「案ずるより産むが易し」
あれこれ心配が尽きなかったのに、実際に行うと、意外にたやすく簡単だった様を表す諺(ことわざ)です。
やってみる前は数多くあった不安材料が、実際に行ってみると何てことは無かったという経験、どなたもお持ちだと思います。
試験や仕事の期日が迫っているのに、なんだかやる気が出ない・・・。
流石にもう待った無しの状況まで追い込まれて、渋々ながら取り掛かると、思っていたよりも遙かに順調に事が進む。
「あれこれ考える前に、さっさと始めれば良かった」
というのが、この諺の典型的な例ですが、別のパターンもあります。
それは、初めての経験だったり、知らなかったりする場合です。
初めて税務申告に臨む場合、後ろめたいことは何も無いのに、
「これで本当に良いのか?」
「何か専門的な用語を使って、数字上の不備を一方的に責められるのでは無いか?」
「愛想の無い数字オタクに、ぞんざいな扱いを受けるのでは無いか?」
などなど、考え始めたら不安材料は尽きません。
税務署スタッフには色々な方がいらっしゃいますが、忙しい時間を割いて赴いてくれた、大切な納税者様、という意識を基本的には多くの方がお持ちで、丁寧な対応を心がけている事が伝わってきます。
税務署も仕事の期日や試験と同様に、避けることが出来ない事例です。しかし、「知らない」だけが理由で躊躇する事により、損をしている場合もあります。
インターネットの利用頻度が増えて、より速く安定した「光回線」の導入を考えた時に
「せっかく建てた夢のマイホームに穴を空けたくない」
「鉄筋構造の建物に住んでいるから、穴を空けるのは困難だろう」
等の理由で躊躇しているなら、もしかしたら「知らない」だけかもしれません。
光回線の工事には、建物の穴あけ工事が必須なのか?解説します。
光回線導入のメリット
インターネットを存分に、しかも安価に利用するなら「光回線」の導入が最適です。
光回線は、光ガラス繊維で出来ている、光ファイバーケーブルを使った通信回線で、従来の銅線と比較して、より多くのデータを、距離による毀損が無いまま、やりとりが可能な最も速い通信回線です。基本的に利用量の制約が無く、自由に無制限に利用する事が出来ます。
実際の通信速度が最も速い
現在主流になっている光回線の通信速度は、1Gbpsです。
「あれ??ドコモPREMIUM 4Gの通信速度は、下り最大1.7Gpbps・上り最大131.3Mbpsだから、光回線の方が下りは遅いっていうこと?」
という疑問を持った方、ごもっともです。
更に5Gでは、下り最大4.1Gbps・上り最大480Mbpsになっていますから、その差はもっと開いていますね。
しかし、ここまでの数値は全て公称値です。
公称値
公称値は、サービスを提供する側が出した理論上のものであり、実際にその速度が出ることは基本的に有りません。また、それ以上の速度が出ることもありません。
利用する時には、様々な要素から回線速度は公称値よりも確実に下がります。
有線である「光回線」に比べて、無線を使う回線は、利用場所や建物の構造・基地局からの距離や、他の電波の影響など影響を受ける要素が多く、公称値よりも大きく数値を下げる事が一般的です。
実際の速度
公称値では無く、実際に利用者が計測した通信速度が、「みんなのネット回線速度」に公開されています。
「光回線」と「スマホ回線」「5G回線」の代表的な回線で、ユーザーが計測した直近3ヵ月の回線速度を比べてみましょう。
「フレッツ光」 平均ダウンロード速度: 270.25Mbps 平均アップロード速度: 206.46Mbps
「ドコモ」 平均ダウンロード速度: 160.01Mbps 平均アップロード速度: 17.46Mbps
「ドコモhome 5G」 平均ダウンロード速度: 200.62Mbps 平均アップロード速度: 22.02Mbps
いずれも「光回線」の速度が、5Gを含む無線利用の回線速度を上回っています。
実用上に必要な速度は、どの回線でも問題はありませんが、昨今増加している在宅ワークやオンライン授業などに用いられる「zoom」等のビデオ会議では、スムーズな利用には50Mbps以上が必要になります。アップロードの速度がそれ以下の場合、多くの参加者が有る中で、一人だけ固まっている状態を生み出す要因になります。
