日本の人口は、このところずっと減少が続いています。
総務省が2022年8月9日に発表した、2022年1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査では、過去最大の61万人の減少になりました。
この手のニュース報道が出ると、「地方の過疎化と都市部への集中が進んでいる」という内容が、今までならワンセットになっていましたが、今回の状況は、以前とは少々異なっていました。
最も大きなトピックとして扱われたのは、人口減少の中で流入による人口増加が続いていた、東京・埼玉・千葉・神奈川の東京圏と言われているエリアで、記録がある1975年以降では前例の無い、前年比で3万4498人の減少です。
コロナ禍の中で進行した働き方改革と、テレワーク・在宅勤務が企業に浸透したことで、居住エリアで重視する事は何か?を、多くの人が考えた事が要因として挙げられます。
主要なオフィスは利便性を考慮して、地価が高い場所に集中していて、そこに働く人も、通勤の利便性を重視すれば、狭くても高額の住居費を支払う事も仕方の無い事でした。
しかし、通勤する必要が無い・大幅に減少する労働環境が実現すれば、必然的に居住で重視するポイントも変わり、もっと広く、子育てにも環境が良いエリアへの、転居を求めるニーズが大きくなります。
興味深いのは、昨年と比較して人口が増加したのは、47都道府県の中で最も南方にある、沖縄県だけでした。
日本中の何処でもテレワーク・在宅ワークが可能になったのは、企業の仕事データのデジタル化が進んだ事も有りますが、その前提になっているのが通信回線の高速化と浸透です。
都市部だけでなく日本の多くのエリアで、だれでも現実的な月額料金で、快適な高速通信である光回線が利用出来る様になりました。
光回線選びは、何を重視するかで最適解が変わって来ます。
定番の安定感を重視するのか?革新の速さを重視するのか?
老舗に隙は無いのか?新興勢力の弱点はどうなのか?
OCN光とNURO光を比較しながら、解説します。
光回線選びで知っておきたい事
光回線を選ぶ時に、知っておきたい基本的な事を、OCN光とNURO光の比較も交えながら簡単に解説します。
月額料金はマンション集合住宅と戸建てで異なる事が多い
同じ光回線のサービスであっても、利用する住居タイプによって、月額料金は異なっている事が大半です。
一戸建て住宅では、近くまで来ている光ファイバーケーブルを、個別に一軒一軒引き込む必要が有るのに対して、マンション集合住宅では共有スペースまで引き込まれた光回線を、振り分けて利用するので、利用方法が異なるためです。
しかし、少数ですが、同一料金に設定されている光回線サービスもあります。
今回取り上げるNURO光も、その数少ない光回線サービスの一つです。
一般的なユーザーにはメリットが少ない、多くの光回線の10Gbpsのサービスは、その利用が戸建て環境に限定されている事もあり、戸建てとマンションの別料金が設定されていませんが、NURO光も同様の理由で設定されていません。
マンション集合住宅では、基本的に共有スペース内まで、引き込み工事が完了済みの光回線しか利用が出来ず、日本中の建物に多く入っているのはNTT東西の「フレッツ光」であり、NURO光の導入工事が済んでいる(つまり利用出来る)ケースは、現実として極めて少ないと言えます。
提供エリアでしか光回線は利用出来ない
マンション集合住宅では、共有スペース内まで引き込み工事がされていない回線は、利用する事が出来ませんが、一戸建てでも、利用したい住居のすぐ近くまで、回線が来ていない場合は使うことが出来ません。
提供されているエリアは、回線ごとに異なっています。
実際に敷設されている光回線は、それほど多くありません。
光回線のシェア
ICT市場専門のリサーチ会社、株式会社MM総研の2022年3月末時点のデータによれば、全国的に広く普及しているのは、NTTグループ(NTT東日本+NTT西日本)の2326.6万件であり、そのシェアは半数を大きく超える63.5%に達しています。
(出典:MM総研)
NTT東西が敷設している光回線は「フレッツ光」です。
OCN光は、フレッツ光を利用する契約形態の一つである「光コラボ」(詳細は後述します)です。
全体で5番目のシェアを有する、ソニーネットワークコミュニケーションズが「NURO光」です。
NURO光が使う回線は、自社で敷設した光回線ではありません。
NTT東西のフレッツ光が敷設した光ファイバーケーブルで、使用していない部分の「ダークファイバー」と呼ばれる回線を利用しています。
管理がフレッツ光とは異なるため、NTT東西のシェアとは別に計上されていて、完全に別扱いになっています。
シェアの大きさは、提供されているエリアの広さの違いからも、大きく反映されています。
NURO光の提供エリア
