インターネットが普及した初期の使い方としては、ブラウザーによるウェブサーフィンでページを閲覧する事と、メールのやり取り等が中心でした。使わない人・必要の無い人にとっては関係ない世界でしたが、現在はインターネット回線の使われ方が大きく変わっています。
若い方を中心にテレビの視聴時間は減少して、スマホやパソコンの「視聴時間」が大きく増えています。地上波には無いコンテンツを楽しんだり、好きな時にビデオを視聴したりするなど、生活スタイルが大きく変化していく中で、インターネット回線の役割は一層大きくなっています。
回線工事がいらず、置いてコンセントに挿すだけでインターネット回線が確保できる、ソフトバンクエアーが人気です。そこで、他のネット回線に比べてキャンペーンは本当におトクなのか?検証して解説いたします。
ネット回線を利用する手段
インターネット回線を利用するには、様々な方法があります。スマートフォンの契約をしているなら、そのまま利用する方法が一番簡単です。契約内容や契約先・スマートフォンの種類にもよりますが、テザリング機能を利用すれば、パソコンやタブレットもインターネット回線を利用する事が出来ます。
しかし、通信量が増えれば通信料が割高になる上に、使い方によってはすぐ制限が掛かる事も多く、安定性にも欠けます。テザリング機能を使用している間は、常にバッテリーを消費するので、充電をしながら使用する事になります。これはスマートフォンのバッテリーの寿命を縮めるリスクがあり、使い方として好ましくありません。
自宅での使用を含めたネット回線を確保する手段として、携帯電話会社の回線を使用する事には無理があります。
最も安定して速いのは、光回線
回線が高品質で安定している手段としては、光回線の導入が最も適しています。光ファイバーケーブルの設置も全国に大きく広がり、誰もが気軽に光回線を使ってインターネットが楽しめるようになりました。
光回線のコストは?
自宅への光回線導入は高いのでは・・・?という懸念をお持ちの方も多いかと思います。しかし、以下の事情により導入しやすくなっています。
光ファイバーケーブル設置が進む
いち早く光ファイバーケーブル設置をしたのはNTT東西グループで、独占状態だった光回線ですが、au等の後発参入も出てきて、新規顧客獲得へ向けて競争があります。
光コラボの登場
NTT東西はフレッツ光を販売していますが、プロバイダ契約は別に結ぶ必要があり、ワンストップでの対応を望む声が多く出てきました。
直接の価格競争を避けたいNTT東西は、主に個人向け光回線を卸主体に方針転換を行い、2015年2月以降は、光コラボレーションが販売の中心になります。
光コラボはプロバイダとセットの契約で、フレッツ光の回線を使用しても、ユーザーとNTTは直接関わりません。NTTから回線の卸提供を受ける、光コラボを取り扱う回線業者は500社以上あり、価格とサービスで競い合う状態になっています。
役割分業
光コラボに関しては、NTT東西は卸に徹しています。回線業者の増加と共に顧客獲得競争は激しさを増します。新規顧客を獲得するコストが増加したため、回線業者の多くはサービスの提供に徹するケースが増えてきました。顧客獲得は主に代理店が行い、キャッシュバックが行われています。
キャッシュバックキャンペーンについて
光回線は、どこの窓口で契約を行っても、実際に使用する回線のクオリティーは同じです。回線の新規契約を考えるユーザーにとって魅力があるのは、キャッシュバックキャンペーンです。
契約するユーザーにとって、キャッシュバックの金額が大きければ大きいほど魅力があります。代理店で実施している高額なキャッシュバックの財源は、直接NTTや回線業者からは出ていません。代理店から出ています。
代理店は回線業者と契約数に応じたインセンティブ(販売手数料)を得ています。そのインセンティブ収入から経費と利潤を引いた金額を、新規ユーザーの獲得のためにキャッシュバックに回しています。
リアルに窓口を設けている代理店(家電量販店・携帯電話販売ショップ等)は、建物・設備・家賃・人件費・広告宣伝費等の経費が嵩(かさ)むため、多額のキャシュバックを捻出することが出来ません。
