インターネットの接続に用いる回線サービスは千差万別にあり、どんな回線を用いて繋いでも同じデータが得られます。
ただ、接続している回線によって接続速度が異なり、経由するルートも違うため表示される速度は異なってきます。
通信速度の違いは、webページを閲覧するだけなら、表示されるまでの時間の違いだけですが、動画の視聴では見られるクオリティに高細度・低細度の違いが出たり、回線速度が遅ければ画面が止まったり、音声が途切れたりという症状が出ます。
働き方改革とコロナ禍を経て増加した在宅ワークで、頻繁に利用されているzoom等を利用したweb会議で回線速度が不足している場合では、自分だけまともに会議に参加できない状態に陥ったり、自分の顔の表示が固まったままになったり、音声が途切れて伝わらず必要なデータも送れない事態などが発生します。
ゲームパソコンやゲーム機は年々性能が向上していて、それに見合ったインターネット回線の速度が担保できなければ、レスポンスがワンテンポ遅れるなど、ゲームに没頭出来る環境の構築には、機器だけで無く回線の最適化も欠かすことが出来ません。
ニーズが多様化する中で、やりたいこと・やらなくてはならないことも変化しています。
スマートフォンで契約しているプランだけが、唯一のインターネット回線手段であるユーザーは、他の回線の導入を検討しても良い環境が整ってきています。
やりたいことが増えて利用したい端末の種類が増えれば、スマホとスマホのテザリングだけでは無理がありますし、何より使い勝手が悪く料金も割高になります。
既にスマホ以外のインターネット回線を自宅に確保しているユーザーは、比較的長期間利用する傾向にありますが、惰性で回線の利用を継続する事で、もしかしたら損をしている可能性もあります。
インターネット回線サービスの提供社は多く、数ある選択肢の中から、新規ユーザーの目に留まるための方策を講じています。
月額料金を安価に見せるアピール手法として、契約当初の数ヶ月を安く設定して前面に打ち出す方法や、契約期間の2年や3年を経過した後に、月額料金が上がる設定になっている回線サービスは数多く有ります。
「面倒くさいし・・・まぁ・・いいかぁ」で済ませていると、割高な料金を継続して支払う事になりかねません。
インターネット回線を快適に楽しんで、支払料金も節約するなら、2年ごと・もしくは3年ごとの契約期間に応じて随時見直しを行い、乗り換えるのがベストな手法であることを解説します。
インターネット回線の手段には何がある?
インターネット回線の手段とは、一口に言ってWi-Fiか有線LANで接続出来る方法です。
回線の種類には、無線と有線があります。
無線の場合、「モバイルルーター」と「ホームルーター」があり、有線の場合は光ファイバーケーブルを使う「光回線」があります。
モバイルルーター
工事
回線の導入工事は不要です。機器が到着したらすぐに利用が可能で、自宅にWi-Fi環境が構築出来ます。
持ち運び
持ち運びも可能です。バッテリー駆動で利用できる小型の筐体のため、出掛ける時はバッグに入れて携帯することで、外出先でもインターネットを利用する事が出来ます。
回線速度
他の回線手段と比較して、回線速度は遅いです。筐体が小さいため搭載アンテナも小さくなり、バッテリー駆動のため供給出来る電力にも限りが有る事が関係しています。
家族での利用
モバイルルーターは、家族での利用には不向きです。家族の誰かが外に持ち出せば、残った家族はインターネット回線の手段が無くなります。Wi-Fiの飛ぶ範囲も狭く、利用機器の側で使用する事が基本で、別の部屋での利用は基本的に考えられていません。
制限
月に利用出来るギガ容量が決まっているタイプと、無制限に利用出来るタイプがあります。
無制限に利用出来る事を標榜しているサービスでも、完全に無制限に利用出来るものは事実上ありません。利用の仕方(短期間に大量に使うなど)によっては制限が掛かります。
ホームルーター
工事
無線を使うため回線導入工事は不要です。機器が到着したらすぐに利用可能で、コンセントを挿すだけで自宅にWi-Fi環境の構築出来ます。
持ち運び
コンセントで電源をとるタイプのため、持ち運びは出来ません。引っ越しなどで利用住所が変わる場合は申請する事で使えますが、勝手に持ち出すと利用制限が掛かり、それでも継続利用している場合には、強制解約になるケースもあります。無線を使う事で場所の制限は受けませんが、自宅で固定して利用する事が基本です。
回線速度
同じ無線を使うモバイルルーターと比較して、筐体のサイズ設計に余裕があるため、アンテナのサイズも大きくなり、安定したコンセントからの電源が供給されることもあって、回線速度は速くなります。
