記憶にあるだけでも既に10年以上前から、通信事業者の間では、「土管化は避けたい」というキーワードが頻繁に登場してきました。
それまでは大きな企業価値があり、収益を上げていた通信事業者が、時代と共に通信データを単に運ぶだけの土管屋になることで、それまでの価値や収益性が大きく低下する事を、懸念する背景があります。
国策として我が国の通信事業を一手に担ってきた、電電公社が民営化されてNTTになり、一社独占では正常な競争が起きずに、料金を含めたサービス内容の向上が無く、国際競争力も磨かれない事を懸念した勢力によって、今のKDDIに繋がるDDIが誕生した過程を経て、現在に至るまでNTTとKDDIは二大巨頭として通信事業を牽引してきました。
土管化を恐れるのは、時代の変化だけではありません。
国の政策や、方向性も大きく影響しています。
通信事業で収益性を上げるための、ポイントとなる手段は顧客の「囲い込み」です。
大きな投資が必要になる通信事業では、安定して長期間の利用を継続する契約者の確保が、収益性に大きな影響を与えます。
囲い込みの手段は、携帯電話の時代から多岐に及び、端末を自社以外では利用出来ない様にする・端末代金を分割払にして優遇価格にする「端末政策」と、長期間の契約期間を設定して、解約月以外での解約は高額な違約金を課す契約の「期間縛り政策」が、主力の政策であり、その結果として通信各社は高い収益性を確保していました。
国は近年、この囲い込みが携帯電話料金の高止まりの根源になっているとして、解消する対策に乗り出し、端末をどの通信会社でも利用出来るSIMフリー化・通信料金と端末代金の完全分離・契約期間縛りと違約金の事実上の廃止と、矢継ぎ早の策で既存の収益構造の破壊を行いました。
長年掛けて作り上げてきた、金の卵を産むビジネスモデルの再構築をしない事には、恐れている土管化が進んでしまうため、NTTもKDDIも新たな囲い込み政策に対して、精力的な動きを見せています。
その中の一つである光回線サービスは、通信会社として重要なポジションであり、囲い込み政策としても非常に有効な手段であるため、力を入れています。
NTTグループの主力を担う光回線「OCN光」と、KDDIの光回線「auひかり」を比較して解説します。
NTTとKDDIの方向性
携帯電話で使う電波は、国民の共有財産として総務省に管理されていて、申請による許可が出た周波数帯だけを利用出来る認可事業です。
そのため、国から出てき意向や政策に対して、基本的には従わざるを得ません。
先述の通信会社の収益構造に対して、国のメスが入った記述の中には入れませんでしたが、オンライン専用プランもその典型だと言えます。
スマホ一台あたり7,000円から8,000円程度の売上があるのに、20GBで3,000円を切るプランを出さざるを得ない事になり、その後は3GBで990円のLINEMOやpovoまで登場しています。
新たな策を講じなくては、座して死を待つ土管化が避けられません。
法人需要対応
DX化(デジタルトランスインフォメーション)が、ホットなキーワードになっています。
DXはDigital Transformationですが、英語圏では接頭辞のトランスを「X」で表記する事から、その語源となっています。
単なる流行言葉で無く、国も本気で後押しを行っていて、2018年に「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン) 」を定めています。
企業が仕事を進めていく中でIT化をフル活用して、そこで生まれる総合力を活かし、新しい価値を生み出していこうとする動きがDX化です。
KDDIでは以前から「KDDIまとめてオフィス」を展開していて、同業他社を一歩先行しています。
NTTでは電話において既に多くの企業と繋がりがあり、それを軸に法人需要に対して強化策を打ち出しています。
2022年7月に行われた事業再編にも色濃く反映されていて、グループ内の通信中核ブランドOCNを運営していたNTTコミュニケーションズは、法人需要に対して特化していく方向性を明確に打ち出し、個人需要は切り離してNTTレゾナントへ移行しています。
金融と決済サービス・ポイント政策
個人契約の囲い込み政策として、金融を軸とした決済サービスとポイントサービスに、両社とも注力をしています。
NTTはdポイント・d払い・dカードの普及に全力を挙げています。
この分野でもKDDIが組織としては一歩先行しています。
2008年には、当時の三菱東京UFJ銀行と提携共同出資して「auじぶん銀行」を設立していて、その後に「カブコム証券」の買収を行い、auファイナンシャルホールディングスを設立して、両社を軸とした金融サービスに力を入れています。
決済とポイント政策においては、独自のau WALLET ポイントを展開してきましたが、より幅広い全国の一般店舗等への普及を睨んで、2020年5月からはPontaポイントに一本化を行い、それを軸としたau PAY・Pontaカードの普及に勤しんでいます。
各社が金融や決済サービスに力を入れているのは、通信事業とは別に収益を確保する目的も当然有りますが、普段の生活の中に深く入り込む事で離反を防ぎ、顧客を長期間に渡って囲い込む効果が、確実に期待出来るからです。
光回線サービスも囲い込み政策になるのか?
