日本の通勤風景は、昭和から平成そして令和にかけて、大きく変わってきました。
昭和50年(1975年)の東京圏の混雑率は223%という驚異的な数字で、乗客を中に押し込む作業をする複数の人員が、至る駅に配置されていました。
この数値は平均値であり、時間帯等によっては300%を超えていたことも、決して珍しくないそうです。
混雑率の目安として100%の場合、座席は埋まっていますが他人に触れる事無く乗っていられる状態で、150%では新聞が読める状態で、200%になると身体が他者との接触を避けられず、かなりの圧迫感はありますが、雑誌なら何とか読める状態です。
250%になると、電車が揺れる都度に身体は斜めにならざるを得ず、身動きすることは不可能で、手も動かせない状態になります。
新しい通勤ルート路線の新設や増便などにより、2015年の統計では164%と大幅に緩和されています。
さらに令和に入ってからのコロナ禍で、働き方改革が進むことによって、通勤地獄と呼ばれた時間は、個々に情報を得る事が出来る時間へと変貌を遂げました。
このような比較的古い統計を見ると、新聞が読めるという表記が度々登場しますが、近年の新聞の発行部数は大幅に減少しています。
社団法人日本新聞協会が発表している「新聞の発行部数と世帯数の推移」では、2000年の次点5,370万部だった発行部数が、2021年には3,302万部になっています。
昭和の時代では人口の半分以上が読んでいた新聞は、3割程度になっていて、購読者層を年齢別に見ると、40代以下では10%程度にしかなりません。
通勤電車で新聞を広げる風景は、随分と少なくなりました。
新聞や雑誌を広げる行為に変わって一般的になったのは、スマートフォンを利用する風景です。
総務省統計局による「通勤時間の状況」を見ると、大都市圏と言われているエリアでは、通勤時間が長くなっています。
関東大都市圏では、片道1時間以上掛かる通勤者の割合が31.6%に上り、近畿大都市圏では同割合が21.5%になっています。
毎日一定の時間を有意義に過ごすため、通勤時には積極的にスマートフォンを動画視聴利用するユーザー層では、月に10GB程度を消費するケースが多くなっています。
3大キャリアのメインプランでは、この中容量区分が設けられておらず、無制限・大容量プランを利用するしか有りませんが、他の格安SIMやサブブランドにまで目を向ければ、最適な容量プランを安価に利用出来ます。
月に10GBが利用出来るプランで、最も安いのは何処なのか?解説します。
10GBの容量プランの立ち位置は?
スマホの利用方法は人それぞれ様々で、一人として同じ使い方をしているユーザーは存在していません。
無制限・大容量プランが最適なユーザーは少ない
何の予備知識を持たずに、街の携帯電話ショップに行ってスマホプランの契約を結ぶ場合、ほぼ例外なくメインの無制限・大容量プランへと誘導されます。
「小容量との価格差を考えれば、何かあったときに利用出来ない不都合が発生しないので、安心してご利用頂けます」というセールストークが使われますが、実際にユーザーがどれくらいのデータ量を1ヶ月に利用しているかは、決して提示される事はありません。
2022年8月25日に株式会社MM総研は「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2022年7月時点)」を公表しています。
(出典:MM総研)
この実態を見れば、約79.5%のユーザーは「10GB」までで収まっています。
約8割のユーザーは、中容量の10GBプランで問題が無く、無制限・大容量プランはオーバースペックで必要が有りません。
中容量の中にある10GBのポジション
日本のスマートフォンプランで、20GB前後の中容量プランは、3大キャリアのプランからは外れた状態が続いて、キャリアを利用して中容量を望むユーザーは、無制限・大容量プランの契約をする以外に方法は無く、割高な料金の支払いを強いられてきました。
流れが変化したのには、2018年の当時官房長官だった菅義偉氏による「携帯電話料金は4割引き下げる余地がある」発言があります。
その時の世界の先進国の携帯電話料金比較で、そのメインになったのは20GBの容量だったため、日本の料金は無制限・大容量プランのプランで比較されていた事で、期せずしてキャリアにとっては、不都合な事実が露見することとなりました。
その後、官製値下げと言われる、オンライン専用プランの「ahamo」「povo」「LINEMO」が、20GBプランの横並びで登場し、キャリアによる中容量プランが初めて登場しました。
しかし、これらの20GBを中心とする容量では、10GBが適正のユーザーには、以前よりも環境は改善されてきたとは言え、まだオーバースペックである感は否めません。
キャリアでも、サブブランドでは中容量プランは以前から提供されていますし、格安SIMでも同様です。
