日本は、世界でも有数の自然災害が多い国です。
内閣府の発表によれば、地球上に日本の占める国土面積は0.28%に過ぎませんが、マグニチュード6以上の地震のうち、20.5%が日本で発生しています。
損害保険会社は、大きく収益を毀損する状態を絶対に放置しておきません。
自動車保険は、従来からあった人を介在した代理店での契約形態から、オンライン契約を主体とした安価なプランに主戦場が移っています。
自動車保険契約期間の満期に合わせて、安価なオンライン契約への移行を考えた時に、問題になってくるのは地震保険特約です。
保険契約者からすれば、地震で愛車が全損した時には、車両保険で掛けている全額の保証を受けたいのは当然ですが、保険会社からすれば、莫大な金額を短期間に支払う事態になります。
昨今の支払い事情によって、自動車保険新規の地震特約では、上限を50万円までに制約されたものしか引き受けない様に、保険規約が変更されています。
しかし、従来から地震特約を継続しているユーザーは、従来通りの規定の車両価格満額を受け取る事が可能になっている事が、安価なオンライン契約への移行を阻む要因になっています。
クレジットカードの発行枚数は、2021年の一般社団法人日本クレジット協会によれば、2億9,531万枚に達していて、成人1人あたり2.8枚保有している計算になります。
便利に利用するユーザーがいる一方で、クレジットカードを一切保有しない層も少なくありません。
支払いを都度手元で管理することが出来ないカード決済は、常に見えない不安がつきまとい、詐欺の標的になりやすいリスクもあります。
しかし、現代ではカードを保有しない事で生じる、不便さが存在することも確かです。
もし、カードを保有しない事の不便さとして、現在利用しているキャリアのスマホ料金に不満があっても、安価な格安SIMなどへの移行にはクレジットカード決済が必要で、乗り換える事を断念しているなら、自動車保険の地震特約とは違い、口座振替で安価にスマートフォンを利用する手段があります。
口座振替で、安価にスマホが利用出来るサービスは何処なのか?解説します。
安価なスマホ料金サービスにカード決済が多い理由
従来のキャリア回線の料金と比較して、安価なスマホ料金を提示するサービスが増えていますが、その多くは決済手段をカード支払いに限定しています。
ユーザーからしてみれば、結果的に同じ料金を支払うのに、カード支払いに限定されている事は不思議ですが、理由があります。
代金未回収リスクの回避
安価な料金サービスを提供するには、余分な経費は極力排除する必要が有ります。
通信サービス料は基本的に後払いなので、料金が回収出来なかった場合には、事業者の収益を悪化させる事に繋がります。
クレジットカード決済なら、事業者はカード会社から支払いを受けられるため、代金が未回収になるリスクを大幅に低減出来ます。
ユーザーがカード会社に支払いが滞っても、通信事業者は関知しなくても済みます。
口座振替で未回収の代金が生じた場合、事業者からユーザーに連絡を取って催促を行う必要が有り、掛かる手間は経費に増加に繋がります。
信用調査が簡素化できる
通信サービスは後払いのため、支払い能力に問題が有るユーザーには提供出来ません。
事業者としては事業を継続するために、将来的に支払いに問題を起こす新規ユーザーを見極めて排除する必要が有り、その都度に信用調査を行っています。
口座振替ユーザーには信用調査に時間とコストが掛かり、有効なカード所持者は一定の信用調査を経ていることから、大幅に簡略化出来ます。
コストを削減出来るだけで無く、一早いサービスの提供が開始出来る事があります。
資金繰りとユーザーの支払い額
カード決済なら入金スケジュールが確定していて、事業者は資金計画が立てやすいメリットが有ります。
口座振替ユーザーは信用調査に時間が掛かる為、数ヶ月はユーザーが自身で振込手続きを行う必要があります。支払いされるタイミングはバラバラになります。
数十円単位で月額料金を競っているマーケットの中で、口座振替ユーザーには数百円の振替手数料が加算される事が大手を除けば一般的です。
この手数料を事業者で負担する余力は無く、結果的にユーザーの支払い額が数百円増加します。
口座振替が出来る「オンライン専用プラン」
安価に利用出来て、口座振替が出来るサービスを順番に見ていきましょう。
まずは、「オンライン専用プラン」です。
オンライン専用プランは、携帯電話料金を安くする事を公約していた、管内閣の肝いりで登場したプランです。
2021年の春から、各キャリアでサービスが提供されています。
従来のキャリア料金から大幅に安くなった事のバーターとして、身近にある携帯電話ショップを利用出来ず、契約もオンラインだけになります。
ドコモは「ahamo」・auは「povo」・ソフトバンクは「LINEMO」、というサービスを展開しています。
このうちカードが不要で口座振替で支払いが出来るのは、「ahamo」と「LINEMO」です。
ahamo
(出典:ahamo公式)