Webを中心に集客する代理店は経費を抑えることが可能で、その分をキャッシュバックの費用に充てることが出来ます。魅力あるキャッシュバックを提示出来る優良代理店は、多くの顧客を獲得するため、回線業者からは、より有利な高額インセンティブが積極的に支払われます。
光回線を代理店で契約する時のキャッシュバック
人気のある光コラボ契約のキャッシュバックキャンペーンと、月額料金を見ていきましょう。
OCN光
キャッシュバック |
月額料金 | 工事費 | |
37,000円 | 戸建て 5,610円 マンション 3,960円 |
有料 (20回払) |
19,800円 |
光コラボ回線で人気のOCN光です。NTTのグループ会社であるNTTコミュニケーションズが運営している信頼感と、それでいて料金の安さが理由です。
キャッシュバックキャンペーン詳細については、以下をご覧ください。
携帯電話キャリアの光コラボ
ドコモ光
キャッシュバック |
月額料金 | 工事費 | |
20,000p | 戸建て 5,720円 マンション 4,400円 |
有料 (23回払) |
19,800円 |
auひかり
キャッシュバック |
月額料金 | 工事費 | |
40,000円 | 戸建て 5,610円 マンション 3,740円~ |
無料 (24~60回払) |
41,250円 |
ソフトバンク光
キャッシュバック |
月額料金 | 工事費 | |
25,000円 | 戸建て 5,720円 マンション 4,180円 |
無料 ※乗換の場合 (24~60回払) |
26,400円 |
携帯電話キャリアを使っている場合は、セット割りが受けられて支払いがおトクになります。
キャッシュバックキャンペーン詳細については、以下をご覧ください。
@TCOMヒカリ
キャッシュバック |
月額料金 | 工事費 | |
戸建て 38,000円 マンション 35,000円月額割引をキャッシュバック換算 (戸建て 5,280円,マンション 3,960円) |
戸建て 5,610円 マンション 4,180円12ヵ月割引 |
無料 (23回払) |
19,800円 16,500円 |
静岡県と岡山県に自社データセンターを保有して、自社光ファイバーケーブルを運用している事から、単にプロバイダとしてだけでなく豊富なノウハウを有しています。
格安SIMのLIBMOを運営していて、セット割りが適用されます。キャッシュバックキャンペーン詳細については、以下をご覧ください。
NURO 光
キャッシュバック |
月額料金 | 工事費 | |
45,000円 | 戸建て /マンション 5,200円 |
無料 (36回払) |
44,000円 |
ソニーグループが運営する光回線業者です。独自の技術で良質な回線品質を誇ります。
提供エリアはまだ限られています。SoftBankの携帯電話契約をしているなら、セット割りが受けられます。
サービスエリアの確認は、以下をご覧ください。
参考:NUO光公式サイト
光回線工事が出来ない場合
光回線の利用には、必ず回線導入工事が必要になります。工事には立ち会いが必要であり、内線と外線の2日間になるケースも有ります。光回線工事が出来ない場合を考えてみましょう。
転勤族
光回線は、ある程度の長期期間に渡って利用する事でメリットが出ます。
回線工事をしても、転勤によって引っ越す場合は、撤収工事が必要になってきます。短期間での解約は違約金が発生するケースも多く、費用合計は10万円近くになる事もあります。
単身赴任
家族と離れて暮らす必要があり、そこにも別に回線を引くのは費用が嵩むだけで無く、転勤族と同様、引っ越す時には撤収工事等の費用が掛かります。
学生さん
学生時代の住居に卒業後も住み続けるケースは希で、回線を引けば引っ越し時に撤収工事等の費用が掛かります。
マンション・集合住宅で回線が入っていない
マンションや集合住宅の共用スペースまで光回線が引き込まれていれば、比較的簡単に光回線が使える様になりますが、光回線が未導入の建物では多くの困難があります。
建物の改造を認められていないケースも多く、共用スペースまで引き込む事も、管理会社の同意と住民同意を得る必要があります。
対応出来るのは、無線方式のモバイルWi-Fiルーター?
