スマートフォンの契約プランは、データ量が多くなるほど、当然ですが月額料金は高くなります。
3大キャリアのメインプランを契約すれば、データ量が無制限のプランも有りますが、いずれも高額な料金を毎月支払わなくてはいけません。
逆に毎月数GBの小容量しか使用していないのに、携帯電話ショップに勧められるままに、無制限プランを契約しているユーザーも多く、マイページで月の利用量を確認の上、小容量のみの利用なら、適正なプランに乗り換える事で通信費は大幅に節約出来ます。
無制限プランでなければ、毎月利用出来る容量が決まっている場合が多いのですが、従量制という利用しただけ支払うプランは、1ランク上になると料金が大きく変わる事が多く、自分の利用の仕方で適正なのか?しっかりと見極める必要が有ります。
たとえば、楽天モバイルのプランRakuten UN-LIMIT VIIでは、月に3GBまでの利用では1,078円ですが、3GBを超過した途端に20GBまでの括りに自動的に移行して、支払料金は倍以上2,178円になってしまいます。毎月20GB近くを利用するユーザーにとっては適正で安価な料金ですが、5GB程度のユーザーには割高だと言えます。
月の利用量が決まっている小容量プランでは、3GBが括りにおいて一つの目安になっていて、多くの各社プランが3GBに注力しています。
そのため、積極的に自分の利用容量を見直して、3大キャリアのメインプランから離脱するユーザーの多くは、3GBのプランが選択される中心になっています。
しかし、本来5GB程度が適正の利用者は、3GBプランでは毎月後半になるとギガ不足に悩み、大きなストレスを抱えながら利用を来月まで我慢するか、割高な追加コストを支払って、データを追加購入する事になります。
ちょうど良い5GBの括りになっているプランも、数は少ないですが格安SIMにまで視野を広げることで存在しています。
月に5GB程度を利用するユーザーが、最も安く利用出来るプランは何か?キャリアから格安SIMまで考察していきます。
5GBを利用するユーザー像は?
実際に毎月5GBを使うユーザーは、何らかの動画を利用していると考えられます。
たとえば、web閲覧だけで5GBを消費する場合、文字中心の1ページが150KB程度なら、毎月30,000ページの閲覧が必要で、写真や動画も混じっているYahoo!のモバイルトップページは概ね800KB程度ですから、6,250回に渡って開く必要が有ります。
メールや地図アプリを利用するだけでは、通常の利用方法だけで5GBを消費する事は、事実上不可能だと言えます。
LINE通話でも、5GBあれば概ね200時間程度が利用可能で、通常の利用ではなかなか到達しません。
ギガを多く消費するのは、動画です。
同じLINEの通話でも、ビデを通話の場合は動画が絡んでくるため、5GBの容量で利用が出来るのは15時間程度になります。
YouTubeなどの動画視聴でも、多くのギガを消費します。
ただし、これは通信会社の回線利用したプランからギガを消費する場合で、自宅に光回線などの別回線が導入されていて、Wi-Fi環境が使える場合の利用は、当然カウントされません。
月に3GB以下のプラン契約者では、自宅にWi-Fi環境があるケースが多くなりますが、月に5GBを利用するユーザーでは、自宅にWi-Fi環境が無く、工夫を重ねながら動画も視聴しているユーザーと、自宅にWi-Fi環境が有り、通勤通学や昼休み等の隙間時間に、動画を視聴する習慣があるユーザーだと考えられます。
5GBで何が出来る?