ドコモが提供しているオンライン専用プランで、回線はドコモをそのまま利用するため、通信・通話品質はドコモと同一です。
プラン概要
データ容量20GB 月額2,970円
この月額料金の中に、国内通話を5分までなら何度掛けても無料になる、5分限定かけ放題が込みになっています。
データ容量は国内だけでは無く、海外ローミングでも利用出来ます。
20GB以上利用する場合は、1GBを550円で追加出来るオプションが有ります。
また、2022年6月から開始の「大盛りオプション」は80GBを1980円で利用が出来て、基本の20GBと合わせて100GBが月額4,950円で使えます。
口座振替の利用と注意点
現在ドコモを利用中で、支払いに口座振替を使っているユーザーは、ドコモで設定されている口座をahamoに引き継ぐ事が出来ます。
振り替え手数料は無料です。
利用出来る口座振替取扱金融機関は、公式ページで御確認ください。
オンライン専用プランは、口座振替手続きもオンライン手続きに限られます。
契約者本人名義の金融機関口座が必要になります。
LINEMO
(出典:LINEMO公式)
「LINEMO」はソフトバンクが提供している、オンライン専用プランです。
ソフトバンクの回線をそのまま利用して、安価な月額料金で利用が出来ます。
プラン概要
データ容量20GB 月額2,728円
データ容量3GB 月額990円
国内通話を5分までなら何度掛けても無料になる、5分限定かけ放題はahamoとは異なり、月額550円のオプションです。
LINEとの親和性が高い事がウリで、LINEアプリのトークや音声通話の他、ビデオ通話をしてもデータ消費をカウントしない、「LINEギガフリー」が適用されます。
口座振替の利用と注意点
現在ソフトバンク・ワイモバイルを利用中で口座振替を使っているユーザーは、設定されている口座をLINEMOに引き継ぐ事が出来ます。
振り替え手数料は無料です。
利用出来る口座振替取扱金融機関は、公式ページで御確認ください。
オンライン専用プランは、口座振替手続きもオンライン手続きに限られます。
契約者本人名義の金融機関口座が必要になります。
口座振替が出来る「キャリアサブブランド」
従来のキャリア回線契約に対して、価格面で不満のあるユーザーの受け皿として、キャリアが運営する「サブブランド」があります。
小容量から中容量プランが中心です。
キャリアと同一回線を利用するため、通信や通話品質の違いがありません。
オンライン専用プランとの違いは、店舗での契約やサービスが受けられることにあります。
その分のコストが月額料金に上乗せされるために、オンライン専用プランと比較すれば割高な料金になりますが、キャリアのメインプランと比較して大幅に安く利用出来ます。
また、月額料金は同じ系列の「光回線」や「ホームルーター」を自宅に導入する事で、「セット割」の適用が受けられます。その場合の月額料金は、「オンライン専用プラン」や格安SIMと比較しても遜色の無い価格になります。
auが「UQモバイル」・ソフトバンクが「ワイモバイル」を運営していて、ドコモではサブブランドを展開していません。
UQモバイル
(出典:UQモバイル公式)
「UQモバイル」はau(KDDI)が提供している、サブブランドです。
auの回線をそのまま利用して、安価な月額料金で利用が出来ます。
auの小容量プランは以下になっています。
au ピタットプラン
・~1GB 月額3,278円
・1GB超~4GB 月額4,928円
・4GB超~7GB 月額6,578円
プラン概要
プランは3つで、月額料金は以下の通りです。
くりこしプランS +5G | くりこしプランM +5G | くりこしプランL +5G | |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 1,628円 / 月 | 2,728円 / 月 | 3,828円 / 月 |
同じauの回線を利用していても3GBが必要な場合、ピタットプランでは月額4,928円掛かりますが、UQモバイルでは1,628円と大幅に安くなります。
さらに自宅のWi-Fi回線導入による「セット割」を適用すれば、以下の価格になります。
くりこしプランS +5G | くりこしプランM +5G | くりこしプランL +5G | |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 1,628円 / 月 | 2,728円 / 月 | 3,828円 / 月 |
セット割適用後 | 990円 / 月 | 2,090円 / 月 | 2,970円 / 月 |
3GBの場合990円になり、ピタットプランとの差が大きくなります。
口座振替の利用と注意点
手続きはUQモバイルのショップで出来ます。
口座振替を希望する場合でも、クレジットカードをお持ちであれば、契約時に店舗で提示する事で手続きが早く進みます。
振り替え手数料は無料です。
利用出来る口座振替取扱金融機関は、公式ページで御確認ください。
