに比較すると、少容量プランは安価に設定されています。3GB程度の使用時料金を見てみましょう。
スマホ容量 | 月額料金 | |
ドコモ | 3GB | 4,565円 |
au | 4GB | 4,928円 |
SoftBank | 3GB | 5,478円 |
一例としてauの場合、使い放題MAX 4Gプランの料金は月額7,238円ですから、月額2,310円の差額が出ます。
家族3人で利用している場合なら、月額の差額は6,930円になります。
自宅にWi-Fi環境が有れば、お得にインターネットが利用出来る
通信会社の割高な回線の利用を、Wi-Fi環境導入で避ける事が出来れば、合理的にインターネットを楽しむ事が出来ます。
最もデータ量を使うのは、動画視聴です。
通勤時などの、Wi-Fi環境が無い状態で、動画視聴する機会が多いなら別ですが、多くのユーザーが動画を楽しむのは自宅というケースが圧倒的に多くなります。
Wi-Fi環境の導入方法には、無線タイプと有線タイプが有りますが、今回は無線タイプの「モバイルWi-Fiルーター」と、有線タイプの「光回線」を比較します。
モバイルWi-Fiルーター VS 光回線
「モバイルWi-Fiルーター」と「光回線」は、インターネットをWi-Fi環境で楽しむ手段です。それぞれ、メリットとデメリットがあります。
モバイルWi-Fiルーターのメリット
導入が簡単
導入が簡単な事が、まず挙げられます。契約して機器が到着したら、すぐにWi-Fi環境が構築出来ます。
持ち運べる
機器の筐体が小さく、バッテリーで駆動するため持ち運びが可能です。
自宅で利用するだけでなく、鞄に入れておくだけで、何処に行っても自分の居る場所に、自分だけのWi-Fi環境が常に構築出来る良さがあります。
スマートフォンだけでなく、タブレットやパソコンも持ち運ぶなら、何処でも複数端末でインターネットに接続することが出来ます。
スマートフォンのテザリングを利用するよりも、通信コストが安くなる事が多く、制限等を考えても使い勝手が良くなります。
モバイルWi-Fiルーターのデメリット
回線速度と品質が劣る
インターネットを無線で利用するため、有線タイプに比較すれば回線速度は遅く、安定感でも劣ります。
それに加えて、小さな筐体のためアンテナサイズも小さくなり、大きなデータのやり取りや複数の端末同時利用には限界が有ります。
利用する場所によって電波の状態が変わるため、エリアや建物によってはインターネットに接続出来ない事もあります。
通信制限
モバイルWi-Fiルーターに限らず、無線を利用したタイプには基本的に何らかの制限があり、本当の意味での「無制限」には利用出来ません。
大きく分けて、月のデータ容量が決められているタイプと、特に容量は決められていない無制限タイプが有ります。
無制限を標榜する代表的な回線として、WiMAX系モバイルWi-Fiルーターが有りますが、サービスによって3日間で10GBまたは15GBの様な、利用制限が有ります。
他の無制限を標榜するタイプでも、利用の仕方によって制限が掛かることは避けられません。
利用機器が限定される
モバイルWi-Fiルーターには、有線LAN端子を接続する事が出来ない他、接続出来る機器が限られ、IoTの機器を家庭内利用するのには向いていません。
家庭用の回線としては向かない
ワンルームマンションの範疇では多くの問題が発生しませんが、複数の部屋にWi-Fi環境を構築するのには、電波の飛ぶ範囲が足りません。
これも筐体が小さいため、Wi-Fiを飛ばすアンテナが小さい事が関係しています。
家族が居た場合、誰かがモバイルWi-Fiルーターを持ち出した場合、残された家族は回線手段を失います。
光回線のメリット
通信速度品質が優れる
現在多く利用されている、光回線による通信速度は1Gbpsです。
無線タイプは新世代の規格5Gが登場して、光回線を大きく超える、下り最大4.1Gbps等の回線速度を標榜していますが、これはあくまで公称値です。
公称値は、サービスを提供する側が出した理論上のものであり、実際にその速度が出ることは基本的に有りません。
無線タイプには、利用する建物の状況や、周りの電波状況など影響を受けるなど、ロスする要素が多く、実際の利用にあたり。回線速度は公称値よりも大きく数値を下げる事が一般的です。
公称値では無く、実際に利用者が計測した通信速度が、「みんなのネット回線速度」に公開されています。
「5GのモバイルWi-Fiルーター」と「光回線」の代表的な回線で、ユーザーが計測した直近3ヵ月の回線速度を比べてみましょう。
「Speed Wi-Fi 5G X11」 平均ダウンロード速度: 51.38Mbps 平均アップロード速度: 8.95Mbps
「フレッツ光ネクスト」 平均ダウンロード速度: 270.25Mbps 平均アップロード速度: 206.46Mbps