月に5GBの容量で何が出来るのか?実際に計算してみましょう。
YouTube
YouTubeの画像品質は色々設定で変更出来ますが、出来ればフルHDで楽しみたいです。
でも、5GB前後の容量をフルに活かすには、工夫も必要になります。
フルHDは1080pで動画1分あたりの通信量は34.2MBになります。
1ヵ月30日で5GBを使うと仮定すると、1日あたりの視聴可能時間は約5分弱になります。
HD720pでの視聴なら、動画1分あたりの通信量は17.6MBになります。
5GBなら、こちらのモードでは1日あたり約9分楽しめる事になります。
現実的には解像度360pのモバイル版になります。
これなら1分間あたりの通信量は、シビアに見て1.5MBから2MBに収まっています。
5GBなら、1ヵ月に42時間程度を視聴出来ますから、1日あたり約83分楽しめます。
Netflix
新作ドラマ目白押しのNetflix。画質は低・中・高の他、4Kでの視聴も出来ます。
4K時の動画1分あたりの通信量は、116.7MBです。
5GBで視聴出来る時間は43分程度になります。
ドラマを1本、4K画質で見るのは難しいです。
4Kでないなら、高画質の設定でも1分あたりの通信量は50MB程度ですから、1日あたりに換算すれば5GB で毎日3分強程度しか、視聴する事ができません。
現実的に考えれば、低画質モードになります。
こちらは1分あたりの通信料は2.8MB程度ですから、1ヵ月あたり30時間弱程度の視聴が可能になり、1日あたりにすれば1時間弱程度は楽しめる事になります。
Amazonプライムビデオ
Amazonプライム会員向けの動画サイトは、バリエーションの豊富さが魅力です。
最高画質ではNetflixの4Kに近く、1分あたりの通信量は96.7MBになります。
5GBで視聴出来る時間は50分強程度になります。
高画質だと1分あたりの通信量は30MBになりますが、それでも1日あたり5分半程度しか利用する事が出来ません。
中画質にすれば、1分あたりの通信料は1MBしか消費しません。
パソコンでこの画質では見にくくなりますが、スマートフォンなら、まずまず視聴が可能です。この画質なら1ヵ月で83時間程度が視聴可能になり、1日あたり2時間半強程度の視聴が可能になります。
U-NEXT
映画・ドラマ・アニメだけでなく漫画まで見られるU-NEXTは、人気のサービスです。
最高画質での、1分あたりの通信量は35MBです。
5GBで視聴出来る時間は2時間強程度になり、1日あたりに換算すると5分弱になります。
やはり5GBプランでは、低画質での視聴が現実的です。
低画質では1分間に4MB程度の消費で収まりますから、1ヵ月では20時間程度が視聴可能になり、1日あたり40分強の視聴が可能になります。
Hulu
テレビで放映中の人気番組の見逃しや、連動作品も数多く配信していてます。
最高画質の1分あたりの通信量は30MBです。
5GBで視聴出来る時間は3時間弱になり、1日あたりに換算すると5分半程度しか使う事が出来ません。
低画質では1分間あたりの通信量は7MB弱になります。
1ヵ月では12時間程度が視聴可能で、1日あたりでは24分の視聴が可能になります。
さらに低画質の最低画質モードにすれば、通信量は4.7MB程度になり、1日あたりでは35分の視聴が可能になります。
AppleMusic
iPhoneだけでなくAndroidでもファンが多いサービスです。
動画配信に比べると、音楽配信は使う容量も少ないので、参考のために一つだけ計算してみます。
ストリーミング再生する場合と、ダウンロードする場合では消費量が異なります。
また、「高音質」で行う場合と、通信回線の状況によって変化する「自動」がそれぞれ選択できます。
ストリーミング再生
ストリーミング時は、「自動」の場合1分あたり概ね1MBを消費して、1曲5分とすると概ね5MBを消費します。
1時間約60MBを消費しますから、1日2時間利用した場合の1ヵ月の消費量は3.6GBになります。
「高音質」の場合、1分あたり概ね4MBを消費しますので、1曲5分とすれば概ね20MBになり、1時間では約240MBを消費します。
1日2時間再生していると、5GBでは10日を経たずに消費してしまいます。
「高音質」での利用は、Wi-Fi環境の方が良さそうです。
ダウンロード再生
ダウンロードの場合、一旦ダウンロードした曲は何度でも楽しむ事が出来ますが、ストリーミング時よりも1曲あたりの通信量は多くなります。
「高音質」「自動」での差違は殆ど有りません。
1曲5分とすれば、概ね12MBを消費します。
5GBでは、概ね400曲以上のダウンロードが可能です。
月に5GBを3大キャリアで利用するのは割高
MMD研究所による、18歳~69歳の男女40,000人を対象とした「2022年3月通信サービスの利用動向調査」では、「docomo(30.2%)」「au(19.4%)」「SoftBank(11.8%)」になっていて、合計すると61.4%と過半数を大きく超えるユーザーが、3大キャリアを利用しています。
3大キャリアで月に5GB程度を利用する場合、幾らになるのか?見てみましょう。
ドコモ
ドコモの小容量プランは、利用量に応じてステップが自動的に変わり、月額料金も変わります。
ドコモ ギガライトプラン
・ステップ1 ~1GB 月額3,465円
・ステップ2 ~3GB 月額4,565円
・ステップ3 ~5GB 月額5,665円
・ステップ4 ~7GB 月額6,765円
5GBまでの利用はステップ3になり、月額料金は5,665円になります。
