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FPSオンラインゲームが遅い?通信速度の目安と改善方法

光回線

オンラインゲームが遅いと感じている人が多いようです。今回はオンラインゲームを快適に楽しめる通信回線のスペックを解説します。また、通信回線が遅いと感じられる方の原因の調べ方・対処方法をまとめました。

 

オンラインゲームに求められるスペック

オンラインゲームが遅いと感じるとき、まず自分のパソコンがゲームをするための推奨スペックを満足させているか確認してください。

 

そのスペックに達していない場合は、通信回線が遅いのではなく、パソコンがネックになっている可能性があります。

 

FPS フォートナイト

FPSゲーム フォートナイトの推奨スペックは以下のとおりです。

 

推奨動作環境

 

CPU:Intel Core i5 3.5GHz
メモリ:8GB
GPU:NVIDIA GTX 660またはAMD Radeon HD 7870相当のDX11対応

 

Ping値(後述)については公式サイトに記載はありませんが、15ms以下が理想といわれます。フォートナイトについてはゲーム画面に「Ping」としてPing値が表示されますので、参考になると思います。

 

ファイナルファンタジー14

人気のMMORPG ファイナルファンタジー14の推奨スペックは以下のとおりです

 

推奨動作環境

 

CPU:Intel Core i7 3GHz 以上
RAM:8GB
GPU:NVIDIA GeForce GTX970、AMD Radeon RX 480
通信回線ブロードバンド接続

 

Ping値は公式サイトに記載されていませんが、30ms以下であれば快適に遊べるそうです。

 

一般的なオンラインゲームに求められる通信回線のスペック

一般的なオンラインゲームに必要とされる通信回線の速度は、速い速度が求められるFPSゲームでも70Mbpsあれば快適に楽しめます。MMORPGなどのゲームであれば30Mbpsあれば十分です。

 

これらのオンラインゲームは定期的に更新プログラムをダウンロードすることになりますが、それでも100Mbps以上あれば十分でしょう。

 

オンラインゲームで重要なのは通信速度よりもPing値です。Ping値とはデータの送受信にかかる時間の目安を示したものです。Ping値はインターネット回線の通信速度とは直接関係がありません。

 

Ping値は自分のパソコンからブロードバンドルーター、インターネットの経路上にあるルーターの数、処理時間などから決まります。

 

オンラインゲームで「ラグが発生している」というときはこのPing値が悪化している可能性も考えられます。とくに瞬間的な反応を必要とするFPSゲームは通信速度よりもタイムラグが命取りです。Ping値は、FPSゲームであれば15ms以下が理想、その他のゲームであれば30ms以下で十分といわれます。

 

通信回線がネックになっている場合

ゲームの推奨スペックを満たしているパソコンでゲームをプレイしているのに、遅いと感じているのであれば、「fast.com」などの速度測定サイトで通信速度を調べましょう。

 

インターネット回線の速度テスト
ダウンロードスピードはどのくらいですか? FAST.comはお客様のISPスピードを数秒で測定いたします。

 

fast.comの場合、「詳細を表示」のボタンをクリックすれば、通信速度の他に「レイテンシ」というものが表示されます。このレイテンシのことをPing値と考えてもらって問題はありません。

 

ただし、fast.comなどの速度測定サイトは実際のゲームサーバーではないので、そのままゲームのPing値にはあてはまらないので、注意してください。

 

次からは、速度測定サイトで十分な通信速度やPing値が得られなかった原因と対策を考えていきます。

 

オンラインゲームを遅く感じる原因

オンラインゲームも含めて、インターネットに接続したパソコンの通信速度が遅くなる原因はたくさんあります。

 

パソコンに原因がある場合

各ゲームの推奨スペック以下のパソコンであれば、通信速度が速くても、パソコンの性能がついていかないからです。計算能力はCPUの性能やRAMの容量で決まり、グラフィック性能についてはGPUの性能次第です。

 

その他、パソコンの場合はデバイスのトラブルやソフトウェアの問題などさまざまな要因が考えられます。

 

最近のパソコンの有線LANは1000BASE-Tという規格を採用しています。1,000MBps、つまり1Gbpsが最大の通信速度。

 

無線LANのパソコンはWi-Fi6という規格を採用し、理論上の通信速度は最大9,600Mbpsです。少し前のパソコンはWi-Fi5なので、最大6,900Mbpsです。

 

しかし、インターネットで実際にこの通信速度は出ません。無線LANルーターからONUのインターフェースの速度が上限になるからです。詳しくは後述します。

 

 

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LANケーブル(有線)

有線でパソコンをインターネットにつないでいる人はLANケーブルを使っています。LANケーブルに規格があることをご存じですか?

 

パソコンとルーターは取り換えたけど、LANケーブルは古いものをそのまま使っているという場合は、LANケーブルがネックになっている可能性があります。パソコンとルーターの規格にあったLANケーブルを使ってください。

 

よくわからない場合は上位互換なので、カテゴリー6以上のLANケーブルをオススメします。

 

・カテゴリー5 100Mbps
・カテゴリー6 1,000MbPS
・カテゴリー7 10,000MbPS

 

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ブロードバンドルーター

ブロードバンドルーターはインターネットと家庭内LANの境界に設置されるルーターのことです。主な機能としてはインターネットと家庭内LANの間でインターネットの情報を中継する。LAN機能としてはその中のパソコンにIPアドレスを割り当てたり、パソコンからインターネットへの通信を中継したりする機能があります。

 

最近は無線LAN機能を搭載したブロードバンドルーターが多数を占めました。

 