圧倒的に「光回線」の方が、実際の回線速度が優れています。
昨今増加している在宅ワークやオンライン授業などに用いられる「zoom」等のビデオ会議では、スムーズな利用には50Mbps以上が必要になります。アップロードの速度がそれ以下の場合、多くの参加者が有る中で、一人だけ固まっている状態を生み出す要因になります。
無制限に利用出来る
基本的に光回線では、利用容量制限を設けていません。
家族で別々の動画鑑賞を行っても、どれだけ行っても、通信容量を気にする事無く利用する事が出来ます。
幅広い機器に対応
家庭内のIoT対応機器の他、インターネット接続に関して制約が殆ど無く利用が可能です。
無線でWi-Fiを利用するだけで無く、有線LANの接続も出来て、家庭内のネットワークを構築することが出来ます。
光回線のデメリット
回線工事が必要
光回線の導入には、基本的に工事が必要になります。
申込みをしてから、回線工事が完了するまでの期間が必要で、直ぐに利用する事が出来ません。
最も工事が早いNTT東西の「フレッツ光」と、その回線を利用するサービス「光コラボ」でも、2週間から1ヵ月程度が掛かります。
利用出来ないエリアや建物が有る
利用したい光回線が有っても、提供エリアに居住地が入っていない場合は、残念ながら利用する事が出来ません。
最も全国に提供エリアが広い、NTT東西の「フレッツ光」と、その回線を利用するサービス「光コラボ」では、多くのエリアをカバーしていますが、100%には届いていません。
また、マンション集合住宅では、共有スペースまで光回線が導入されている必要が有ります。
近くまで光回線が来ていても、建物まで引き込み工事が終わっていない場合、その光回線を利用する事が出来ません。
全国で最も多数のマンション集合住宅に導入されているのは、圧倒的にNTT東西の「フレッツ光」で、その回線を利用するサービス「光コラボ」も当然利用する事が出来ます。
ルーターを接続する必要が有る
光回線の機器自体には、Wi-Fiを飛ばす機能が基本的には無く、Wi-Fiルーターを接続して、設定を行う必要が有ります。
光回線のサービスによっては、機器にWi-Fi機能が備わっているタイプや、Wi-Fiルーターのレンタル(有償のタイプと無償のタイプが有ります)や、代理店の特典でプレゼントされるケースも有ります。
設定自体は難しくありませんが、不安な方には無償で設定サービスを行っている、事業者を選べば安心です。
モバイルWi-Fiルーターが向いている方
単身世帯でワンルーム住まいの方で、利用する機器が限られ、常時接続を必要としていないなら、モバイルWi-FiルーターでWi-Fiを導入すれば、通信キャリアの「無制限・大容量」プランの契約継続する必要が無くなり、通信料が大幅に節約出来る可能性が有ります。
光回線が向いている方
家族が有る方、インターネットの常時接続環境を構築する方には、光回線がオススメです。
家族のスマートフォンを、「小容量」のプランに変更したり、「安価」な格安SIMやサブブランドに変更したりする事で、大幅に通信費トータルの出費を減らすことが可能です。
オススメのモバイルWi-Fiルーター
数多くの「モバイルWi-Fiルーター」サービスが有りますが、その中でもオススメをご紹介します。
楽天モバイルのモバイルWi-Fiルーター
(出典:楽天モバイル公式)
割安な料金で使い放題を実現
月額3,278円の料金で、「無制限」に利用出来る事を標榜しています。
この「モバイルWi-Fiルーター」常に持ち歩く事で、「無制限・大容量」プランから乗り換える事が出来ます。パソコンやタブレットなど、自由にWi-Fiで利用する事が出来ます。
3大キャリアのメインプランに比較すれば、大幅に安価な月額料金になっています。
楽天モバイルの問題点
前述の様に、無線を利用したタイプなので、「無制限」を謳っていても完全にそうだとは言えません。
“公平なサービス提供のため速度制御の場合あり”という注意書きが明確に示されています。
楽天モバイルでは明確な数値基準は示していませんが、利用者の口コミを見て回ると、1日に10GB以上の利用時に、通信制限が行われることが実際に有る様です。
また、楽天モバイルは新規参入のため、エリアの問題もあります。
2021年の1月に人口カバー率が96%に達した事を発表していますが、既存キャリアに比べると基地アンテナ局数は少なく、現実的には繋がらないエリアが存在しています。
人口カバー率はメッシュという500メートルに区切られた範疇のエリアで、50%以上の利用可能な場所を表しています。届くエリアになっていても、現実として半分近くは利用出来ないエリアになっている可能性が有ります。
楽天モバイルが総務省から認可されている4Gの周波数帯は1.7GHz対のみで、比較的障害物にも強く、遠くまで電波が届くプラチナバンドの周波数帯の割り当てを受けていません。