メインプランでは、ギガホプレミアプランになり、5Gスマホで契約する5Gギガホプレミアプランでは、容量無制限で月額7,315円・4Gのスマホでは容量60GBのギガホプレミアプランになり、月額料金は7,205円になります。
メインプランよりも、ギガライトプランの方が安くなりますが・・・非常に高額になります。
au
auの小容量プランも従量制になっていますが、ドコモとは区分が異なっています。
au ピタットプラン
・~1GB 月額3,278円
・1GB超~4GB 月額4,928円
・4GB超~7GB 月額6,578円
5GBまでの利用は4GB超になり、月額料金は6,578円になります。
メインプランでは、使い放題MAX 5G・4Gプランになり、容量無制限で月額7,238円です。
5GBを利用した場合、小容量プランでは最高金額になり、無制限プランとの差額は660円しかなく、ユーザーにとっては悩ましい選択になりますが、どちらにせよ非常に高額なのは間違いありません。
ソフトバンク
ソフトバンクの小容量プランは、最大が3GBまでに設定されていて、5GBがちょうど良いユーザーには、小容量のプランでの選択肢が事実上ありません。
SoftBank ミニフィットプラン+
・~1GB 月額3,278円
・~2GB 月額4,378円
・~3GB 月額5,478円
ソフトバンクで5GBを利用したいユーザーは、メリハリ無制限プランの月額7,238円一択になります。
5GBで良いのに、無制限プランは合理的では有りませんし、随分高額になります。
月に5GBの利用量なら格安SIMがお得!
3大キャリアのプランで5GBを利用するには、プラン区分がマッチせず、それ以上に月額料金が非常に高くなるため、お勧め出来ません。
月に5GBの利用には、月額料金が安く、プラン区分のマッチするサービスを持つ、格安SIMの利用にメリットが有ります。
格安SIMとは?
格安SIMと聞くと、月額料金が安いプランの事という誤解もありますが、厳密には異なります。
スマホで利用出来る通信会社には、MNO(Mobile Network Operator)と呼ばれるキャリアと、MNOから回線の一部を借り受けて運営する、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれる格安SIMがあります。
MNOは国(総務省)の認可を受けて、自社において回線やアンテナ基地局整備を行う必要が有り、日本ではドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4社しかありません。
それに対して、自社で回線やアンテナ基地局を持たない、小資本で参入可能なMVNOの事を格安SIMと呼びます。
格安SIMは、大きな資本を必要とせず、経費を掛けずに運営されるため、MNOと比較して安価な月額料金を提示する事が出来ます。
また、安価な料金だけでなく、MNOには無い、細かいプラン区分も格安SIMには存在している場合があり、5GBのユーザーにはお勧めです。
従来の携帯料金から大きく下がった、官製値下げとも言われるオンライン専用プランの「ahamo」「povo」「LINEMO」は、月額料金が安価でもMNOのため、格安SIMとは呼びません。
サブブランドの「UQモバイル」「ワイモバイル」も、メインプランに比較すれば安く提供されていますが、こちらもMNOであり、格安SIMの範疇には入れません。
MNO(キャリア)とMVNO(格安SIM)の違いは?
月額料金とプラン設定以外の、両者の違いを見ていきましょう。
繋がりやすさ
MNOとMVNOで、使う電波の差はありません。
全く同じ周波数帯を利用するため、繋がりやすさと言う点では全く同じです。
MNOからMVNOに乗り換えたことで、電波が繋がりにくくなるケースの多くは、スマートフォン本体が原因になっています。
MNOが総務省から利用認可を受けている周波数帯は、各社異なっています。
4G LTEで各社が認可されている周波数帯は以下になります。
バンド | 周波数帯 | 使用するキャリア |
1 | 2GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
3 | 1.7GHz帯 | docomo・au・SoftBank・楽天モバイル |
8 | 900MHz帯 | SoftBank |
11 | 1.5GHz帯 | au・SoftBank |
18 | 800MHz帯 | au |
19 | 800MHz帯 | docomo |
21 | 1.5GHz帯 | docomo |
26 | 800MHz帯 | au |
28 | 700MHz帯 | アジア太平洋共通バンド(docomo・au・SoftBank) |
41 | 2.5GHz帯 | Wireless City Planning・UQ コミュニケーションズ |
42 | 3.5GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
問題が起きるのは、MNOで購入したスマホを別の回線を使うMVNOで利用するケースです。
たとえば、ソフトバンクで購入したスマホを使って、auの電波を使うMVNOに乗り換えた場合、主力電波であるauが使うプラチナバンドのバンド18に、ソフトバンクが販売するスマートフォンの多くは対応していません。
この事態を避けるためには、MNOで購入したスマホは、同じ電波を使うMVNOに乗り換えても、問題無く利用出来る事が大半です。
SIMフリースマホを購入する場合は、利用したいMVNOの電波と合致しているかを、確認してください。MVNOが販売している機種購入なら、問題ありません。
通信速度は?