オンラインゲームをするなら、やはり回線速度に50Mbpsは欲しいですが、もっと重要なのはPing値と呼ばれる反応速度です。
Ping値は、インターネットの反応速度を示す値です。レイテンシと表現されることもあります。
単位はmsで、ミリ秒の意味です。
この数値が小さければ小さいほど、インターネットの反応速度は俊敏になります。
「フレッツ光」 平均Ping値: 21.59ms
「ドコモ」 平均Ping値: 52.66ms
「home 5G」 平均Ping値: 54.78ms
このPing値も「光回線」が最も優れています。
通信コストが下げられる
光回線を自宅に導入する事で、自宅でのスマートフォン利用は、通信会社の回線を利用する事が無く、Wi-Fi接続して利用するため、月に消費するギガ数は外出時だけに限定されます。
大手キャリアの無制限・大容量プランに加入しているなら、小容量プランに変更する事も可能で、サブプランやオンライン専用プラン・格安SIMに乗り換えれば、更に安くなります。
外出時だけに限定すれば、実際にどれくらいのデータ量を消費しているのか、統計的に見てみましょう。
2021年8月26日に株式会社MM総研は最新の「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2021年7月時点)」を公表しています。
(出典:MM総研)
このデータ使用量は、自宅以外での携帯電話会社の回線を利用した時のみです。
「1GB」31.8%・「2GB」11.7%・「3GB」14.1%で、57.6%のユーザーが3GB以下の通信量に留まっていて、約75.2%のユーザーは累計「7GB」までで収まっています。
単純に平均をとれば8.72GBになりますが、数値の中央値は3GBになります。
多くのユーザーは3GB程度のプランで支障なく、大半のユーザーは7GBまでのプランで収まる事になり、ショップで勧められて契約することが多い、大容量・無制限のメインプランは、継続する必要が無くなります。
光回線導入のデメリット
快適なインターネットを、お得に利用出来る環境を構築するなら、「光回線」が最適ですが、デメリットも有ります。
光回線の利用には工事が必要
光回線を利用するのには、基本的に工事が必要になります。
回線業者によって変わりますが、申し込んでから実際に回線工事を行い、光回線が開通するまでの期間は、概ね1ヵ月程度になるケースが多くなっています。
3月・4月の春先や9月10月の秋口頃、引っ越しシーズンで人が動く時期には、開通までの時間が大幅に伸びる可能性があります。
工事には立ち会いが必要で、回線によっては宅内工事と宅外工事が別日になっている事もあり、仕事などの様々な都合を考慮して日程調整すれば、さらに開通日は遅くなっていきます。
インターネット回線の確保に時間が掛けられないケースでは、光回線以外の手段を検討する必要が有ります。
また、光回線を希望しても、開通工事が出来ない事もあります。
具体的な事例を確認しておきましょう。
工事が出来ないケース
マンション集合住宅の場合は、共有スペース内まで光ファイバーケーブルを、近くの電柱から引き込む事が必要になります。
工事を行う為には、賃貸物件なら大家さん・購入物件なら管理会社の許可と住民の同意が必要になってきます。時間や手間も掛かり簡単には出来ませんが、同意と許可が取れれば工事をする事は可能です。
しかし、建物に構造上の問題(たとえば共有スペースに、回線設備機器を置く場所が無いケースや、配管をする事が出来ない為に光ケーブルを引き込む事が出来ない等)が有る場合は、回線工事を行う事は現実的に困難です。
また、サービス対象エリアになっていない場合は、「光回線」を導入する事は出来ません。
対象エリアになっているかどうかは、回線サービスHPで検索するか、問い合わせて確認出来ます。
全国展開している、光回線のエリア一例を以下に羅列します。
auひかり
KDDIが全国展開している「auひかり」ホームタイプの提供エリアは、携帯電話回線のauとは異なり、限られたエリアしか展開していません。