(出典:NURO公式)
NURO光は、以下の地域でのみ利用できます。
【北海道エリア】 北海道
【関東エリア】 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
【東海エリア】 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
【関西エリア】 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
【中国エリア】 広島県、岡山県
【九州エリア】 福岡県、佐賀県
提供エリアの県内でも、全てで利用が可能ではありません。
NURO光が利用出来る場所は、現状ではまだ少ないと言えます。
今回唯一人口が増えた沖縄県でも、NURO光を利用する事は出来ません。
フレッツ光の提供エリア
フレッツ光で利用可能な地図を載せないのは、日本地図とイコールになり、意味が無いからです。フレッツ光は、全国全ての都道府県をカバーしています。
正確な数字は発表されていませんが、人口エリアカバー率として、東日本では概ね95%以上、西日本では概ね93%以上だと言われています。
フレッツ光を使うOCN光は、日本中の多くのエリア・多くのマンション集合住宅で、利用する事が可能になっています。それでも100%ではない以上、利用出来ない場所も一部存在しています。
NTT西日本エリア
富山県 / 石川県 / 福井県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県 / 沖縄県
NTT東日本エリア
北海道 / 青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 山形県 / 福島県 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 東京都 / 埼玉県 / 千葉県 / 神奈川県 / 山梨県 / 新潟県 / 長野県
インターネットの利用には接続業者プロバイダが必要
(出典:NTT東日本)
光回線を含めて有線無線を問わず、インターネットの利用には接続業者プロバイダが必要です。
回線ではデータの受け渡しを行いますが、インターネットの利用には、リクエストした世界中のサーバーに対して、自分のネット上での存在を示した上で接続を行い、データを引っ張ってくる必要が有ります。
この作業でネット上の存在を確定させて、目当てのサーバーに繋ぐ役割を担っているのが、プロバイダです。
同じ回線を利用しても、プロバイダの能力によって回線品質や通信速度は変わり、同じプロバイダでも、居住する利用エリアによって変わる場合もあります。
また、プロバイダがネットの能力以外で、個別のサービスを用いて差別化を図る事も多く、光回線とは直接関係の無い、指定したスマホプランで割引が受けられる「セット割」も、その一つです。
同じ回線を利用していても、プロバイダの変更が可能な場合は、プロバイダを変えることで回線工事の必要が無く、通信環境が改善されるケースがあります。
また、利用するスマートフォンを変更したい場合でも、乗り換えるスマホプランの「セット割」が適用されるプロバイダに乗り換える事で、通信費の支払いコストを節約出来ます。
NURO光では、プロバイダがSo-netに限定されています。
フレッツ光は数多くのプロバイダが利用出来て、その契約形態には2種類があります。
フレッツ光の利用形態2種
フレッツ光の回線サービスが開始した当初は、回線利用料としてNTTに支払い、別途プロバイダを契約して支払う、利用形態しか有りませんでした。
(出典:NTT西日本*一部改変)
スマートフォンでのインターネット利用が一般的になると、光回線では何故、プロバイダを別途契約する必要があるのか?という声が大きくなります。
スマホプランでインターネットを行う場合も、プロバイダは当然必要なのですが、ドコモユーザーはドコモにだけ・ソフトバンクユーザーもauユーザーも一箇所にしか支払を行っていないのは、回線を提供する通信料の中に、プロバイダ料金も含まれているからです。
他の回線と同じ様に、回線を提供する会社がプロバイダ業務も行い、料金は一本化する事が解りやすいのですが、回線を提供する巨大なシェアを占めるNTT東西が、プロバイダ業務も行ってしまえば、光回線マーケットの寡占化が進んでしまいます。
そうなれば大きな弊害があると判断した国の意向もあり、NTT側が回線をプロバイダに卸して、プロバイダが顧客窓口として一本化したサービスの提供が始まりました。
(出典:NTT西日本*一部改変)
これが2015年2月から開始した、「光コラボ」という契約形態です。
利用者はプロバイダと契約を行うだけで、フレッツ光を使ったインターネットが利用出来ます。
別途契約するよりも月額料が安く、フレッツ光の個人契約では光コラボが主流です。