店頭申込み以外での口座振替手続きは、一部の例外(MNPの場合)を除いて出来ません。
契約者本人名義の金融機関口座が必要になります。
ワイモバイル
(出典:ワイモバイル公式)
「ワイモバイル」はソフトバンクが提供している、サブブランドです。
ソフトバンクの回線をそのまま利用して、安価な月額料金で利用が出来ます。
ソフトバンクの小容量プランの価格と比べてみましょう。
SoftBank ミニフィットプラン+
・~1GB 月額3,278円
・~2GB 月額4,378円
・~3GB 月額5,478円
プラン概要
プランは3つで、月額料金は以下の通りです。
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 2,178円 / 月 | 3,278円 / 月 | 4,158円 / 月 |
同じソフトバンクの回線を利用しても3GBが必要な場合、ミニフィットプランでは5,478円になりますが、ワイモバイルなら2,178円になります。
さらに自宅のWi-Fi回線導入による「セット割」を適用すれば、以下の価格になります。
シンプルS | シンプルM | シンプルL | |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 2,178円 / 月 | 3,278円 / 月 | 4,158円 / 月 |
セット割適用後 | 990円 / 月 | 2,178円 / 月 | 2,970円 / 月 |
3GBのシンプルSは月額料金が990円になり、オンライン専用プラン「LINEMO」と価格が同じになります。
口座振替の利用と注意点
現在ソフトバンクを利用中で口座振替を使っているユーザーは、設定されている口座をワイモバイルに引き継ぐ事が出来ます。
振り替え手数料は無料です。
利用出来る口座振替取扱金融機関は、公式ページで御確認ください。
店頭申込み以外での口座振替手続きは、郵送でも可能です。
契約者本人名義の金融機関口座が必要になります。
口座振替が出来る「キャリア」
キャリアは、口座振替での支払いに各社対応していますが、格安に利用出来ると言えるのは、「楽天モバイル」だけです。
楽天モバイル
(出典:楽天モバイル公式)
日本のキャリアは長らく3社の時代が続きましたが、2020年の春から4社目のキャリアとして「楽天モバイル」の参入が認められました。
最も新しいキャリアである楽天モバイルは、戦略的なプランを提示しなければ、存在意義がありません。
それまでのキャリアが出していた料金プランでは考えられない、無制限で月額3,278円の「Rakuten UN-LIMIT」ワンプランを打ち出しました。
アンテナ設備の整備が追いついていない事もあり、楽天の電波が掴めないエリアではauの回線を利用する形態で、その場合は月に5GBの制限が有ります。
その事情を鑑みて、1年間は月額無料というキャンペーンを打ち出しました。
キャンペーン終了後はユーザーの離脱を防ぐために、1GBまでは無料の「Rakuten UN-LIMIT VI」になりましたが、2022年7月1日から「Rakuten UN-LIMIT VII」に変更されます。
プラン概要
2022年6月までは「Rakuten UN-LIMIT VI」で、「1GBまで」は0円・「3GBまで」は1,078円・「20GBまで」は2,178円・「20GB以上は上限無しの無制限」で3,278円です。
2022年7月からの「Rakuten UN-LIMIT VII」では、「1GBまで」は0円の括りが無くなり、「3GBまで」は1,078円・「20GBまで」は2,178円・「20GB以上は上限無しの無制限」で3,278円になります。
Rakuten Linkアプリを利用しての通話は、かけ放題です。
口座振替の利用と注意点
振り替え手数料が、毎月110円掛かります。
利用出来る口座振替取扱金融機関は、公式ページで御確認ください。
口座振替手続きは、オンラインでも可能です。
月額料金と手数料の支払いは可能ですが、スマホなどの製品代の支払いに口座振替は利用出来ません。
契約者本人名義の金融機関口座が必要になります。
口座振替が出来る「格安SIM」
格安SIMは、自社で回線やアンテナ設備を保有せずに、キャリア回線を間借りする事で安価にサービスを提供しています。
回線の全部ではなく、あくまで一部を利用するため、利用者が集中する時間帯等では、混雑のため回線速度がキャリアに比べて落ちる事があります。
格安SIMは、コスパが高い事が存在理由のサービスのため、口座振替での支払いが可能なサービスは限られてきます。
格安SIMの「BIGLOBEモバイル」では口座振替も行っていますが、利用出来るのは音声通話が出来ないデータ通信契約のみに限られるため、オススメ出来ません。
また、「mineo」でも口座振替はありますが、光回線「eo光」を利用中のユーザーで、支払い方法に口座振替を選択している人のみに限られます。
そんな格安SIMの中で、例外とも言えるのが「OCNモバイルONE」です。
OCNモバイルONE