電波が届かない場所ではauの回線をローミング使用していましたが、現在は多くの場所でローミングサービスを打ち切りつつあります。また、au回線に接続する場合は無制限ではなく、月に5GBまでという制限が掛かります。
クイックWiFi
(出典:クイックWiFi公式)
月額費用は100GBの容量で3,718円です。
スマートフォンのテザリングを利用した20GB等の容量制限や、無制限モバイルWi-Fiルーターに有る、1日10GBで制限が掛かる等の制約が無く、多様な機器を接続しても毎月100GBを自由に利用出来ます。
月間に100GBのデータ容量制限はありますが、使い方に制限が設けられていないため、多くの方にとって、事実上の使い放題になります
50GBまでの容量プランなら、月額2,948円で利用する事が出来ます。
繋がりやすい
3キャリアに対応するクラウドSIMタイプで、物理的なSIMを搭載していません。
日本中どこでも、docomo・au・SoftBankの電波の中で最適な電波を利用するため、場所を選ばず繋がる安心感があります。
動画利用にも充分可能
容量制限が有る事で、大容量の動画視聴に利用するのに躊躇する必要は有りません。
たとえば、YouTubeのフルHDは1080pで動画1分あたりの通信量は34.2MBになります。1ヵ月30日で100GBを使うと仮定すると、1日あたりの視聴可能時間は約1時間34分になります。
HD720pでの視聴なら、動画1分あたりの通信量は17.6MBになります。
100GBなら、こちらのモードでは1日あたり約3時間楽しめる計算になります。
休日に朝から晩まで、たっぷり高画質動画三昧をして、仮に1日に10GBを超える様な事が有っても、通信制限が掛かりません。
光回線ならフレッツ光
(出典:フレッツ光申込サイト)
光回線でインターネットを利用するなら、日本に光回線を普及させた、世界トップクラスの技術力を持つNTT東西が運営する、「フレッツ光」回線が最適です。
圧倒的なシェア
ICT市場専門のリサーチ会社、株式会社MM総研の2021年3月発表のデータによれば、全国的に広く普及しているのは、NTTグループ(NTT東日本+NTT西日本)の2256.4万件であり、そのシェアは半数を大きく超える7割弱に達しています。
(出典:MM総研)
圧倒的なシェアを誇るNTTの「フレッツ光」は、日本で最も多くのエリアで利用が出来て、数多くのマンション集合住宅に既に引き込まれています。
工事不要で利用出来るケースも多い
(出典:SoftBank公式ページ*一部改変しています)
光回線のデメリットとして、回線導入工事が有りますが、「フレッツ光」では既に設置されている、「フレッツ光」用の光コンセントの数も圧倒的に多いため、工事や立ち会い不要で開通するケースも多くなります。
光コンセントが設置されている場合、申込みをすれば回線業者の切り替え手続きだけで完了し、無派遣工事でOKになる可能性があります。
通信費トータルで考えれば、「セット割」がポイント
光回線の導入を考えている方なら、ほぼ例外なくスマートフォンを利用していると考えられます。
このスマートフォンの料金が、通信費の中で占める割合が多く、家族で利用していれば尚更です。
光回線を導入して、スマートフォンの契約を「小容量」プランに乗り換える事で、通信費全体を下げる事が可能ですが、そこに加えて組み合わせの「セット割」が効く光回線を選択することで、更に通信費支払い費用の節約が可能になります。
3大キャリアのセット割
ドコモでは「ドコモ光」・auでは「auひかり」・SoftBankでは「SoftBank光」を組み合わせる事で「セット割」が適用されます。(au・SoftBankでは別の光回線が対象になっている場合もあります)
スマホ容量 | 月額料金 | セット割 | 割引き後 | |
ドコモ | 3GB | 4,565円 | 550円 | 4,015円 |
au | 4GB | 4,928円 | 550円 | 4,378円 |
SoftBank | 3GB | 5,478円 | 1,100円 | 4,378円 |
大容量や無制限プランなら、大手キャリアを利用する価値がありますが、小容量から中容量にかけてのプランは、サブブランドや格安SIMを利用した方がお得に利用出来ます。
さらに、そのお得な価格に光回線の選択によって「セット割」が受けられれば、通信費トータルの出費をもっと減らすことが出来ます。
「セット割」が豊富なのは「フレッツ光」
「フレッツ光」では、膨大な数の企業が「セット割」サービスを展開しています。それは、「フレッツ光」の契約形態によるものです。
「フレッツ光」回線を利用するのには、別途に接続業者プロバイダとの契約が必要です。