確実に言えるのは、キャリアのメインプランで10GB程度の利用は、割高だということです。
3大キャリアで10GB利用は割高
ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアでは、メインの無制限・大容量プラン以外には、小容量プランしか用意されていません。
各社の小容量プランは全て従量制になっていますが、ドコモ・auでは最大で7GB・ソフトバンクでは最大3GBになっていて、10GBを必要とするユーザーでは、無制限・大容量プランしか選択肢がありません。具体的な価格を見てみましょう。
ドコモ
5Gギガホプレミアプラン 容量無制限 月額7,315円
このプラン加入には、5G対応スマートフォンが必要です。
4Gのスマートフォンでは
ギガホプレミアプラン 容量60GB/月 月額7,205円
au
使い放題MAX 5G・4Gプラン 容量無制限 月額7,238円
ソフトバンク
メリハリ無制限プラン 容量無制限 月額7,238円
前述の世界基準で比較した場合、この価格では20GBでもトップクラスの高額になるため、10GBの利用者では、世界でも最高レベルの支払金額になっていることになります。
10GBの利用なら、格安SIM・オンライン専用プラン・サブブランドの方が安い
10GBの利用者は、3大キャリアのメインプランから、格安SIM・オンライン専用プラン・サブブランドへの乗り換えで、月額料金は確実に安くなります。
ただ中容量帯では、10GBは主力の容量ではありません。
前述の利用容量グラフを見ても、20GBの山の方が高くなっています。
これは、オンライン専用プランを初めとして、中容量の主流は20GBになっている事が理由だと思われます。
格安SIMの中には、プラン容量の区分を細分化したり、10GBプランを用意していたりするところもありますが、10GBを利用出来るプランなら、幅広く選択肢に加えて比較する必要が有ります。
具体的に比較する前に、格安SIM・オンライン専用プラン・サブブランドの違いを把握しておきましょう。
格安SIM・オンライン専用プラン・サブブランドの違い
格安SIM・オンライン専用プラン・サブブランドは、3大キャリアのメインプランに比較すれば、どれも安価に提供されていますが、オンライン専用プラン・サブブランドはMNOで、格安SIMはMVNOです。
MNOとは?
国(総務省)の認可を受けて、自社で回線や基地局等を整備している通信会社は、MNO(Mobile Network Operator)と呼ばれています。
具体的に日本のMNOは、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4社です。
先にご紹介した無制限・大容量プランと小容量プランの他に、以下のサービスを展開しています。
オンライン専用プラン
ドコモは「ahamo」・auは「povo」・ソフトバンクは「LINEMO」のオンライン専用プランを展開しています。
3大キャリアが直接運営しているため、価格は安くてもMNOです。
サブプラン
ドコモでは現在のところ、サブブランドは展開していませんが、auは「UQモバイル」・ソフトバンクは「ワイモバイル」という、サブブランドを展開しています。
これもメインプランと比較して安価になっていますが、MNOであり格安SIMではありません。
MVNOとは?
MNOの回線の一部を借りる事により、安価にサービスを提供しているのがMVNO(Mobile Virtual Network Operator)です。
和訳すれば「仮想移動体通信事業者」になります。
大規模な設備投資が必要無く、経費を掛けずに運営する事で、安価な通信サービスを提供出来る事から、一般的に格安SIMと呼ばれています。
比較的参入が容易であるため、数多くの格安SIM(MVNO)サービスが存在しています。
安価に利用出来るメリットと、回線の一部を借り受けて運営されている事で起こる、デメリットがあります。
回線を道路に例えて考えてみましょう。
MNOが車線全部を利用出来るのに対して、この図のMVNOでは左側の2車線のみが利用出来る差が有ります。
MVNOで利用者と車線数が合致していれば、MNOとMVNOの差は、さほど大きくありません。
しかし、多くの契約者が同時に一斉利用する、お昼休みの休憩時間などでは、MVNOはどうしても混み合う状態が発生します。
渋滞が発生すれば流れが悪くなり、この状態で回線速度は低下する事態が発生します。
MVNOが借り受ける車線数を増やせば回線速度は改善しますが、MNOに対する接続料が増加するため、適切な契約者数が確保されていない場合は、月額通信料の設定を安価にたもつ事が出来ません。
逆にMNOに対する接続料を渋って、多大な契約者を限られた車線に閉じ込めれば、通信品質が落ちて、簡単に悪い噂が広がり事業継続にも影響が出ます。