スマートフォンと光回線は、全く別のものではありますが深く関係していて、顧客の囲い込み政策において重要な役割を担っています。
光回線は長期契約者が多い
光回線の利用には基本的に導入工事が必要になり、工事には立ち会いも必要で、導入を願い出てから工事の日程まで、一定の待つ期間も必要になります。
工事にはプロの業者が自宅まで出向いて行うため、工事費用も発生します。
同じ多くの手間暇を掛ける事を嫌って、よほど回線品質に不満があったり、転居などのやむを得ない都合があったりする以外では、回線を積極的に乗り換えるユーザーは少ない傾向にあります。
総務省が令和2年6月に発表した、電気通信市場の分析結果によれば、10年以上光回線を継続利用しているユーザーは、33.2%と最も大きな数字になっています。
(出典:総務省)
安定的に長期利用するユーザーが多いサービスを、通信会社が見逃すはずが無く、積極的に囲い込みに利用するため、ドコモ・auでもショップ店頭を筆頭にして、自社ユーザーに光回線も利用してもらう事に余念がありません。
毎月のスマホ料金が割り引かれる「セット割」
具体的には、自社光回線とスマホをセットで利用する事で、毎月のスマホ料金を割り引く「セット割」の制度です。
ドコモでは「ドコモ光セット割」で、メインプランのギガホプレミアプランとギガライトプランの3GB以上では毎月1100円、3GB未満では550円の割引が有り、1GB未満ではありません。
auでは、「auスマートバリュー」というセット割で、使い放題MAXプランでは毎月1100円、ピタットプランでは1GB以上で550円を割引いて、1GB未満ではありません。
OCNを運営するNTTレゾナントは、ドコモの完全子会社ですが、OCN光ではドコモがセット割の対象になっていません。
ドコモ光は決められた中からプロバイダを選ぶ事が可能で、その中のタイプBにOCNが有り、その場合は光回線にNTTのフレッツ光+プロバイダにOCNでインターネットを使いますが、光コラボ(詳細は後述します)のOCN光でも、光回線にNTTのフレッツ光+プロバイダにOCNであり、全く同じです。
しかし、月額料金はドコモ光の場合マンションで4,620円に対し、OCN光では3,960円になり、戸建てではドコモ光の場合5,940円ですが、OCN光の場合は5,610円になり、いずれの場合でもOCN光の方が安くなります。
NTTグループの技術力を惜しみなく享受出来るこの組みあわせは、OCN光の方がお得です。
OCN光でセット割が適用されるのは、格安SIMのOCNモバイルONEで、500MBプランを除く全ての容量プランで、毎月スマホ一台につき220円が割引されます。
ドコモやauに比較すると、割引金額が随分と小さい気がしますが、割引前の月額料金が大きく異なるため、割引率と実際の支払額で考えれば大幅にお得になります。
OCN光とauひかりが使う回線は?
光回線を敷設するのには、大きな先行投資以外に、ユーザーに直接光ファイバーケーブルを届ける必要が有り、既に別のインフラ設備(電柱や地下マンホール等)を持つ企業に集約されています。
そのため、電力事業を行っている企業系と、有線放送を行っている企業系などで、光回線サービスを行っていますが、その展開する提供エリアは限定的であり、全国の幅広い場所で利用出来る光回線は、NTT東西が敷設管理を行っている「フレッツ光」だけです。
実際に敷設されている光回線のシェアは?