事情があって光回線が引き込めない場合は、モバイルWi-Fiルーターを検討してみましょう。モバイルWi-Fiルーターは回線工事が不要で、自宅で使うだけで無く持ち出して使用出来るメリットが有ります。
スマートフォン以外に別の機器を携帯して、充電する手間は掛かりますが、契約しているスマートフォンのデータ容量の契約を見直して、小さいプランにする事で、使うデータ量によっては全体の通信費用が大幅に圧縮出来る可能性もあります。
具体的に人気のある、モバイルWi-Fiルーターの費用を見ていきましょう。光回線と比較すると、キャッシュバックは金額が少ないか、行っていません。
楽天モバイル
月額料金 |
2年間利用の総額 | 契約期間 | 解約金 | 事務手数料 | エリア |
3,278円 | 78,672円 | なし (端末買取) |
なし | なし | 楽天 (au5GB) |
参考:楽天モバイル公式サイト
自社で回線を持つキャリアに、新しく名乗り出た楽天モバイルは、積極的な顧客獲得政策を行っています。データ使い放題の料金としては格安で、期間の縛りや解約金もありません。
しかし、開業して1年足らずのためアンテナ設置は現在進行中で、楽天モバイル回線を拾えないエリアでは、パートナー回線と呼ばれるauの電波を利用します。このパートナー回線での利用は5GBに限られ、それ以降は速度制限(最大1Mbps)が掛かります。
UQ WiMAX
月額料金 |
2年間利用の総額 | 契約期間 | 解約金 | 事務手数料 | エリア |
4,268円 | 102,432円 | 2年間 (端末買取) |
24ヵ月未満 1,100円 |
3,300円 +端末代 |
au |
回線速度に定評があります。その分は多少の割高感も否めません。
また、WiMAXには、3日間で10GBの制限があります。制限を超えた場合には、1Mbps以下に速度制限が掛かります。
クイックWiFi
月額料金 | 2年間利用の総額 | 契約期間 | 解約金 | 事務手数料 | エリア |
3,718円 | 81,232円 8ヵ月目に キャッシュバック 8,000円込み |
2年間 (端末買取) |
4,950円 (2年以内は端末代発生) |
3,300円 | docomo au softbank |
3キャリアに対応するクラウドSIMです。クラウドSIMは、物理的なSIMを搭載していません。日本中どこでも、最適な電波を利用するため、場所を選ばず繋がる安心感があります。
月間に100GBの制限はありますが、多くのモバイルWi-Fiルーターに有る通信制限(たとえば3日間で10GB等)が無く、使いたい時に自由にデータ消費をしてインターネットを楽しめます。
キャッシュバックキャンペーン詳細については、以下をご覧ください。
ネット回線を使っての動画視聴
回線工事不要でネット回線が導入出来るメリットが、モバイルWi-Fiルーターには確かに有ります。しかし、使い方によって、自宅でのメイン回線にするには力不足になるケースが多く出てきます。
生活スタイルが大きく変わっている中に、インターネット回線を使っての動画視聴があります。
将棋戦の動画視聴
19歳のプロ棋士、藤井聡太二冠の活躍で、将棋界は活況です。
以前はテレビ中継も見かけましたが、現在では殆ど生中継は有りません。
コンテンツとして時間の長さから、地上波放送には向いていないからです。
2021年6月6日に始まった藤井二冠の初防衛戦である棋聖戦は、昨年奪われたタイトル奪取を狙う渡辺三冠との同じ顔合わせになった事もあり、多くの人の注目が集まっています。
棋聖戦は比較的短い持ち時間ですが、持ち時間は4時間×2で8時間有り、トータル9時間から10時間になるので、通常の地上波に乗せるのは無理があります。
生放送は視聴料無料のAbemaTVで見る事が出来ます。AbemaTVはネット放送ですから、インターネットに接続してテレビ・スマートフォン・タブレット・パソコン等の端末で自由に無料視聴出来ますが、インターネット回線に繋いでデータを消費する分のコストについては、各自で負担する必要があります。