「auひかり」は、提供している具体的なエリアとして、以下の地域でのみ利用できます。
【北海道エリア】 北海道
【東北エリア】 青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島
【関東エリア】 東京都、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木
【信越エリア】 新潟、長野
【中部エリア】 山梨
【北陸エリア】 石川、富山、福井
【中国エリア】 鳥取、岡山、島根、広島、山口
【四国エリア】 香川、徳島、愛媛、高知
【九州エリア】 福岡、大分、佐賀、宮崎、熊本、長崎、鹿児島
人口が比較的多い、大阪を含む関西エリアと名古屋を含む東海エリアは、提供エリアになっていません。
NURO光
(出典:NURO公式)
NURO光は、以下の地域でのみ利用できます。
【北海道エリア】 北海道
【関東エリア】 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
【東海エリア】 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
【関西エリア】 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
【中国エリア】 広島県、岡山県
【九州エリア】 福岡県、佐賀県
エリア内に居住地があっても、必ずしも利用出来るとは限りません。
光回線は、住まいのすぐ近くまで、実際にNURO光の回線が来ている必要が有ります。
フレッツ光
日本で最も広いエリアでサービスを提供しているのは、NTTが敷設した「フレッツ光」です。
NTT西日本エリア
富山県 / 石川県 / 福井県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県 / 沖縄県
NTT東日本エリア
北海道 / 青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 山形県 / 福島県 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 東京都 / 埼玉県 / 千葉県 / 神奈川県 / 山梨県 / 新潟県 / 長野県
具体的に、申込みから工事開通までの流れを見ておきましょう。
開通までの流れ
事前準備
事前に利用したい回線のエリア確認をしておくと、スムーズに進行します。
光回線の機器や光コンセントを何処に設置するか?決めておきます。基本的に設置するのは一箇所で、後で場所を移動するためには再度工事が必要になります。
光回線を引き込む大元の場所になり、Wi-Fi接続を利用するにしてもパソコンを利用するにしても、利用頻度を考えた上で場所を検討してください。
一般的に設置場所として多いのは、リビングルーム・仕事部屋・寝室などです。
申込み
店頭かオンラインサイトで申込みを行います。
契約する方の、名前・生年月日・連絡先電話番号とメールアドレス・支払いに使うクレジットカード(もしくは銀行口座)を伝える必要があります。
光コンセントの設置が既に確認出来る方は、この時点で相談してください。
工事日の決定
回線サービスを行う会社から、申込み完了の確認と共に、工事日の問い合わせが入ります。
電話が掛かってくる場合とメールで連絡が入る場合があります。
立ち会いが必要な工事では、ご自身のご都合と工事可能日を擦り合わせて、工事日の予約を行ってください。
書類と宅内機器
工事日の決定と前後して、契約内容の書面とサービス案内の書面が届きます。
宅内機器は、事前に発送されてくるケースと、工事日に持ち込まれるケースがあります。
工事
光回線を事前に決めておいた場所まで、引き込み工事を行います。
工事には立ち会いが必要です。
設定
工事完了後に接続設定を行ってください。
届いている説明書通りに行えば、決して難しくありません。
光回線を使ってスマートフォンを利用するためには、Wi-Fiルーターと設定が必要になります。