しかし、無線であるために途中のロスも大きく、利用する建物の場所や形状によって大きな影響を受けます。そのため実際に利用ができる回線速度は、光回線の速度には到底及びません。これは理論上の計算値である、公称値で数値が上回る新世代の5Gでも同じです。
家族での利用
家族で利用するインターネット回線に向いています。光回線で使用するルーターと比較的近い使い勝手があるため、一定程度の範囲までなら別の部屋でも利用が可能です。ただ、家族みんなで別の動画利用を各でするなど、大きなデータ容量を一気に消費する等の、回線速度が必要になってくる場合では、不具合がでる場合もあります。
制限
モバイルルーターと同様に無線を利用する回線のため、無制限に利用ができる事を営業政策として標榜していても、完全に無制限に利用ができるものは事実上ありません。利用の仕方(短期間に大量に使うなど)によっては、モバイルルーターと同様に制限が掛かります。
光回線
工事
基本的に光回線を利用するためには、回線導入工事が必要になります。工事には立ち会いが必要です。契約してから工事が完了するまでには一定の期間が必要で、回線やシーズンによって異なりますが、数週間から場合によっては数ヶ月を要する事もあります。
持ち運び
有線の光ファイバーケーブルを引き込んで利用し、当然コンセントで電源が供給されるため持ち運んでの利用は出来ません。指定した部屋の場所に光回線を引き込むので、そこから他の部屋に回線を移動させるためには、再度工事が必要になります。引っ越しも同様で再度導入工事が必要になります。フレッツ光以外の光回線では、利用中止時に撤去工事が必要になるケースもあります。
回線速度
他の回線と比較して、圧倒的に回線速度は速いと言えます。無線タイプのインターネット回線のデメリットである途中のロスが、有線の光ファイバーケーブルを使う事で大きく避けられるため、回線速度は速く安定したインターネット環境が利用できます。
家族での利用
家族でインターネットを利用するのに最適です。回線速度に余裕があるため、家族で別の動画視聴をしている場合でも快適に利用が出来て、zoom等のweb会議もスムーズに使えるクオリティを持ち、在宅勤務の回線にも最適です。レスポンスの必要なゲーム利用でも、無線利用の回線と比較して光回線には実際の数値で大きなアドバンテージがあり、光回線の使用が最適です。Wi-Fiを飛ばすWi-Fiルーターが、ニーズや使い方に応じて自由に選べるため、より遠くまで電波が飛ぶ大型アンテナ搭載タイプや、予算に応じた最適なWi-Fi方式の選択が出来ます。
制限
高精度の動画を家族バラバラに利用をしたり、OSの更新などで一気に大量のデータを消費したりする場合などでも、無線を利用する回線とは異なり、光回線では一切の利用制限を受けません。家族みんなで自由に無制限の利用が出来ます。
各回線の回線速度の違い
回線サービスを提供している側が出している、公称値という回線速度の数値は、利用するユーザーにとって殆ど意味がありません。
公称値はあくまで計算上の理論値であり、実際に公称値並の速度が現実の利用で出ることは無く、公称値よりも大きく下回る数値になることが一般的で、ロスの多い無線回線では特に公称値との差が大きくなります。
実際に利用しているユーザーが回線速度を計測しているのが、「みんなのネット回線速度」です。
それぞれの回線タイプで、直近3ヵ月の平均速度を見てみましょう。
各回線タイプの平均値(直近3ヶ月) | |||
回線 | Ping | 下り | 上り |
光回線 | 27.2ms | 378.8Mbps | 349.0Mbps |
ホームルーター | 81.4ms | 160.7Mbps | 19.0Mbps |
モバイルルーター | 86.0ms | 53.8Mbps | 13.1Mbps |
この表について簡単に説明すると、回線速度には上り(アップロード)と下り(ダウンロード)があります。
数値が大きいほど、回線速度は速くなります。
下り(ダウンロード)速度
一般的なwebページ閲覧や、動画視聴で重要なのは下り速度です。
高細度の動画では50Mbpsが必要になるものも有り、モバイルルーターでは役不足になるケースがあります。
複数の家族で同時利用する場合、ホームルーターでは何とか対応出来そうですが、光回線では余裕を持って対処出来る速度が出ています。
上り(アップロード)速度
上りはweb会議で重要になります。自分の音声や画面を参加者に届けるのには、上り速度が大きく関係してきます。
上り速度が不足すると、表示されている参加者の中で自分だけが固まったり、音声が届かなかったりする事態を招きます。理想としては50Mbpsが欲しいところで、クリアしているのは光回線だけです。