(出典:OCNモバイルONE公式)
NTTグループの中核企業である、NTTコミュニケーションズが運営する、格安SIMでもトップクラスの通信品質が評判です。
ドコモショップでも契約を受け付けています。
プラン概要
10GBの容量プランが最大で、きめ細かく料金設定がされています。
通信容量/コース名 | 月額料金 |
500MB/月コース | 550円 |
1GB/月コース | 770円 |
3GB/月コース | 990円 |
6GB/月コース | 1,200円 |
10GB/月コース | 1,600円 |
「500MB/月コース」は月に合計10分までの通話料も含まれているプランで、殆どスマホは電話の待ち受けのみの方なら、月額550円で維持することが可能です。
口座振替の利用と注意点
OCNモバイルONEで口座振替による支払いを希望する場合は、オンラインだけで手続きが完了しません。
【OCN モバイル ONE 専用受付センタ】0120-506305
へ連絡して、口座振替支払い希望の旨を伝える必要が有ります。
ドコモショップで口座振り替え手続きを行う場合、申し込み完了後、インターネットを使って、OCNマイページで別途に手続きが必要になります。
口座振替で安価なスマホプランを利用するなら「光回線」の導入がお得
文中にも書きましたが、「セット割」を利用する事で、安価な設定のスマホ代はもっと安くなります。
家族で利用するWi-Fi回線としては、「光回線」が断然オススメです。
利用量に制限が無く、快適な通信速度や品質を利用出来る回線手段としては、「光回線」が最適です。
口座振替が支払いで利用が出来て、「セット割」の適用が受けられることで、通信費のトータル費用が節約出来るサービスを具体的にご紹介します。
口座振替が出来て高品質な「OCN光」+「OCNモバイルONE」がオススメ!
(出典:OCN光申込サイト)
NTTグループの中核通信技術企業である、NTTコミュニケーションズによって運営されています。
「OCN光」の月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで3,960円です。
口座振替が利用出来ます。
高品質なバックボーン
OCNは世界的なTier1 IPバックボーン保有企業であり、世界でも数社アジアでは唯一の保有企業です。
OCNモバイルONEのセット割
(出典:OCNモバイルONE公式)
1台のスマホごとに月額220円の「セット割」が適用され、最大5契約月額1,100円まで割引きが受けられます。*500MBプランは適用されません
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 実質金額 |
500MB/月コース | 550円 | - | 550円 |
1GB/月コース | 770円 | 220円 | 550円 |
3GB/月コース | 990円 | 220円 | 770円 |
6GB/月コース | 1,200円 | 220円 | 980円 |
10GB/月コース | 1,600円 | 220円 | 1,380円 |
キャンペーン
最大50,000円のキャッシュバックキャンペーンもあります。詳細は以下をご覧下さい。
口座振替が出来て特典豊富な「@TCOMヒカリ」+「UQモバイル」がオススメ!
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
UQモバイルの「自宅セット割」が適用される光コラボです。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
口座振替が利用出来ます。
UQモバイルのセット割
(出典:UQモバイル公式)
「UQモバイル」+光コラボ「@TCOMヒカリ」を組み合わせて「セット割」が適用されます。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/S+5Gプラン | 1,628円 | 638円 | 990円 |
15GB/M+5Gプラン | 2,728円 | 638円 | 2,090円 |
25GB/L+5Gプラン | 3,828円 | 858円 | 2,970円 |
キャッシュバック
新規契約だけのオプション無しで、戸建てタイプ28,000円・マンション集合住宅タイプで25,000円のキャッシュバックが受けられるキャンペーンがあります。Wi-Fiが使える無線Wi-Fiルーターを選ぶ事も出来ます。
12ヵ月の間、月額料金割引
契約から12ヵ月の間、月額料金が安くなります。戸建てタイプでは月額440円が割引きされ、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月に渡って割引きが受けられます。
工事費無料
光回線の導入には工事が必要で、実際に技術者や工事業者が動く為、工事費が必要です。@TCOMヒカリの場合、最大19,800円の工事費が掛かりますが、今なら工事費が無料になるキャンペーンを行っています。