ICT市場専門のリサーチ会社、株式会社MM総研の2022年3月末時点のデータによれば、全国的に広く普及しているのは、NTTグループ(NTT東日本+NTT西日本)の2326.6万件であり、そのシェアは半数を大きく超える63.5%に達しています。
(出典:MM総研)
NTT東西のフレッツ光回線の次が、auひかりのKDDIになっています。
しかし、NTTは元々電話事業を行っていたため、光ファイバーケーブルの敷設も出来ますが、KDDIでは電話事業の回線インフラを持っていないため、自社で敷設した回線は数少なく、その大半を、NTTの光ファイバーケーブルで利用していない部分の「ダークファイバー」を使っています。
auひかりの前身
auひかりはダークファイバーを利用している他に、自社回線も保有している理由を知るには、auひかりの歴史を紐解いてみる必要が有ります。
2003年頃から「KDDI光プラス」という光回線サービスを行っていましたが、自社回線ではなくNTTのフレッツ光を借り受けて運営していて、事業は停滞していました。
同じ時期に東京電力は自社管内に光回線を敷設して、「TEPCO光」のサービスをスタートさせていましたが、グループ内のトラブルや通信事業の失敗等も重なり、TEPCO光は企業規模の縮小を余儀なくされます。
タイミングと利害が合った事で、2005年の10月に両者は事業の統合発表、2006年には統合されたサービスである「ひかりone」がスタートして、東京電力は自社で敷設した光ファイバーケーブルも含めて、TEPCO光をKDDIに譲渡する事を決定して、通信事業から撤退をしています。(その後、全く別の形でNTT東西の回線を使った、光回線サービスを再スタートさせています)
その後、2010年から現在の「auひかり」に名称を変更しています。
そのため、auひかりでは元々東京電力が敷設した自社回線と、ダークファイバーを併用利用しています。
OCN光は光コラボ
インターネットを利用するためには、回線の他に接続業者プロバイダが必要になります。
これは、回線の種類を問わずに同じです。
フレッツ光の利用手段
フレッツ光を利用する場合、サービスの開始当初は別途プロバイダの契約を行う事が必要でした。
(出典:NTT西日本*一部改変)
より合理的な契約方法として、2015年2月から契約が一箇所で完結する「光コラボ」が利用出来るようになりました。
(出典:NTT西日本*一部改変)
NTT東西がプロバイダに回線を卸し供給する事で、ユーザーはプロバイダとの契約だけで、インターネットが利用出来るようになりました。
現在の個人契約の主流は光コラボになっています。
光コラボの事業者は、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有ります。
OCN光は、光コラボ事業者の一つです。
auひかりは、別管理運営のダークファイバーを利用しているため、光コラボではありません。
OCN光とauひかりの提供エリアは?
それぞれの提供されているエリアを見てみましょう。
auひかり
auひかりの回線が、マンション集合住宅の共有スペース内まで引き込み工事が完了しているケースは極めて少なく、一戸建てのホームタイプのエリアを見てみます。
【北海道エリア】 北海道
【東北エリア】 青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島
【関東エリア】 東京都、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木
【信越エリア】 新潟、長野
【中部エリア】 山梨
【北陸エリア】 石川、富山、福井
【中国エリア】 鳥取、岡山、島根、広島、山口
【四国エリア】 香川、徳島、愛媛、高知
【九州エリア】 福岡、大分、佐賀、宮崎、熊本、長崎、鹿児島
県内全域がカバーされているわけでは無く、更に利用出来るエリアは狭くなります。
東海エリアと関西エリアでauひかりが利用出来ないのは、東京電力との経緯もあり、電力系通信事業者でつくるPNJグループの、幹事会社になっているからです。
東海エリアには中部電力系のコミュファ光、関西エリアには関西電力系のeo光があり、セット割のauスマートバリューが適用されます。
OCN光
OCN光は光コラボのため、フレッツ光が利用出来るエリアや、全国数多くのフレッツ光が導入されているマンション集合住宅で利用する事が出来ます。
NTT西日本エリア
富山県 / 石川県 / 福井県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県 / 沖縄県
NTT東日本エリア
北海道 / 青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 山形県 / 福島県 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 東京都 / 埼玉県 / 千葉県 / 神奈川県 / 山梨県 / 新潟県 / 長野県
こちらも県内全域で利用出来るワケでは有りませんが、人口エリアカバー率として、東日本では概ね95%以上、西日本では概ね93%以上だと言われています。
OCN光とauひかりの回線工事は?