ルーターの取扱説明書などで仕様を確認しましょう。インターネット側のLANポートの規格が、100BASE-Tであれば100Mbps以上の通信速度は出ません。有線LANの場合はLAN側ポートの規格を確認しましょう。最近であれば1000BASE-Tがほとんどです。

 

無線LANの場合は規格の違いによる通信速度の低下が考えられます。パソコンはWi-Fi6対応のものに取り換えたとしても、ルーターがWi-Fi5のものであれば、古い規格のWi-Fi5までの速度しか出ません。

 

これは逆にWi-Fi6のルーターに取り換えても、パソコンがWi-Fi5のままならば、Wi-Fi5で通信することになります。

 

Wi-Fi4(11n)600Mbps
Wi-Fi5(11ac)6,900Mbps
Wi-Fi6(11ax)9,600Mbps

 

ルーターを買い替える機会はあまりないと思うので、Wi-Fi4(802.11n規格)の古いルーターをそのまま使っているかも知れません。一度、確かめてみましょう。

 

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また、理論上の最大通信速度というのは最高の条件で測定をした場合のものです。電波が弱かったり、電波干渉があったりすれば通信速度は落ちます。もちろん、同じLANの中にスマートフォンやパソコンなどが複数台あればその分通信速度は遅くなります。

 

ブロードバンドルーターは多くの処理をしているコンピューターです。ブロードバンドルーターの調子が悪く、通信速度やPing値が悪くなる可能性もあります。そんな場合はルーターの再起動(あるいは電源の切り入り)で解決できることもあります。

 

ONU

ONU(回線終端装置)は通信事業者から貸し出されている場合がほとんどではないでしょうか?その場合、契約している通信速度とインターフェースの不一致というのは考えにくいと思います。

 

フレッツ光の例で説明しますと、1つの光ファイバに最大32ユーザーが接続されています。32のONUが接続されているわけです。ONUはこの光信号の中から自分宛の信号を取り出し、ブロードバンドルーターと送受信。

 

ブロードバンドルーターに比べると処理する機能は少ないものの、最大32ユーザーで光ファイバを共有するための仕組みでプログラムが動作しています。ブロードバンドルーターと同様に電源の切り入りで改善する場合があります。

 

インターネット

パソコンから出た通信はブロードバンドルーターを通って、契約しているプロバイダーのルーターを経由し、その後何台ものインターネット上のルーターを経由して目的のサーバーに到着します。この通信経路はあらかじめ決められたものでなく、ルーター同士が通信して自動的に決められます。

 

この経路は物理的な距離とは無関係です。同じ市内のサーバーにアクセスしているのに、東京や大阪を経由していることはよくある話です。

 

このインターネット上の距離と経由するルーターの処理時間が積み重なってPing値が決まります。インターネットはベストエフォートという仕組みです。このため、通信量が多い時間などはインターネットの経路で、通信の渋滞が発生することもあります。

 

ユーザーは、このプロバイダーよりも外で発生するインターネットのことは対処のしようがありません。

 

ゲームサーバー

ゲームサーバーで渋滞することもあります。Webページでコンサートなどのチケット予約をしようとしたら、アクセスが集中してページが応答しなかったことと同じ現象です。

 

ゲームサーバーの場合、サーバーの能力以上にユーザーが接続したら、サーバーは動作が遅くなります。ゲーム内でイベントが開催される時は、ユーザーが一時的に増え、ゲームサーバーの動作が遅くなることもあります。ゲームサーバー自体の不具合の可能性も。

 

ユーザーからみたとき、通信回線が遅いように感じても、実がゲームサーバーの処理が追いついていないことも考えられます。

 

まとめ

オンラインゲームが遅いと感じられるときの原因をまとめてきました。

 

通信速度を速くしても、Ping値がよくなるものではありません。通信速度という表現が誤解を招くのですが、100Mbpsは100Mb/sのことで、1秒間に100Mビットの量を送る能力があるという意味です。決して、相手のサーバーに早く届くというわけではありません。

 

Ping値を改善するために、通信回線の速度を速くすることに、直接の意味はありません。

 

ゲームでいえばFPSゲームで必要な通信速度が70Mbps。4Kの動画再生でも25Mbpsあれば十分と言われています。実は1,000Mbps(1Gbps)でも余裕があるのです。そして、家庭用のネットワーク機器もほとんどが1,000Mbpsの規格なので、インターネットだけを早くしても意味がありません。

 

しかし、家庭でのインターネットの使われ方をみると、最低でも1Gbpsは欲しいと思います。ゲームをしたり、家族が何人かネットで動画を視聴したりすると、一昔前の100Mbpsでは不足するからです。

 

インターネット側の通信速度が1Gbpsであるならば、@TCOMヒカリ、NURO光などの光回線がキャンペーンもお得でオススメです。

 

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また、NURO光は2Gbpsですが、ONUとルーターが一体になっているのでボトルネックが発生しません。家の中の機器も交換なしに高速化できます。

 

 

参考:NURO光公式サイト

 

NURO光の提供エリアは公式サイトから判定可能です。

 

 

参考:NURO光公式サイト

 

最近、10Gbpsのインターネット接続をする事業者も出てきました。いずれは、そのような時代になるかも知れませんが、今のところ家庭で10Gbpsものデータを通信することはないでしょう。

 

しかも、10GBbpsの実力を活かすためには、ブロードバンドルーター・LANケーブル・パソコンを買い替えないと意味がありません。いずれはスタンダードになるでしょうが、今は対応している商品が少なめで高価になり、コスパが悪いので見送った方がいいでしょう。

 

くれぐれも通信回線を速くしたらPing値も速くなると、誤解しないようにしてください。

 

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