MVNOはMNOから回線を借りていますが、借りているのは一部です。
道路の車線で考えてみるのが、解りやすいです。
この図では、MVNOはMNOの車線中で、左端の2車線だけの利用を許可されています。
利用者と車線のバランスがとれていて、流れに影響が無ければ、大きな回線速度の差は生じません。
しかし、お昼休みの休憩時間など、多くの契約者が同時に一斉利用する場合では、MNOに対してMVNOはどうしても混み合います。
そのため時間帯によっては渋滞が発生して、回線速度が遅くなるケースがあります。
MVNOが車線数を数多く確保すれば、MNOに対する接続料が増加してしまい、接続料コストの増加を嫌って、借りる車線数を絞った場合には、通常でも渋滞が発生してしまいます。
契約者数と車線数のバランスは、サービスを提供する企業の資本力と考え方によって変わり、限られた車線数で効率良く台数を捌く技術力にも差が有り、MVNOは提供している企業によって、通信品質は大きく変わって来ます。
MNOの通信速度と比較しても遜色の無い、OCNモバイルONEの様なMVNOも存在します。
月間5GB利用出来る安価なSIMプランは?
1ヵ月に5GBが利用出来るプランを、価格順に並べてみます。
格安SIMだけでなく、オンライン専用プランやサブブランドも含めて、音声通話も可能なプランを比較します。
5GBの括りが無いプランでは、5GBが利用出来るプランを羅列します。
話題のahamoは20GBからのプランのため、5GBの利用者には最適とは言えず、除外しています。3大キャリアのプランも、前述の様に価格が高いため除外しています。
格安SIMの月額料金一覧
事業者 | プラン | 月額料金 | 回線 |
HISモバイル | 7GBプラン | 990円 | ドコモ |
NUROモバイル | NEOプラン VM 5GB | 990円 | ドコモ au ソフトバンク |
LinksMate | 5GBプラン | 1,210円 | ドコモ |
イオンモバイル | さいてき5GBプラン | 1,298円 | ドコモ au |
OCNモバイルONE | 6GBコース | 1,320円 | ドコモ |
exciteモバイル | 7GBプラン | 1,320円 | ドコモ au |
日本通信SIM | 合理的6GBプラン | 1,390円 | ドコモ |
ロケットモバイル | ドコモ 5GBプラン | 1,430円 | ドコモ au ソフトバンク |
IIJmio | 8GBプラン | 1,500円 | ドコモ au |
LIBMO | 納得プラン8GB | 1,518円 | ドコモ |
mineo | マイピタ5GBプラン | 1,518円 | ドコモ au ソフトバンク |
QTモバイル | 6GBプラン | 1,760円 | ドコモ au ソフトバンク |
ビッグローブモバイル | プランM 6GB | 1,870円 | ドコモ au |
povo | 3GBデータ追加×2 | 1,980円 | au |
DTI SIM | 5GBプラン | 2,112円 | ドコモ |
楽天モバイル | 20GBまで | 2,178円 | 楽天モバイル au |
NifMo | 7GBプラン | 2,530円 | ドコモ |
UQモバイル | くりこし15GB | 2,728円 | au |
ワイモバイル | プランM 15GB | 3,278円 | ソフトバンク |
最も安く月間5GBが利用出来るSIMは「HISモバイル」
小容量プランの主戦場である3GBは、月額料金1,000円前後をめぐる攻防になっていますが、その価格帯で5GBが利用出来るプランを、「HISモバイル」と「NUROモバイル」が月額料金990円で提供しています。
しかも、HISモバイルは、990円で提供している容量の区分が5GBではなく、7GBになっています。
容量区分だけで考えれば不利ですが、その上で最安値を実現しています。
5GBを必要とするユーザーにとって、2GBの余裕はとても大きく、5GBを動画視聴に全フリしても、残りの2GBで通常利用するギガ消費に対応が出来て、余裕の運用が可能になります。
HISモバイルが利用している、このプランの電波はドコモに限定されるため、ドコモで購入したスマートフォンの利用に最適です。au・ソフトバンクで購入したスマートフォンを利用する場合、電波が正常に掴めて問題無く利用出来るかは、機種によります。
au・ソフトバンクで購入したスマホを利用する場合は、「NUROモバイル」のVMプラン5GBを利用する方が安心です。同じ月額990円で、au回線もソフトバンク回線のどちらも選択する事が出来ます。
NUROモバイルでは、ドコモも含めてキャリア3社の電波を選ぶ事が可能です。
光回線+格安SIMを組みあわせて、もっと自由でお得に!