Wi-Fiルーターは、自分で用意するケースと、レンタル出来るケースや、プレゼントされるケースも有ります。
光回線の工事
NTT東西の「フレッツ光」を例に、具体的に説明します。
他の光回線でも、多くの部分で同じです。
戸建ての光回線の工事内容
戸建ての開通工事の実際を、簡単に説明します。
(出典:NTT東日本)
光ファイバーケーブルを、電柱から戸建て建物の外壁まで引き込んで、屋内へケーブルを通します。
電話線の配線を利用して併用するケースや、エアコンのダクトの隙間等から引き込む事が出来れば、壁に穴を開ける必要はありません。
(出典:NTT東日本)
殆どの家庭では、電話線配線かエアコンダクトを利用して、光回線を通すことが出来ますが、構造上の問題や位置の問題で困難な場合でも、ドア・窓や、換気扇等の隙間を利用する方法も有ります。
(出典:NTT東日本)
通常の開通工事・配線が困難な場合でも、豊富なノウハウを持つNTTなら、「配線ルート構築工事」を利用して出来る可能性があります。(別料金が掛かります。開通工事と同日に行う場合の目安は15,400円です)
(出典:NTT西日本)
天井の点検口や床下、照明器具の配線ルートなどを利用して、工事を行います。
光ケーブルを室内へ引き込んだ後に、光コンセントを設置します。
どうしても他に手段が無い場合のみ、壁に1cm程度の穴を空けて引き込むケースが有りますが、実際にはかなりのレアケースですし、工事業者が許可無く勝手に穴を空ける事も、基本的にはありません。
マンション集合住宅の光回線の工事内容
マンション集合住宅の光回線開通工事を簡単に説明します。
(出典:NTT東日本)
光回線が引き込まれているマンションなら、宅内工事を行えば光回線は開通します。
その場合の工事時間も建物の形状や状況によって変化しますが、概ね1時間から2時間程度です。
共有部分からの配分方法には、以下の3通りのケースがあります。
(出典:NTT東日本公式ページ*一部省略しています)
マンション集合住宅で各戸への配線方法は既に存在している事も多く、その場合ユーザーが選択することは出来ません。建物の構造や時代背景によって決まってきます。
豊富なノウハウ・開通までの早さ・工事不要のケースも多い「フレッツ光」
(出典:フレッツ光申込サイト)
光回線でインターネットを利用するなら、日本に光回線を普及させた、世界トップクラスの技術力を持つNTT東西が運営する、「フレッツ光」回線が最適です。
フレッツ光は最も普及しているから工事不要のケースも多い
ICT市場専門のリサーチ会社、株式会社MM総研の2021年3月発表のデータによれば、全国的に広く普及しているのは、NTTグループ(NTT東日本+NTT西日本)の2256.4万件であり、そのシェアは半数を大きく超える7割弱に達しています。
(出典:MM総研)
圧倒的なシェアを誇るNTTの「フレッツ光」は、日本で最も多くのエリアで利用が出来て、数多くのマンション集合住宅に既に引き込まれています。
(出典:SoftBank公式ページ*一部改変しています)
既に設置されている、「フレッツ光」用の光コンセントの数も圧倒的に多いため、工事や立ち会い不要で開通するケースも多くなります。
光コンセントが設置されている場合、申込みをすれば回線業者の切り替え手続きだけで完了し、無派遣工事でOKになる可能性があります。
開通までが早いのはフレッツ光
先述のグラフでも明らかですが、全国展開している光回線の種類は、さほど多くありません。
それぞれの回線が、開通するまでの期間を見てみましょう。
auひかり
「auひかり」の申し込んでから開通するまでの目安は、マンション集合住宅で概ね2週間から1ヵ月程度・戸建てでは概ね1ヵ月から2ヵ月程度です。
NURO光
「NURO光」の開通期間の目安としては、マンション集合住宅タイプで、1ヵ月から4ヵ月程度・一戸建てで1ヵ月から3ヵ月程度が掛かります。
エリアによっては、更に時間が掛かるケースも有ります。
福岡県、佐賀県、岐阜県、北海道エリアは工事状況によって、さらに1~2カ月程度はプラスする必要が有ります。