契約者数と車線数のバランスは、サービスを提供する企業の資本力と考え方によって変わってきます。限られた車線数で効率良く台数を捌く技術力にも差が有り、MVNOは何処でも同じでは無く、提供している企業によって通信品質は大きく変わります。
MVNOの中には、MNOの通信速度と比較しても遜色の無い、OCNモバイルONEの様なMVNOも存在しています。
電波の繋がりやすさという点では、MVNOでは独自の電波を管理していませんから、MNOの電波をそのまま利用するため、MNOとMVNOの差違はありません。
では、具体的に10GBの利用が出来るサービスを比較してみましょう。
月間10GB利用出来る安価なSIMプラン一覧
格安SIMだけでなく、オンライン専用プランやサブブランドも含めて、音声通話も可能なプランで、1ヵ月に10GBが利用出来るプランを、価格順に並べて比較してみましょう。
10GBの区分が無いサービスでは、10GBが利用出来るプランを表記しています。
事業者 | プラン | 月額料金 | 回線 |
NUROモバイル | NEOプラン VL 10GB | 1,485円 | ドコモ au ソフトバンク |
OCNモバイルONE | 10GBコース | 1,760円 | ドコモ |
IIJmio | 15GBプラン | 1,800円 | ドコモ au |
イオンモバイル | さいてき10GBプラン | 1,848円 | ドコモ au |
LinksMate | 10GBプラン | 1,870円 | ドコモ |
exciteモバイル | 12GBプラン | 1,870円 | ドコモ au |
mineo | マイピタ10GBプラン | 1,958円 | ドコモ au ソフトバンク |
QTモバイル | 10GBプラン | 1,980円 | ドコモ au ソフトバンク |
LIBMO | 納得プラン20GB | 1,991円 | ドコモ |
楽天モバイル | 20GBまで | 2,178円 | 楽天モバイル au |
日本通信SIM | 合理的20GBプラン | 2,178円 | ドコモ |
povo | 20GBデータ追加 | 2,700円 | au |
LINEMO | スマホプラン20GB | 2,728円 | ソフトバンク |
UQモバイル | くりこし15GB | 2,728円 | au |
ahamo | ahamo 20GB | 2,970円 | ドコモ |
DTI SIM | 10GBプラン | 3,080円 | ドコモ |
ワイモバイル | プランM 15GB | 3,278円 | ソフトバンク |
NifMo | 13GBプラン | 3,850円 | ドコモ |
ロケットモバイル | ドコモ 20GBプラン | 4,400円 | ドコモ au ソフトバンク |
最も安く月間10GBが利用出来る格安SIMは「NUROモバイル」
NUROモバイルは、容量区分がちょうど10GBのVLプランが有り、しかも他社と比較して唯一の月額1,500円以下を実現しています。
価格以外の大きなメリットとして、NUROモバイルは3大キャリアの電波が全て選べる事があります。
キャリアごとに認可されている周波数帯は異なり、MNOのショップで販売されているスマホ端末は、基本的に自社の周波数帯に最適な設計がされていて、基本的に他社での利用は考えられていない事が大半です。(iphoneを除く)
現在メインで利用されている、4G LTEで各社が認可されている周波数帯は以下になります。
バンド | 周波数帯 | 使用するキャリア |
1 | 2GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
3 | 1.7GHz帯 | docomo・au・SoftBank・楽天モバイル |
8 | 900MHz帯 | SoftBank |
11 | 1.5GHz帯 | au・SoftBank |
18 | 800MHz帯 | au |
19 | 800MHz帯 | docomo |
21 | 1.5GHz帯 | docomo |
26 | 800MHz帯 | au |
28 | 700MHz帯 | アジア太平洋共通バンド(docomo・au・SoftBank) |
41 | 2.5GHz帯 | Wireless City Planning・UQ コミュニケーションズ |
42 | 3.5GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
この利用する周波数帯のズレを回避するには、MNOからMVNOに乗り換える場合、同じ電波のMVNOを利用する事です。
たとえば、ドコモのショップで入手したスマホは、NUROモバイルの契約時にドコモ回線を選択することで問題は発生せず、auで入手したスマホはau回線を選択する事で周波数帯のズレは回避出来ます。