回線利用費はNTT東日本・西日本に支払い、接続料をプロバイダへ支払う事が一般的でした。ユーザーにとっては、「フレッツ光」+「プロバイダ」と2箇所で契約を結んで、月額料金も別々に支払う必要があり、トラブルが発生した時や、要望を伝えたくても窓口が二箇所あるのは、ユーザーにとってデメリットが大きく、ワンストップで契約支払いが出来るシステムを望む声が大きくなってきました。
出典:NTT西日本*一部改変
光回線をユーザーとの直接契約を結ぶシェアが、巨大企業NTTの独占状態になれば、競争原理が働かなくなり、普及が加速しないと考えた国の意向もあって、NTT東西は、フレッツ光回線の卸業務への移行へ、大幅な方向転換をします。
NTTは光回線の卸事業へ注力して、卸し提供を受けたプロバイダを中心とした事業者が、プロバイダ機能と回線をワンセットにしたサービスを提供する「光コラボ」が、2015年2月から開始されました。
出典:NTT西日本*一部改変
現在個人の契約は「光コラボ」・法人の契約は「フレッツ光+プロバイダ」が主流になっています。
(出典:光コラボ申込サイト)
「フレッツ光」が利用出来るエリア・マンション集合住宅では、「光コラボ」が利用出来ます。
数多くある「光コラボ」の中から、「セット割」を含めたスマートフォンとの組み合わせで、コスパに優れている回線をご紹介します。
「格安SIM」の「セット割」と豊富な特典で選べば「LIBMO」+「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
「セット割」が適用される光回線で、最もオススメするのは@TCOMヒカリです。auの「スマートバリュー」、UQモバイルの「自宅セット割」、格安SIMであるLIBMO(リブモ)の「LIBMO×光セット割」など、複数のスマホキャリアとのセット割ができます。
@TCOMヒカリは自社データセンターを保有し、自社光ファイバーケーブルを運用するなど、単にプロバイダとしてだけで無く、豊富な技術力が有り人気があります。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
格安SIMのLIBMOと組み合わせる事で、通信費トータルは大きな節約が可能です。
(出典:LIBMO公式)
データ容量 | データ+音声通話+SMS | データ+音声通話+SMS +10分かけ放題 |
@T COMヒカリ 月額割引額 |
3GBプラン | 980円(税抜891円) | 1,750円(税抜1,591円) | 220円(税抜200円)/月割引 |
8GBプラン | 1,518円(税抜1,380円) | 2,453円(税抜2,230円) | 220円(税抜200円)/月割引 |
20GBプラン | 1,991円(税抜1,810円) | 2,926円(税抜2,660円) | 220円(税抜200円)/月割引 |
30GBプラン | 2,728円(税抜2,480円) | 3,663円(税抜3,330円) | 220円(税抜200円)/月割引 |
3GBプラン980円が、@TCOMヒカリと「セット割」を適用することで、月額760円になるので、マンションタイプの場合なら760円+4,180円=4,940円がトータルの通信費になります。
さらに、キャッシュバックで、実質の支払い費用はもっと安くなります。
キャッシュバック
新規契約だけのオプション無しで、キャッシュバックが受けられるキャンペーンを行っています。Wi-Fiが使える無線Wi-Fiルーターを選ぶ事も出来ます。
それだけでは、ありません。
12ヵ月の間、月額料金割引
契約から12ヵ月間、月額料金が割り引かれます。
しかも、工事費も無料になるキャンペーン中です。
工事費無料
光回線の導入には工事が必要で、実際に技術者や工事業者が動く為、工事費が掛かります。
@TCOMヒカリの場合、最大19,800円の工事費が掛かりますが、工事費が無料になるキャンペーンを行っています。
キャリア回線のサブブランドと魅力ある特典の「Y!mobile」+「SoftBank光」
(出典:ソフトバンク光申込サイト)
SoftBankは自社で光回線の敷設は行わず、「フレッツ光」を使用する「光コラボ」でサービスを提供しています。
月額料金は、一戸建てタイプで5,720円・マンションタイプで4,180円です。
SoftBankのスマートフォンでも「おうち割光セット」適用で、1台あたり月額1,100円の割引きが受けられます。
しかし、前述の様に光回線を導入することで無制限プランは必要無く、小容量プランでは割高です。
光回線を導入したら、SoftBankのキャリア回線をそのまま利用した、サブブランドの「Y!mobile」に乗り換える方が合理的です。
「Y!mobile」を「SoftBank光」と組み合わせるとで、「おうち割光セット(A)」が適用され、1台あたり毎月1,188円の割引きが受けられます。
Y!mobileとは?