AbemaTVの通信量は、選ぶ画質で異なってきますが、最高画質で見た場合には1時間あたり約1GBを消費します。藤井二冠の活躍を最高画質でたっぷり楽しめば、1戦見るだけで約10GBを消費することになります。
プロ野球観戦
プロ野球中継は、テレビの創生期から人気のコンテンツでしたが、地上波での中継は大幅に減っています。そもそも、セパ併せて12球団がシーズン中は毎日6試合が開催されていて、地上波のコンテンツとして網羅するのには無理があります。
プロ野球ファンにとっては、お気に入りのチームの試合を、試合開始から終了まで生中継するスカパー!オンデマンド・DAZN等を契約する価値が充分あります。
通信量の目安は、スカパー!オンデマンドで、高画質視聴をすれば1時間1GB程度で、DAZNは1時間に2GBから3GBを消費します。
日本野球機構(NPB)の発表によると、プロ野球の2019年シーズン平均試合時間は3時間11分でした。
1試合を視聴すれば、スカパー!オンデマンドで3GB程度、DAZNは最大で9GBを消費します。
ビデオ鑑賞
VOD(ビデオ・オン・デマンド)の視聴も増加しています。毎月定額で、ドラマ・映画・アニメなどを好きな時間に、パソコン・タブレットスマートフォン・テレビなどの端末で楽しめるサービスが増えています。
Netflixを4K動画クオリティーで楽しむと、2時間で14GB程度を消費します。通常の高画質に落としても6GB程度を消費します。
Amazonプライムビデオを最高画質で2時間楽しめば、11.6GB程度を消費します。
Huluを最高画質で2時間楽しめば、3.6GB程度を消費します。
動画サブスクリプションで、どれだけ見ても料金は同じですが、ドラマ・映画で2時間の動画を視聴するのには4GB~14GBのデータを消費します。
ソフトバンクエアーのキャンペーンはお得か?検証結果
大容量のコンテンツが増えている昨今では、モバイルWi-Fiルーターを使用しての視聴では、直ぐに速度制限に引っかかったり、通信容量を使い切ったりする懸念が有ります。
そうなると・・・やはり無制限でインターネットが利用できる光回線が理想的ですが、前述のように工事を出来ない事情が有る場合は、代替手段が有ります。ソフトバンクエアーの導入です。
先のモバイルWi-Fiルーターと同様に、費用を確認してみましょう。
月額料金 |
2年間利用の総額 | 契約期間 | 解約金 | 事務手数料 | エリア |
5,368円 1年間3,080円 |
68,376円 | なし (端末買取) |
なし | 3,300円 |
AXGP |
7ヵ月目以降に |
キャッシュバックが有る事で、2年間にかかる費用をシミュレーションすると、他のモバイルWiFi回線のキャンペーンと比較して、2年間の実質月額料金が最も安くなります。
ソフトバンクエアーをお勧めするのは、もちろん金額だけのメリットではありません。
一般的な光回線の下り最大速度規格は、1Gbps(1,000Mbps)ですが、ソフトバンクエアーの最大速度規格は962Mbpsで遜色有りません。(通信速度はエリアにより変動があります)
ポケットWi-Fiやスマホテザリング時にある、データ使用量による制限もありません。
ソフトバンクエアーは、ホームルーターと呼ばれる機器をコンセントに挿すだけで、直ぐにネット回線が開通します。導入時にも撤収時にも工事は不要で、余分な工事費も掛かりません。居住するマンションやアパートの改造も一切不要のため、導入する住居の制約がありません。
引っ越し時には電話かオンラインで手続きを行うだけで、新たに居住する場所でネット環境が即日開通出来ます。別途の費用も掛かりません。
ソフトバンクエアーのキャッシュバックキャンペーン詳細については、以下をご覧ください。
まとめ
ネットのデータ使用量は日々増加しており、特別な回線工事が出来ない事情が無ければ、光回線の導入をお勧めします。
光回線の導入工事が出来ない事情がある方は、ソフトバンクエアーの導入が最適です。
代理店の特典にプラスして、SoftBank・Y!mobileユーザーの割引・ソフトバンクの公式キャンペーンも併用して適用され、公式サイトで契約するよりも断然おトクです。回線や機器は、何処で契約しても内容は全く同じです。