ただし同じNUROモバイルでも、選択する回線によって、通信速度は変わってきます。
実際にユーザーが利用している回線で、リアルな通信速度を計測している「みんなのネット回線速度」で、直近3ヵ月に計測された802件でダウンロード平均速度を見ると、ドコモ回線では56.72Mbps出ているのに対して、au回線では18.78Mbps・ソフトバンクでは17.14Mbpsと、大きな差が出ています。
10GBで出来ること
月に10GBの容量で何が出来るのか?何をしているのか?実際に計算してみましょう。
YouTube
YouTubeの画像品質は色々設定で変更出来ますが、10GB前後の容量をフルに活かすには、有る程度の工夫も必要になります。
フルHDは1080pで動画1分あたりの通信量は34.2MBになります。
1ヵ月30日で10GBを使うと仮定すると、1日あたりの視聴可能時間は約10分弱になります。
HD720pでの視聴なら、動画1分あたりの通信量は17.6MBになります。
10GBなら、こちらのモードでは1日あたり約18分楽しめる事になります。
昼食後のひととき、コンスタントに動画鑑賞をしても、何とかなりそうです。
ただ、自宅に光回線等でWi-Fi環境が有るユーザーなら、容量を全部外出時の動画視聴に振り向けても問題ありませんが、最も多く利用する自宅にWi-Fi環境が無い場合では、利用方法を考える必要が有ります。
そんな場合には、解像度360pのモバイル版の利用になります。
これなら1分間あたりの通信量は、概ね1.5MBから2MBに収まっています。
10GBなら、1ヵ月に84時間程度を視聴出来ますから、1日あたり約160分以上楽しめる計算になります。
モバイル版でなら、有る程度動画を見る習慣があっても、他での利用を含めて支障無く使えそうです。
Netflix
新作ドラマ目白押しのNetflix。画質は低・中・高の他、4Kでの視聴も出来ます。
4K時の動画1分あたりの通信量は、116.7MBです。
10GBで視聴出来る時間は86分程度になります。
ドラマを1本、4K画質で見るのは現実的に難しいですね。
4Kでないなら、高画質の設定でも1分あたりの通信量は50MB程度ですから、1日あたりに換算すれば10GB で毎日6分強程度しか、視聴する事ができません。
現実的に考えれば、低画質モードになります。
こちらは1分あたりの通信料は2.8MB程度ですから、1ヵ月あたり60時間弱程度の視聴が可能になり、1日あたりにすれば2時間弱程度は楽しめる事になります。
低画質モードでの視聴なら、自宅にWi-Fi環境が無くても、有る程度はNetflixを楽しむ事が出来そうです。
でも、自宅にWi-Fi環境が有れば、もっと存分にNetflixを堪能出来ます。
Amazonプライムビデオ
Amazonプライム会員向けの動画サイトは、バリエーションの豊富さが魅力で、通販の発送料がお得になる事が目的で加入したのに、思わぬオマケで動画視聴の世界に引き込まれたユーザーも多くなっています。
最高画質ではNetflixの4Kに近く、1分あたりの通信量は96.7MBになります。
10GBで視聴出来る時間は100分強程度になります。
高画質だと1分あたりの通信量は30MBになり、1日あたり11分強程度しか利用する事が出来ません。
自宅にWi-Fi環境が有るユーザーなら、通勤や昼休み等の細切れ時間の視聴には、利用が出来そうですが、Wi-Fi環境が無いユーザーでは、これに全て費やすと月の後半には身動きがとれなくなりそうです。
中画質にすれば、1分あたりの通信料は1MBしか消費しません。
パソコンでこの画質視聴は難がありますが、スマートフォンなら何とか視聴が可能です。
この画質なら1ヵ月で166時間程度が視聴可能になり、1日あたり5時間強程度の視聴が可能になります。
U-NEXT
映画・ドラマ・アニメだけでなく漫画まで見られるU-NEXTも、人気があるサービスです。
最高画質での、1分あたりの通信量は35MBです。
10GBで視聴出来る時間は4時間強程度になり、1日あたりに換算すると10分弱になります。
10GBプランでは、低画質での視聴が現実的です。
低画質では1分間に4MB程度の消費で収まりますから、1ヵ月では40時間程度が視聴可能になり、1日あたり80分強の視聴が可能になります。
通勤時間に落ち着いて動画視聴が出来る、自宅にWi-Fi環境が導入されているユーザーなら、10GBプランでU-NEXTを楽しむ事が可能になりそうです。
Hulu
テレビで放映中の人気番組の見逃しや、連動作品も数多く配信していて、海外発の他社動画サービスと差別化されていて人気です。
最高画質の1分あたりの通信量は30MBです。
10GBで視聴出来る時間は6時間弱になり、1日あたりに換算すると11分程度しか使う事が出来ません。