「auひかり」「フレッツ光」の回線工事は1回で完了しますが、「NURO光」は、「宅内工事」「屋内工事」が別の日程で行われます。
どちらも立ち会いが必要で手間が掛かり、スケジュールの調整をすれば、さらに開通までの期間が延びる事になります。
フレッツ光
「フレッツ光」は、概ね申込みから開通するまでの期間としては2週間から1ヵ月程度です。
他の回線と比較して、「フレッツ光」の回線工事期間は短くなっています。
その理由の一つは、NTTグループは実際に作業を行う工事業者との付き合いが古く、多くを確保している事が挙げられます。
圧倒的な光回線工事件数
回線工事業者と付き合いが長くなれば、その間に工事のノウハウも積み上げられていきます。
シェアが高いということは、それだけ多くのパターンの家屋建物を経験していて、前述の配線ルート構築工事」を初めとした、対応出来る多くの引き出しを、フレッツ光は持っています。
「セット割」なら「フレッツ光」
前述の光回線導入のメリットの項で説明した、コストメリットについて、具体的に考えてみましょう。
光回線を導入する事で、通信会社の回線の使用は外出時のみに絞られるため、多くのユーザーは3GB程度のプランで事足ります。
最も簡単なのは、現在利用しているプランが3大キャリアのメインプランなら、小容量のプランに変更する事です。
ドコモでは「ドコモ光」・auでは「auひかり」・SoftBankでは「SoftBank光」を組み合わせる事で「セット割」が適用されます。(au・SoftBankでは別の光回線が対象になっている場合もあります)
スマホ容量 | 月額料金 | セット割 | 割引き後 | |
ドコモ | 3GB | 4,565円 | 550円 | 4,015円 |
au | 4GB | 4,928円 | 550円 | 4,378円 |
SoftBank | 3GB | 5,478円 | 1,100円 | 4,378円 |
大容量や無制限プランなら、大手キャリアを利用する価値がありますが、小容量から中容量にかけてのプランは、サブブランドや格安SIMを利用した方がお得に利用出来ます。
さらに、そのお得な価格に光回線の選択によって「セット割」が受けられれば、通信費トータルの出費を減らすことが出来ます。
セット割の展開数が圧倒的な「フレッツ光」
スマートフォンと光回線の「セット割」は、「ドコモ光」が「ドコモ」・「auひかり」では「au」と「UQモバイル」・「NURO光」は「SoftBank」に限られます。(NURO光では、スマホ回線をNUROモバイルに同時契約する事で、1年間限定のセット割はあります)
これらの回線と比較して、「フレッツ光」では、膨大な数の企業が「セット割」サービスを展開しています。
それは、「フレッツ光」の契約形態によるものです。
「フレッツ光」回線を利用するのには、別途に接続業者プロバイダとの契約が必要です。
回線利用費はNTT東日本・西日本に支払い、接続料をプロバイダへ支払う事が一般的でした。ユーザーにとっては、「フレッツ光」+「プロバイダ」と2箇所で契約を結んで、月額料金も別々に支払う必要があり、トラブルが発生した時や、要望を伝えたくても窓口が二箇所あるのは、ユーザーにとってデメリットが大きく、ワンストップで契約支払いが出来るシステムを望む声が大きくなってきました。
出典:NTT西日本*一部改変
光回線をユーザーとの直接契約を結ぶシェアが、巨大企業NTTの独占状態になれば、競争原理が働かなくなり、普及が加速しないと考えた国の意向もあって、NTT東西は、フレッツ光回線の卸業務への移行へ、大幅な方向転換をします。
NTTは光回線の卸事業へ注力して、卸し提供を受けたプロバイダを中心とした事業者が、プロバイダ機能と回線をワンセットにしたサービスを提供する「光コラボ」が、2015年2月から開始されました。
出典:NTT西日本*一部改変
現在個人の契約は「光コラボ」・法人の契約は「フレッツ光+プロバイダ」が主流になっています。
(出典:光コラボ申込サイト)
「フレッツ光」が利用出来るエリア・マンション集合住宅では、「光コラボ」が利用出来ます。
「光コラボ」をどこで契約するか?