5GBを利用するユーザーで、自宅に光回線が無い場合は、動画視聴で画質を下げる・視聴時間を絞るなどの工夫が必要です。
動画視聴する場所は、自宅が多くないですか?
しかし、最もスマホを使って動画視聴をするのは、自宅ではありませんか?
ソフトバンクが全国1,200人に聞く、スマホの通信利用に関する実態調査を発表しています。
その中には、スマートフォンを利用する場所も出てきます。
(出典:ソフトバンク)
インターネットの利用場所として、自宅が94.6%になっています。
光回線が自宅に有れば5GBは必要無くなるユーザーが大半
2022年1月27日に株式会社MM総研は「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2021年12月時点)」を公表しています。
(出典:MM総研)
スマホで通信会社の回線利用によるデータ消費は、3GB以下が大半で、1GB未満のユーザーが飛び抜けて多くなっています。
光回線を自宅に導入すれば、5GBよりも更に小さい容量の、安価なプランでスマホ運用が可能になります。
これらのユーザーも、光回線が自宅に入っている場合は、動画視聴を利用しているケースは多く、画質も最高画質で際限なく利用が可能です。
データ利用量は年々増加しています
動画サービスが充実して、高画質化が進んでいます。
働き方改革が提唱されて、テレワークも多く導入されている事もあり、インターネットのデータ利用は年々増加の一途です。
総務省は、2021年7月に固定系ブロードバンドインターネットにおけるトラヒック(通信量)の実態を把握するためインターネットサービスプロバイダ(ISP)9社(「(株)インターネットイニシアティブ」、「NTTコミュニケーションズ(株)」、「(株)NTTぷらら」、「(株)オプテージ」、「KDDI(株)」、「JCOM(株)」、「ソフトバンク(株)」、「ニフティ(株)」及び「ビッグローブ(株)」)や、インターネットエクスチェンジ(IX)5団体等の協力の下で、2021年5月のインターネット回線の集計と試算を発表しています。
(出典:総務省)
1契約(1回線)あたりに換算すれば、1か月当たりの下り(ダウンロード)を約175GB利用している計算になります。
1世帯当たりの人数全国平均は2.27人ですから、1回線あたり、少なくとも2台から3台のスマートフォンが、Wi-Fi回線を利用していると考えられ、それ以外にパソコンやタブレット、テレビでの動画鑑賞等を1人あたりに換算すれば77GB程度を利用しています。
光回線なら利用する端末に制限が無く、高画質な動画視聴を、家族で自由に無制限利用をしても、月額料金は固定です。
光コラボと格安SIMのセット割適用でコスパの良い通信費に
最も利用されている光回線は、NTT東西の「フレッツ光」です。
フレッツ光は、日本中の多くのエリアやマンション集合住宅で利用が出来ます。
個人のフレッツ光利用では、プロバイダが提供する「光コラボ」が圧倒的に多く、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有ります。
この数多くの光コラボの中には、安価に利用出来る格安SIMの月額料金を更に安くする、「セット割」が適用される組みあわせがあります。
コスパの良い通信費を実現できる、お得な組みあわせを具体的にご紹介します。
「セット割」と豊富な特典で選べば「LIBMO」+「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
LIBMOとのセット割
(出典:LIBMO公式)
光回線の「@TCOMヒカリ」に格安SIM「LIBMO」を組みあわせて利用することで、月額料金と「セット割」は以下になります。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
スマホ1台220円の割引きは、最大家族5人まで合計最大1,100円が割り引かれます。
5GBを利用していたユーザーの場合、LIBMOでは8GBプランを選択する必要が有りますが、光回線を導入することで、3GBプランで充分なユーザーが大半です。
この場合、マンションで@TCOMヒカリ、LIBMOの3GBを契約した時の通信費は、760円+4,180円=4,940円です。
自宅では、動画の画質に躊躇する事無く最高画質を選んで、どれだけ視聴時間が延びても支払う通信費は変わりません。
既に「フレッツ光」「光コラボ」をご利用の方なら、工事不要の簡単な手続きだけで、@TCOMヒカリに乗り換える事が出来ます。