光コラボを扱う事業者は、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有り、OCN光もその一つです。
NURO光は別管理されているダークファイバーを利用しているため、前述のようにフレッツ光にはカウントされませんし、光コラボでもありません。
OCN光とNURO光の料金を比較
OCN光の料金はマンション集合住宅と戸建てで異なりますが、NURO光は前述の様に同じです。
マンション集合住宅
マンション 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
OCN光 | 月額3,960円 | 37,000円のキャッシュバック | OCNモバイルONE | 2年 | 3,600円 |
工事費16,500円 | |||||
NURO 光 | 月額5,200円 | 45,000円のキャッシュバック中 | NUROモバイル *1年のみ |
3年 | 3,850円 |
工事費44,000円 | +撤去費 | ||||
→ 実質無料 |
一戸建て住宅
戸建て 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
OCN光 | 月額5,610円 | 37,000円のキャッシュバック | OCNモバイルONE | 2年 | 3,600円 |
工事費19,800円 | |||||
NURO 光 | 月額5,200円 | 45,000円のキャッシュバック | NUROモバイル *1年のみ |
3年 | 3,850円 |
工事費44,000円 | +撤去費 | ||||
→ 実質無料 |
月額料金を比較
マンション集合住宅での利用は、OCN光が大幅に安い月額料金です。
それ以前に、NURO光が利用出来るマンションは極めて少なく、比較対象になるケースも少ないと言えます。
一戸建てではNURO光の圧勝です。
NURO光が提供エリアになっている、戸建て住宅にお住まいなら、高速回線を安価に利用する事が出来ます。
工事費を比較
工事費はOCN光の方が安く、解約時の撤去費用も掛かりません。
どちらも分割払で工事費の支払いが出来ますが、NURO光は工事費36回の分割払を行い、毎月支払う分割工事費と同額の割引が受けられ、3年間利用することで実質無料になります。
支払が完了する前に解約した場合は、残債に割引は適用されず、一括で清算して支払をする必要が有ります。
キャッシュバックを比較
NURO光は金額の変更が行われる事もありますが、高額のキャッシュバックキャンペーンを行っている事が多く、現在では45,000円のキャッシュバックを行っています。
OCN光はオンライン代理店では、独自のキャッシュバックキャンペーンが行われている事もあり、契約はオンライン代理店で行う方がお得です。
契約した場所が何処でも、回線サービス内容や月額料金など、全く同じです。
オンライン代理店で契約をすれば、独自のキャンペーン特典と両取りが出来て、一層お得になります。現在オンライン代理店では、最大60,000円のキャッシュバックを行っています。
OCN光のキャッシュバックキャンペーン詳細については、以下をご覧下さい。
セット割を比較
光回線と組みあわせて適用される、スマホの「セット割」を利用する事で、通信費のトータル費用は大幅に節約が可能になります。
NURO光のセット割
NURO光のセット割は、NURO光でんわを利用する事で、最大1,100円が割引されるソフトバンクの「おうち割 光セット」もありますが、固定電話が不要なユーザーにはメリットが無く、光回線を自宅に導入すれば、小容量プランで充分なユーザーが多くなりますが、ソフトバンクの小容量プランは割高であり、敢えて利用する意義は見いだせません。
2022年6月以降に、NUROモバイルのセット割に本腰を入れて、NURO光とNUROモバイルを組みあわせる事で、1年間0円で利用出来る「NUROモバイルセット割特典」がスタートしています。
基本料金 | 割引額 | 割引後 | |
VSプラン(3GB) | 792円 | 792円 | 0円 |
VMプラン(5GB) | 990円 | 792円 | 198円 |
VLプラン(10GB) | 1,485円 | 792円 | 693円 |
利用者が多い3GB未満の利用者は、NURO光と組みあわせる事で、1年間無料で利用出来るのは合理的です。
しかし、この割引は1年間の限定になっていて、通常のセット割とは性格が異なり、一旦導入すれば、比較的利用期間が長い、光回線契約に紐付いている事を考えれば、お得度という点では大いに疑問があります。
しかも、この割引が適用されるには、NURO光の契約と同時に、NUROモバイルの契約を行う必要が有り、現在NUROモバイルを利用しているユーザーには適用されません。