「光コラボ」の契約方法には、「公式HP」「店頭窓口」「オンライン正規代理店」の3箇所があります。
何処で規約しても、利用する回線品質やサービス・月額料金等は全く同じです。トラブル時には、回線業者が対応する事も全く同様です。
しかし、異なる部分も有ります。それは、キャッシュバック・特典に関する内容です。
何故に異なるのか?ご説明します。
光コラボの販売構図
光コラボの販売構図は、簡単に説明すると以下のようになります。
NTT東西 -フレッツ回線を卸し提供
光コラボ提供回線業者-ユーザーの窓口として契約・回線運用
正規代理店 -新規顧客獲得営業
「光コラボ」のサービスは、NTTの「フレッツ光」回線を使ったサービスですが、NTT東西では販売をしていません。
光コラボ提供回線業者は、自身のHP等で申込みを行っているケースも有りますが、新規顧客獲得にはコストが掛かりすぎて効率が悪いため、回線運用と契約者への対応に特化する事が増えています。
そのため、「光コラボ」を販売しているメインは正規代理店です。
携帯ショップの窓口や、大型家電量販店に設けている窓口も、実際の回線業者が行っているわけではなく、回線・プロバイダとは別資本の代理店が請け負っています。
オンラインで契約窓口を設けているのも、別資本の正規代理店です。
特典・キャッシュバックの仕組み
契約したユーザーに支払われる、キャッシュバックや特典の原資を、NTT東西や回線業者は代理店に対して提供をしていません。キャッシュバック・特典は、正規代理店が得る、顧客獲得時の手数料を原資として出ています。
リアルに店舗を持つショップや窓口の運営には、家賃・人件費・光熱費・広告宣伝費等の経費が多く掛かります。
そのため、キャッシュバックに回せる原資の確保が困難で、ユーザーに大きなメリットを提示する事は難しい事情があります。
それに対して、オンライン契約に特化した正規代理店は、経費を徹底的に切り詰めて原資を確保し、ユーザーに対して大きなメリットを提示する事が可能になります。
多くの新規契約者をコンスタントに獲得してくれる正規代理店には、より高額な販売手数料が支払われる様になり、もっと大きなメリットを提示出来るようになります。
顧客から見て魅力あるキャッシュバックを提示出来る正規代理店には、益々新規顧客が集まり、好循環が生まれます。
「光コラボ」は正規代理店のオンライン契約がお得!
光コラボを契約するなら、オンラインに特化した正規代理店がお得です。
公式の特典に加えて、正規代理店独自の特典も受け取ることが出来ます。
魅力ある特典・キャッシュバックと、「スマートフォン」と「光回線」がお得に利用出来る、「セット割」の観点から、オススメをご紹介します。
「格安SIM」の「セット割」と豊富な特典で選べば「LIBMO」+「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
「セット割」が適用される光回線で、最もオススメするのは@TCOMヒカリです。auの「スマートバリュー」、UQモバイルの「自宅セット割」、ドコモ回線の格安SIMであるLIBMO(リブモ)の「LIBMO×光セット割」など、複数のスマホキャリアとのセット割ができます。
@TCOMヒカリは自社データセンターを保有し、自社光ファイバーケーブルを運用するなど、単にプロバイダとしてだけで無く、豊富な技術力が有り人気があります。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
格安SIMのLIBMOと組み合わせる事で、通信費トータルは大きな節約が可能です。
(出典:LIBMO公式)
データ容量 | データ+音声通話+SMS | データ+音声通話+SMS +10分かけ放題 |
@T COMヒカリ 月額割引額 |
3GBプラン | 980円(税抜891円) | 1,750円(税抜1,591円) | 220円(税抜200円)/月割引 |
8GBプラン | 1,518円(税抜1,380円) | 2,453円(税抜2,230円) | 220円(税抜200円)/月割引 |
20GBプラン | 1,991円(税抜1,810円) | 2,926円(税抜2,660円) | 220円(税抜200円)/月割引 |
30GBプラン | 2,728円(税抜2,480円) | 3,663円(税抜3,330円) | 220円(税抜200円)/月割引 |
3GBプラン980円が、@TCOMヒカリと「セット割」を適用することで、月額760円になるので、マンションタイプの場合なら760円+4,180円=4,940円がトータルの通信費になります。
さらに、キャッシュバックで、実質の支払い費用はもっと安くなります。
キャッシュバック
新規契約だけのオプション無しで、キャッシュバックが受けられるキャンペーンを行っています。
Wi-Fiが使える無線Wi-Fiルーターを選ぶ事も出来ます。
それだけでは、ありません。
工事費無料
光回線の導入には工事が必要で、実際に技術者や工事業者が動く為、工事費が掛かります。
@TCOMヒカリの場合、最大19,800円の工事費が掛かりますが、工事費が無料になるキャンペーンを行っています。
キャリア回線のサブブランドと魅力ある特典の「Y!mobile」+「SoftBank光」
(出典:ソフトバンク光申込サイト)
SoftBankは自社で光回線の敷設は行わず、「フレッツ光」を使用する「光コラボ」でサービスを提供しています。
月額料金は、一戸建てタイプで5,720円・マンションタイプで4,180円です。
SoftBankのスマートフォンでも「おうち割光セット」適用で、1台あたり月額1,100円の割引きが受けられます。
しかし、前述の様に光回線を導入することで無制限プランは必要無く、小容量プランでは割高です。
光回線を導入したら、SoftBankのキャリア回線をそのまま利用した、サブブランドの「Y!mobile」に乗り換える方が合理的です。
「Y!mobile」を「SoftBank光」と組み合わせるとで、「おうち割光セット(A)」が適用され、1台あたり毎月1,188円の割引きが受けられます。
Y!mobileとは?