利用出来ない期間も生じません。
詳細は「【光回線を工事不要で乗り換える方法】光コラボの事業者変更とは!?」をご覧下さい。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
詳細は以下をご覧下さい。
高品質でお得な「OCNモバイルONE」+「OCN光」
(出典:OCN光申込サイト)
「OCN光」の月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで3,960円です。
OCNモバイルONEのセット割
(出典:OCNモバイルONE公式)
OCN光とOCNモバイルONEでセット割が適用されて、スマホ1台につき月額220円の割引が受けられます。最大5契約月額1,100円まで「セット割」が受けられます。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 実質金額 |
500MB/月コース | 550円 | - | 550円 |
1GB/月コース | 770円 | 220円 | 550円 |
3GB/月コース | 990円 | 220円 | 770円 |
6GB/月コース | 1,320円 | 220円 | 1,100円 |
10GB/月コース | 1,760円 | 220円 | 1,540円 |
5GBを利用していたユーザーも、光回線が自宅に入れば、ギガを消費するのは外出時だけに限定され、500MBで足りる方も多くなります。
OCNモバイルONEの500MBコースは、月額料金550円の中に1ヵ月合計で10分までの通話料も含まれています。
ちょっとした電話を利用したり、インターネットを利用したりしても、月額料金は550円で納まります。
外出時に動画視聴を利用しなければ、LINEやメール・地図アプリやweb閲覧に使っても、多くの方は500MB程度の容量で足りる事が多いです。
キャッシュバック
OCN光では、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
詳細は以下をご覧下さい。
ホームルーターなら「ワイモバイル」+「ソフトバンクエアー」
(出典:ソフトバンクエアー申込サイト)
光回線には工事が必要になり、引っ越しや建物の事情で工事が行えない場合には、光回線の導入は出来ません。
その場合、コンセントを挿せば直ぐに利用出来るホームルーターに、「セット割」が適用される、安価なスマホプランを組みあわせるのがオススメです。
3大キャリアからホームルーターはリリースされていますが、オススメするのはソフトバンクエアーです。
ソフトバンクエアーの月額料金は、1・2年目4,180円 3年目以降5,368円 です。
「スタート割プラス」キャンペーンを行っていて、2年間の月額料金から毎月1,188円が割引きされるので、月額料金は2年間月額4,180円になります。
本体価格が71,280円掛かりますが、月々割で毎月分1,980円が36回に渡り割引されるため、本体費用は実質無料になります。
ワイモバイルの「セット割」
光回線と同様に、ホームルーターでスマホのセット割が適用されます。
(出典:ワイモバイル公式)
ワイモバイルは格安SIMではなく、回線を全部利用する高品質なMNOのサブブランドです。
ソフトバンクエアーと組みあわせて、安価に利用する事が出来ます。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/Sプラン | 2,178円 | 1,188円 | 990円 |
15GB/Mプラン | 3,278円 | 1,188円 | 2,090円 |
25GB/Lプラン | 4,158円 | 1,188円 | 2,970円 |
5GBを利用していたユーザーなら、ソフトバンクエアーを導入する事で、大半は3GBプランで事足ります。
高品質なソフトバンク回線が安価に利用出来ます。
4Gではもっとお得に
ホームルーターは、他社が5Gの展開を期に参入したのとは異なり、ソフトバンクエアーでは4Gの頃にもサービスを提供していて、現在も継続しています。
現状の5Gは、使えるエリアが限られいるのに加え、5G本来のポテンシャルが発揮出来る「ミリ波」には、ソフトバンクを含め他社でも対応していません。
そのため、5Gが利用出来ないデメリットよりも、価格のメリットが活きます。
キャッシュバック
ソフトバンクエアーでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
詳細は以下をご覧下さい。