光回線の利用には、回線工事が必要になります。
申込みから工事までの期間は?
申し込む時期やエリアによっても変わって来ますが、申込みから工事までの期間として、auひかりホームでは、概ね1ヵ月から2ヵ月程度を要します。
OCN光はフレッツ光の工事になりますが、概ね開通までの期間として、2週間から1ヵ月程度で完了します。
フレッツを運営するNTT東西の方が、電話回線も含めた工事件数や歴史が有り、優良な工事業者を多く抱えている背景もあって、工事完了までの期間が短くなっています。
さらに短い期間と安い工事費で開通する、「無派遣工事」の可能性が、OCN光にはあります。
無派遣工事とは?
(出典:NTT東日本 一部改変)
戸建ての通常の回線工事は、光ファイバーケーブルを、電柱から戸建て建物の外壁まで引き込んで、屋内へケーブルを通します。
光回線が引き込まれているマンションなら、宅内工事を行えば光回線は開通します。
工事には原則、局内で行う「無派遣工事」と「派遣工事」が必要です。
既に光コンセントが設置されているなど、光回線を利用する設備が整っているケースでは、派遣工事が不要になります。
(出典:SoftBank公式ページ*一部改変しています)
無派遣工事だけで工事が完了する場合は、工事費が大幅に安くなり、開通までに要する期間も大幅に短くなる可能性があります。
無派遣工事が可能なのは、NTT東西の「フレッツ光」と、その回線を利用してサービスを提供する「光コラボ」だけで、「auひかり」や他の電力系光回線等では、派遣工事は必須になります。
OCN光とauひかりの料金を比較
光回線の月額料金は、マンション集合住宅と戸建て住宅で異なります。
マンション集合住宅
マンション 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | ||||
OCN光 | 月額3,960円 | 新規・事業者変更・転用37,000円のキャッシュバック | OCNモバイルONE | 2年 | 3,600円 | |||
工事費16,500円 | ||||||||
V16プランの場合 |
月額4,180円 | 70,000円のキャッシュバック | au | 3年 | 2,730円 | |||
工事費33,000円 | UQ mobile | +撤去費 | ||||||
→ 実質無料 |
一戸建て住宅
戸建て 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
OCN光 | 月額5,610円 | 新規・事業者変更・転用37,000円のキャッシュバック | OCNモバイルONE | 2年 | 3,600円 |
工事費19,800円 | |||||
auひかり | 月額5,610円 | 70,000円のキャッシュバック | au | 3年 | 4,730円 |
工事費42,250円 | UQ mobile | +撤去費 | |||
→ 割引有り |
月額料金を比較
実際に支払う料金は、auひかりの方が高くなります。
auひかりの戸建て料金は、マンションの分割工事費が全額割引になっているのに対して、割引後の工事費550円を支払う必要が有るため、実質6,160円になります。
また、マンションではOCN光の方が安く、auひかりでは利用戸数に応じて月額料金が変わり、少ない利用者の場合は更に料金が上がります。
工事費を比較
工事費はauひかりの方がかなり高額になり、解約時には撤去費用が掛かるケースが一般的であるのに対して、OCN光の方が大幅に安価で、解約時の撤去費用も掛かりません。
しかし、auひかりでは回線工事費を分割で支払えば、マンションの場合24回払いで毎月の費用の全額、一戸建てでは36回払いで月額1,178円から628円が割引されます。
ただし、期間途中で契約を解約した場合は残債に割引は無くなり、一括で支払う必要が有ります。
マンションタイプを1年で解約した場合、月額工事料金1,434円×12回=17,208円 になります。
キャッシュバックを比較
これは、auひかりの圧勝です。契約する事によって得られる現状のキャッシュバックは、33,000円の差が有ります。
OCN光はオンライン公式代理店ではキャッシュバックを行っているケースがあります。
OCN光のキャッシュバックキャンペーン詳細については、以下をご覧下さい。