セット割が効力を発揮するのは、家族で複数回線を長期間利用する状態で、非常にコスパが良くなります。
家族全員で光回線の契約と同時に乗り換えるのは現実的では無く、適用期間も1年間限定である事と合わせて、メリットは薄いと言えます。
OCN光のセット割
(出典:OCNモバイルONE公式)
光回線にOCN光+OCNモバイルONEの組みあわせ利用で、1契約ごとに月額220円の割引きが受けられ、最大5契約月額1,100円まで「セット割」が受けられます。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 実質金額 |
500MB/月コース | 550円 | - | 550円 |
1GB/月コース | 770円 | 220円 | 550円 |
3GB/月コース | 990円 | 220円 | 770円 |
6GB/月コース | 1,320円 | 220円 | 1,100円 |
10GB/月コース | 1,760円 | 220円 | 1,540円 |
「500MB/月コース」のみ「セット割」の対象外ですが、このプランのみ最大10分までの国内通話料金が全額割り引かれます。
通話料金は30秒で11円なので、通話料金が最大220円割引されると考える事が出来ます。
自宅のWi-Fi環境で利用する事は多くても、外出時にスマホでネットを利用することが多く無いユーザーには、最適な合理性を持つ人気のプランです。
他のプランはNUROモバイルとは異なり、セットで利用する期間中はずっと割引が受けられるため、特に複数の家族で利用するケースでは、非常にコスパが良くなります。
既にOCNモバイルONEを利用中のユーザーにも、セット割が適用されます。
もちろん、後で加わる家族があってもOKです。
回線速度を重視するなら「NURO光」ただしエリア内の戸建て限定
(出典:NURO公式)
OCN光を含め、一般的に普及している光回線の主流になっている、通信速度の公称値は1Gbpsですが、NURO光の公称値は2Gbpsと倍の速度になっています。
回線速度を重視するユーザーなら、NURO光を選ぶメリットがあります。
この速度を実現出来る要因は、一本の光回線を契約者に振り分ける「PON」の技術にあります。
日本で展開する光回線サービスの多くは、通信速度が最大1Gbpsの「GE-PON」を採用していて、そのメリットとしては、有線LAN規格「イーサネット」の信号をそのまま使える利便性があり、技術的にも確立されていると共に、運営コストも安い事にあります。
NURO光は参入が遅かった事で、他社との差別化を図りたかった事と、時間の経過によって安価になってきた、最大2Gpbsの「G-PON」を採用しています。
ただ、採用している企業が少ない事も考えられますが、通信の不安定さを訴えるユーザーもあり、2022年8月中旬には、「NURO 光の通信が不安定」「NURO通信速度が遅い」ハッシュタグを付けた投稿が、Twitter上に数多くアップされていて、トレンドにランクインしています。
NURO光側からは、その対応が明らかにされていないため、詳細は不明です。
総務省が定めているパケロス率を超える、具体的な数値もユーザーから提示されていて、今後の通信品質が注目されます。
通信速度レポート
先ほどから述べている1Gbpsや2Gbpsの通信速度は、実際に利用出来る速度では無く、サービスを供給している側が出している、理論上の理想値です。
実際の利用には、利用者に届くまでのロスと、利用者に届いてからのロスも重なり、大幅に公称値からは低下する事が普通です。
通信速度の実態は、利用者が計測を行った数値が公表されている、「みんなのネット回線速度」を見る事が参考になります。
NURO光の通信速度レポート
直近3ヶ月に計測された47178件のNURO光の測定結果から平均値
平均Ping値: 16.22ms
平均ダウンロード速度: 472.88Mbps
平均アップロード速度: 450.25Mbps
OCN光の通信速度レポート
直近3ヶ月に計測された9950件のOCN光の測定結果から平均値
平均Ping値: 18.42ms
平均ダウンロード速度: 280.12Mbps
平均アップロード速度: 210.29Mbps
最も通信速度が必要な、高画質の動画鑑賞やweb会議でも50Mbps程度ですから、どちらも実際に行う事は余裕でこなす事が出来ます。
2倍までの差はついていませんが、いずれもNURO光が高い通信速度が出ています。
エリア内の戸建て限定
通信速度に重視して、NURO光の利用を希望しても、マンション集合住宅にお住まいの方には、ほぼ利用する事が叶いません。
前述の様に提供サービスエリアも限られている事から、エリア外のユーザーも利用する事は出来ません。
コスパと総合力重視なら「OCN光」 多くのユーザーにオススメ!