(出典:ワイモバイル公式)
サブブランドの位置づけで、オンライン専用プランとは異なり、街にある携帯電話ショップで契約や相談が出来ます。
月額料金はメインプランよりも安価で、更に「セット割」が適用されることで格安SIMの価格と比較しても、大きな遜色が無くなります。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/Sプラン | 2,178円 | 1,188円 | 990円 |
15GB/Mプラン | 3,278円 | 1,188円 | 2,090円 |
25GB/Lプラン | 4,158円 | 1,188円 | 2,970円 |
公式に行っているキャンペーン特典に加えて、更にお得なキャッシュバックや豪華特典がゲット出来ます。
光回線が利用出来ないなら Y!mobile+SoftBankAir
(出典:ソフトバンクエアー申込サイト)
光回線の対応エリアでない場合や、マンション集合住宅に光回線が導入されていない場合、据え置き型無線ホームルーターを検討するのが最善策です。
「据え置き型無線ホームルーター」は、キャリア通信各社から販売されていますが、一押しは「SoftBankAir」です。
繋がりやすい
東京とその近郊都市・大阪・名古屋などの人口密集地での無線回線の利用は、同じアンテナ基地局へのユーザー集中という問題が有りますが、「SoftBankAir」は回線品質の悪化する事を避けるために、加入制限を行っています。
そのため、加入できない場合も発生しますが、加入できた場合は規定の加入者数内のエリアと考えられ、比較的混みにくい環境で利用することが出来ます。
料金が安い
もう一つの大きな理由が、月額料金の安さです。
特に、店舗や公式ページではなく、申込みに正規代理店を利用する事で、公式の特典に加えて代理店独自の特典も享受出来るので、得られるキャッシュバック金額が大きくなります。
キャッシュバック詳細については、以下をご覧下さい。
そのキャッシュバック金額を考慮して、他社の据え置き型無線ホームルーターも含めて2年間で実質どれくらいの価格で使えるのか?シミュレーションしてみましょう。
ドコモ home 5G | WiMAX +5G | ソフトバンクエアー | |
基本月額 1年目 | 4,950円 | 4,268円 | 3,080円 |
基本月額 2年目 | 4,950円 | 4,268円 | 5,368円 |
2年間合計金額 | 118,800円 | 102,432円 | 101,376円 |
キャッシュバック | 18,000円 | 5,278円 | 33,000円 |
2年間実質合計 | 100,800円 | 97,154円 | 68,376円 |
実質月額料金 | 4,200円 | 4,048円 | 2,849円 |
キャッシュバックを含めた計算では、同タイプ他社だけでなく「光コラボ」と比較しても、「ソフトバンクエアー」のお得さが際立ちます。
コンセントを挿すだけの手軽さで、自宅にWi-Fi環境が安価に構築出来て、通信費トータルを大幅に削減することが可能です。
Y!mobileで「セット割」が使える
(出典:ワイモバイル公式)
お得に利用出来る「SoftBankAir」の価格に加えて、前述の「Y!mobile」が「SoftBank光」と同様の割引き「おうち割光セット(A)」が適用されます。
組み合わせて利用する事で、大幅に通信費の削減が達成出来ます。