セット割を比較
光回線とスマホのセット割を考える時に、その前に考えるべきなのはスマホのプラン容量内容です。
光回線を導入したスマホユーザーは月に3GB以下が多い
自宅に光回線でWi-Fi環境が出来れば、自宅でのスマホ利用は通信会社で契約しているプランのギガを消費しません。
外出時だけに消費するギガ容量に、合わせたプランを選ぶ事が重要です。
2022年8月25日に株式会社MM総研は「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2022年7月時点)」を公表しています。
(出典:MM総研)
光回線の普及が進んだ現在では、スマホで利用するデータ料が増加してても、大半を自宅のWi-Fi環境下で行っているため、利用するギガは3GB未満が多数になっています。
auで3GBを利用した場合のセット割
auのピタットプランは、利用量に応じて月額料金が変わる従量制です。
・~1GB 月額3,278円
・1GB超~4GB 月額4,928円
・4GB超~7GB 月額6,578円
マンションに住む家族5人で、3GB程度を利用した場合の費用を計算してみましょう。
ピタットプランの括りは1 GB超~4GBで月額4,928円ですが、家族割が1,100円引かれて、セット割で550円が引かれます。
そのため、3,278円がスマホ一台あたりの月額料金になります。
auひかり4,180円+スマホ3,278円×5人=20,570円 が、1ヶ月の通信費トータル費用になります。
OCNモバイルONEで3GBを利用した場合のセット割
OCNモバイルONEの月額料金は、プラン別の料金です。
通信容量/コース名 | 月額料金 |
500MB/月コース | 550円 |
1GB/月コース | 770円 |
3GB/月コース | 990円 |
6GB/月コース | 1,320円 |
10GB/月コース | 1,760円 |
500MBコース以外では、セット割で220円の割引が受けられます。
auひかりと同様に、マンションに住む家族5人で、3GB程度を利用した場合の費用を計算してみましょう。
OCNモバイルONEで3GBプランは990円ですが、セット割を適用すれば770円になります。
OCN光3,960円+770円×5人=7,810円 が、1ヶ月の通信費トータル費用になります。
月々の差額は12,760円になり、半年の利用で76,560円になりますから、キャッシュバックでの差額は簡単に逆転します。
1年間では153,120円になり、長期間の利用者多い光回線の特性を考えれば、OCNの利用が圧倒的にお得です。
タイプ別のオススメ出来る回線はどっち?
生活パターンはユーザー各が異なっているため、簡単に判断する事は難しいですが、auひかりはユーザーの囲い込み要素が非常に強く、OCN光はNTTグループであっても、キャリア回線のドコモとセットになっていない事もあり、囲い込み要素は弱いと言えます。
Ponta経済圏のユーザーは「auひかり」
日常の生活の中にある決済手段で、PontaカードやauPAYを利用するなどPontaポイントのポイ活をしているauユーザーは、auひかりがオススメです。
OCNの利用でも、dポイントが貯まります。
回線速度を求めるユーザーは「auひかり」
(出典:So-net × auひかり公式)
利用するプロバイダによって回線速度などの品質は変わるので、一概には言えませんが、大量の会員数が利用する光コラボのOCN光と比較して、契約者の絶対数が少ないauひかりの回線速度は、概ねOCN光よりも速くなる傾向にあります。
もちろん、OCN光も世界有数の太いバックボーンを持つなど、通信品質には定評が有り、大きく劣っているわけでは有りません。
コスパ重視も含めて多くのユーザーには「OCN光」
(出典:OCN光申込サイト)
率直に申し上げれば、Ponta経済圏に居るauユーザーを除けば、OCN光がオススメです。
前述のセット割での計算でも明らかですが、光回線を利用するスマホユーザーの、通信費のトータル費用は、OCNを利用した方が圧倒的にコスパは良くなります。
いち早く光回線の設置を求めるニーズでも、OCN光の優位性は大きく、利用出来るエリアや建物においても、その差は歴然としている事も含めて、多くの方にOCN光をオススメします。