(出典:OCN光申込サイト)
マンション集合住宅での利用なら、NURO光と比べるも無くOCN光ですが、フレッツ光の中でも最安値級のOCN光は、数多い光コラボの中でもオススメです。
前述のように、通信費のトータル費用に大きく影響する、スマホのセット割を適用させればOCN光のコスパは抜群で、フレッツ光の日本全国・多くの建物をカバーしている対応エリアの広さも、OCN光でそのまま享受出来ます。
他にもオススメする要素が数多くあります。
ピックアップして、見ていきましょう。
回線導入工事完了までの日程
光回線の導入には、基本的に自宅への回線工事が必要です。
申込みをしてから、実際に工事が行われるまでには、回線によって異なっています。
在宅ワークの導入や部署移動で、自宅にインターネット回線が必要になった場合、少しでも早い日程で回線導入をする必要が有ります。
人の移動が集中する繁忙期では、通常の期間よりも更に長くなるケースもあります。
工事には立ち会いが必要で、業者と自分のスケジュールを擦り合わせる必要もあります。
NURO光の開通までの目安
NURO光の申込み後に工事までに掛かる概ねの期間は、マンション集合住宅タイプで、2ヵ月から3ヵ月程度・一戸建てで1ヵ月から3ヵ月程度です。
利用するエリアによっては、更に時間が必要になります。
福岡県、佐賀県、岐阜県、北海道エリアは工事状況によって、さらに1~2カ月程度は余分に見積もっておく必要が有ります。
また、OCN光(フレッツ光)では1回で完了しますが、NURO光では「宅内工事」「屋外工事」が別の日程で行われるため、2回のスケジュールを擦り合わせて、その都度立ち会う必要が生じます。
OCN光の開通までの目安
OCN光を含むフレッツ光では、優良な工事業者を多数抱えているNTTが手配をするため、NURO光よりも短い、申込みから開通まで概ね2週間から1ヵ月程度で完了します。
回線工事は自宅に業者が赴く派遣工事に加えて、局内で行う無派遣工事が必要になります。
NURO光は回線をNTT東西のダークファイバーを利用しているため、社内調整等を含めてNTTの回線を優先させることで後回しにされる場合もあり、フレッツ光の方がスムーズに事が運んでいる側面も影響しています。
既に光回線を利用出来る環境設備が整っていたり、利用した実績が残っていたりする建物では、局内の「無派遣工事」だけで完了するケースがあります。
この場合、立ち会いの工事が不要になり、工事費用も安くなる上、完了までの期間も更に短くなります。
NURO光では無派遣工事で完了出来るケースは無く、必ず立ち会い工事が必要になります。
プロバイダの変更が容易に可能
プロバイダによって、通信速度を含めた回線品質は変わります。
また、生活の変化やニーズの変化によって、プロバイダに求める事も変わる場合があります。
利用したいスマホプランが有れば、そのプランのセット割を用意しているプロバイダに乗り換えて、コスパ良く利用することも可能です。
NURO光では、利用出来るプロバイダがSo-netに限定されているため、プロバイダを変更する場合は、手間の掛かる回線工事が再度必要になる上に、配線工事も必要になります。
コラボ光は数多くのプロバイダが参入していますが、その中からニーズに合ったものを、選ぶ事が出来て、コラボ光で利用する回線は、フレッツ光に変わりが無い事から、回線等の別途工事が原則として必要がありません。
コラボ光から別のコラボ光に乗り換えることを、「事業者変更」と言います。
出典:NTT東日本公式
乗り換えによる、インターネットが利用出来ない期間も発生しません。
事業者変更の手順
- 事業者変更承諾番号の収得を、契約中の光コラボ事業者へ申し込む
- 新しい光コラボ事業者に、「事業者変更」として申し込む
- 事業者変更の手続きが完了(概ね1週間から2週間程度)すれば、利用できる様になります。
注意点としては、事業者変更承諾番号は15日間の有効期限があります。
導入後の多様な変化にも、フレッツ光のOCN光なら柔軟に対応することが出来ます。
また、セット割を利用していないユーザーでは、プロバイダに対して特に不満が無くても、契約期間満了・解約月のタイミングで、キャッシュバック等の特典のある、別の光コラボへ事業者変更を行えば、その都度キャッシュバック等の特典を得る事が出来ます。