(出典:ワイモバイル公式)
サブブランドの位置づけで、オンライン専用プランとは異なり、街にある携帯電話ショップで契約や相談が出来ます。
月額料金はメインプランよりも安価で、更に「セット割」が適用されることで格安SIMの価格と比較しても、大きな遜色が無くなります。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/Sプラン | 2,178円 | 1,188円 | 990円 |
15GB/Mプラン | 3,278円 | 1,188円 | 2,090円 |
25GB/Lプラン | 4,158円 | 1,188円 | 2,970円 |
公式に行っているキャンペーン特典に加えて、更にお得なキャッシュバックや豪華特典がゲット出来ます。
光回線が利用出来ないなら Y!mobile+SoftBankAir
(出典:SoftBank Air 公式)
光回線の対応エリアでない場合や、マンション集合住宅に光回線が導入されていない場合、据え置き型無線ホームルーターを検討するのが最善策です。
「据え置き型無線ホームルーター」は、キャリア通信各社から販売されていますが、一押しは「SoftBankAir」です。
繋がりやすい
東京とその近郊都市・大阪・名古屋などの人口密集地での無線回線の利用は、同じアンテナ基地局へのユーザー集中という問題が有りますが、「SoftBankAir」は回線品質の悪化する事を避けるために、加入制限を行っています。
そのため、加入できない場合も発生しますが、加入できた場合は規定の加入者数内のエリアと考えられ、比較的混みにくい環境で利用することが出来ます。
料金が安い
もう一つの大きな理由が、料金の安さです。特に、店舗や公式ページではなく、申込みに正規代理店を利用する事で、公式の特典に加えて代理店独自の特典も享受出来るので、得られるキャッシュバック金額が大きくなります。
キャッシュバック詳細については、以下をご覧下さい。
そのキャッシュバック金額を考慮して、他社の据え置き型無線ホームルーターも含めて2年間で実質どれくらいの価格で使えるのか?シミュレーションしてみましょう。
ドコモ home 5G | WiMAX +5G | ソフトバンクエアー | |
基本月額 1年目 | 4,950円 | 4,268円 | 3,080円 |
基本月額 2年目 | 4,950円 | 4,268円 | 5,368円 |
2年間合計金額 | 118,800円 | 102,432円 | 101,376円 |
キャッシュバック | 18,000円 | 5,278円 | 33,000円 |
2年間実質合計 | 100,800円 | 97,154円 | 68,376円 |
実質月額料金 | 4,200円 | 4,048円 | 2,849円 |
キャッシュバックを含めた計算では、同タイプ他社だけでなく「光コラボ」と比較しても、「ソフトバンクエアー」のお得さが際立ちます。
コンセントを挿すだけの手軽さで、自宅にWi-Fi環境が安価に構築出来て、通信費トータルを大幅に削減することが可能です。
Y!mobileで「セット割」が使える
(出典:ワイモバイル公式)
お得に利用出来る「SoftBankAir」の価格に加えて、前述の「Y!mobile」が「SoftBank光」と同様の割引き「おうち割光セット(A)」が適用されます。
組み合わせて利用する事で、大幅に通信費の削減が達成出来ます。