低画質では1分間あたりの通信量は7MB弱になります。
1ヵ月では24時間程度が視聴可能で、1日あたりでは48分程度の視聴が可能になります。
さらに低画質の最低画質モードにすれば、通信量は4.7MB程度になり、1日あたりでは70分の視聴が可能になります。
自宅でも思う存分Huluを楽しむのには、10GBの容量プランでも少々足りないです。
自宅にWi-Fi環境があれば、外出時に思う存分満喫出来そうです。
AppleMusic
iPhoneだけでなくAndroidでもファンが多く、音楽配信サービスの標準になっている人気のサービスです。
動画配信に比べると、音楽配信は使う容量も少ないので、参考のために一つだけ計算してみます。
ストリーミング再生する場合と、ダウンロードする場合では消費量が異なります。
また、「高音質」で行う場合と、通信回線の状況によって変化する「自動」がそれぞれ選択できます。
ストリーミング再生
ストリーミング時は、「自動」の場合1分あたり概ね1MBを消費して、1曲5分とすると概ね5MBを消費します。
1時間約60MBを消費しますから、1日2時間利用した場合の1ヵ月の消費量は3.6GBになります。
「高音質」の場合、1分あたり概ね4MBを消費しますので、1曲5分とすれば概ね20MBになり、1時間では約240MBを消費します。
1日2時間再生していると、10GBでは20日を経たずに消費してしまいます。
「高音質」での利用は、10GBの容量プランでは足りなくなり、Wi-Fi環境下の方が良さそうです。
ダウンロード再生
ダウンロードの場合、一旦ダウンロードした曲は何度でも楽しむ事が出来ますが、ストリーミング時よりも1曲あたりの通信量は多くなります。
「高音質」「自動」での差違は殆ど有りません。
1曲5分とすれば、概ね12MBを消費します。
10GBでは、概ね800曲以上のダウンロードが可能です。
アルバムにすると60枚から70枚が、1ヵ月にダウンロード可能な枚数ですが、自宅にWi-Fi環境があれば、ギガを消費せずにダウンロードが出来て、外出時の動画視聴に充てる事も出来ますね。
快適なネット環境は光回線で自宅にWi-Fi構築が合理的
同じ月に10GBを利用する場合でも、自宅に光回線などでWi-Fi環境が有る場合と、Wi-Fi環境が無い場合では、使い勝手が全く異なります。
10GBの利用者は、メールの送受信やLINE、web閲覧や地図利用だけで消化する事は、とても現実的に考えられず、大きな容量を短時間で消化する動画視聴に利用していると考えられます。
10GBをWi-Fi環境無しに動画利用する場合、時間や動画クオリティで大きな妥協を強いられます。しかし、有る程度我慢すれば利用出来る容量であるとも言えます。
しかし、年々利用するデータ量は増加しているのが現状です。
総務省は、2021年7月に固定系ブロードバンドインターネットにおけるトラヒック(通信量)の実態を把握するためインターネットサービスプロバイダ(ISP)9社(「(株)インターネットイニシアティブ」、「NTTコミュニケーションズ(株)」、「(株)NTTぷらら」、「(株)オプテージ」、「KDDI(株)」、「JCOM(株)」、「ソフトバンク(株)」、「ニフティ(株)」及び「ビッグローブ(株)」)や、インターネットエクスチェンジ(IX)5団体等の協力の下で、2021年5月のインターネット回線の集計と試算を発表しています。
(出典:総務省)
右肩上がりになっているデータ量は、1契約(1回線)あたりに換算すれば、1か月当たりの下り(ダウンロード)を約175GB利用している計算になります。
また、先述の「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2022年7月時点)」には、月間のモバイルデータ(通信会社の回線を使った利用)の平均値の推移として、2017年2月4.22GB・2018年4月5.7GB・2019年2月6.05GB・2020年2月6.94GB・2020年12月(7.56GB)・2021年7月8.72GB・2021年12月8.95GBだった平均値が、2022年7月(9.34GB)へ増加しています。
光回線を導入することで、自宅では最高画質の動画を、利用端末を選ばず利用が可能になり、家族何人でどれだけ自由に使っても、容量制限無く無制限に使用しても、支払う月額料金は変わりません。
自宅にWi-Fi環境があれば、10GBのデータ量を、外出時のスマホ利用にフル活用出来て、我慢する事の無い動画視聴が満喫出来ます。
更に、光回線との組みあわせで、「セット割」が適用される格安SIMを選べば、通信費のトータル費用が節約出来る、コスパの良い選択になります。
コスパの良い光回線とセット割の適用される格安SIMの組みあわせ
「LIBMO」+「@TCOMヒカリ」がお得!
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOM(アットティーコム)ヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
LIBMOとのセット割
(出典:LIBMO公式)
光回線の「@TCOMヒカリ」に格安SIM「LIBMO(リブモ)」を組みあわせて利用することで、スマホ1台あたり、220円がセット割で割引されます。最大5台まで適用されます。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
LIBMOに10GBの容量プランは無いので、20GBプランを選択する事になりますが、セット割の適用で月額1,771円になり、最も安かったNUROモバイルに300円弱を加えるだけで、利用出来る容量が倍になります。
僅かな負担で、もっと自由に、通勤やお昼休みに動画視聴出来る環境が実現しそうです。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
詳細は以下をご覧下さい。
「OCNモバイルONE」+「OCN光」は高品質!
(出典:OCN光申込サイト)
「OCN光」の月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで3,960円です。
OCNモバイルONEのセット割
(出典:OCNモバイルONE公式)
OCN光とOCNモバイルONEでセット割が適用されます。
スマホ1台につき月額220円の割引が受けられ、最大5契約月額1,100円まで「セット割」が受けられます。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 実質金額 |
500MB/月コース | 550円 | - | 550円 |
1GB/月コース | 770円 | 220円 | 550円 |
3GB/月コース | 990円 | 220円 | 770円 |
6GB/月コース | 1,320円 | 220円 | 1,100円 |
10GB/月コース | 1,760円 | 220円 | 1,540円 |
OCNモバイルONEでは、10GBのプランが設けられています。
セット割を適用すれば、10GBプランではトップクラスの安さ1,540円で利用が出来ます。
OCNモバイルONEはNTTグループであり、高品質な回線に定評があります。
NUROモバイルの項で見た「みんなのネット回線速度」で、OCNモバイルONEの直近3ヵ月の平均通信速度を見ると、いずれのNUROモバイル回線をも上回る、65.53Mbpsのダウンロード速度が出ています。
光回線のOCN光も、回線品質で定評があります。
世界有数のバックボーン
OCNは、世界的なTier1(ティア1) IPバックボーンを保有していて、日本では唯一OCNだけです。
ティア1は、世界でも有数な太い道路を持っていると考えてください。
キャッシュバック
OCN光では、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
詳細は以下をご覧下さい。
ホームルーターなら「ワイモバイル」+「ソフトバンクエアー」もお得!
(出典:ソフトバンクエアー申込サイト)
光回線の対応エリアでない場合や、マンション集合住宅に光回線が導入されていない場合、自宅にWi-Fi環境導入手段として、据え置き型無線ホームルーターを検討するのが最善策になります。
3大キャリアからホームルーターはリリースされていますが、一押しは「ソフトバンクエアー」です。
ソフトバンクエアーの月額料金は、1・2年目4,180円 3年目以降5,368円 です。
「スタート割プラス」キャンペーンを行っていて、2年間の月額料金から毎月1,188円が割引きされるので、月額料金は2年間月額4,180円になります。
本体価格が71,280円掛かりますが、月々割で毎月分1,980円が36回に渡り割引されるため、本体費用は実質無料になります。
ワイモバイルの「セット割」
(出典:ワイモバイル公式)
ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドであるMNOです。
高品質なソフトバンク回線を、メインプランよりも大幅に安く利用出来るだけでなく、メインプランには無い中容量プランが用意されています。
その安価な価格が、ソフトバンクエアーと組み合わせて「セット割」が適用されると、更に大幅に安くなります。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/Sプラン | 2,178円 | 1,188円 | 990円 |
15GB/Mプラン | 3,278円 | 1,188円 | 2,090円 |
25GB/Lプラン | 4,158円 | 1,188円 | 2,970円 |
10GBの区分は無いため、15GBのMプランを契約することになりますが、月額料金は2,090円と安価です。
4Gではもっとお得
他社のホームルーターが5Gの展開に合わせて参入したのに対し、ソフトバンクエアーは4Gの頃にもサービスを提供していて、現在も継続しています。
5Gは利用出来るエリアがまだ限られていて、5G本来のポテンシャルが発揮出来る「ミリ波」には、ソフトバンクを含め他社でも対応していません。
大きなデメリットが無いのに、価格ではメリットが出て、月額料金は5Gより安く利用できます。
キャッシュバック
ソフトバンクエアーでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
詳細は以下をご覧下さい。