在宅ワークで大きな大量のデータを、サーバーやクラウドサービスにアップする場合などでは、効率に大きな差が生じて処理までの時間に大きな差が出ます。
YouTubeやSNSの動画アップにも、処理の時間は上り速度によって大きな差が出ます。
Ping
Pingの数値は、レスポンス・反応速度です。数値が小さいほどレスポンスが速くなります。
反射が大切なゲームでは、30ms以下が望ましいため、対応しているのは光回線だけです。
コスパやキャンペーンも含めて、回線ごとに主なサービス一覧を比較
それぞれの回線ごとに、主なサービスをピックアップして比較してみましょう。
モバイルルーター
モバイルルーターの契約期間は、契約した時期やプラン、契約期間の有無などによって、下記とは異なる場合があります。
長期間継続して利用しているモバイルルーターなら、他のモバイルルーターに乗り換える事で回線速度の向上が期待出来るケースや、月額料金が安くなる事に加えてキャッシュバックも得られるサービスがあります。
月額料金 | 通信容量 | 契約期間 | キャンペーン | |
楽天モバイルWiFiポケット | 3,278円 | 無制限 | 無し | 初めて契約する場合 割引き後の端末代金7,980円が ポイント還元で実質1円 |
クイックWiFi | 3,718円 | 100GB | 2年 | 8,000円のキャッシュバック中 |
GMOとくとくBBWiMAX+5G | 1~12ヵ月目まで | 無制限 | 無し | 25,500円のキャッシュバック中 |
4,554円 | (プラスエリアモード 月間15GB) | |||
13~35ヵ月目まで | プラスエリアモード使用時は月額1,100円加算 | |||
5,104円 | ||||
36ヵ月目以降 | ||||
5,104円 | ||||
ASAHIネットWiMAX2+ | 初月 | 無制限 | 3年 | 期間限定の月額料金割引 キャンペーンのみ |
無料 | (プラスエリアモード 月間15GB) | |||
2ヵ月目以降 | プラスエリアモード使用時は月額1,100円加算 | |||
4,246円 | ||||
25ヵ月以降 | ||||
4,928円 | ||||
BIGLOBE WiMAX WiMAX +5G |
初月 | 無制限 | 無し | 期間限定の月額料金割引 キャンペーンのみ |
無料 | (プラスエリアモード 月間15GB) | |||
1~24ヵ月目まで | プラスエリアモード使用時は月額1,100円加算 | |||
4,686円 | ||||
25ヵ月以降 | ||||
4,928円 | ||||
UQ WiMAX +5G | 13ヵ月まで | 無制限 | 無し | 5,938円のキャッシュバック中 *支払い方法やauスマートバリュー等 一定の条件を満たす必要あり |
4,268円 | (プラスエリアモード 月間15GB) | |||
14ヵ月目以降 | プラスエリアモード使用時は月額1,100円加算 | |||
4,950円 |
ホームルーター
ホームルーターは通信キャリア4社からサービスが提供されていて、それぞれ契約期間や違約金は設けられていません。
しかし、端末機器を分割で購入(24回・36回)した場合、月々に掛かる費用の同額が割引されるため、実質無料で利用出来るものがありますが、分割した金額の全額を支払う前に解約すれば、残債を精算する必要があります。
ドコモ home 5G HR02
(出典:GMOとくとくBB ドコモ home5G)
〇月額料金 4,950円
〇本体価格 39,600円 (月々サポートで毎月分1,100円割代金分を36回割引で実質無料)
上記キャンペーンサイトにて「home 5G プラン」の新規契約と「HR01」のご購入でamazonギフト券18,000円分がプレゼントされます。
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
(出典:UQ WiMAX公式)
〇月額料金 1年目(13ヵ月)4,268円 2年目以降4,950円
〇本体価格 19,800円(月々550円×36回)*クレジットカードで通信料支払の場合
現在9,900円のキャッシュバック(クレジットカードで通信料支払の場合)を行っていますが、スマホにau・UQモバイルを併用して利用するか、固定電話(月額550円)を利用してスマートバリューに加入する必要があります。
ソフトバンクエアー
(出典:ソフトバンクエアー公式)
〇月額料金 1年目3,278円 2年目以降5,368円
〇本体価格 71,280円 (月々割で毎月分1,980円割代金分を36回割引で実質無料)
ソフトバンクエアーは、ソフトバンクの携帯ショップで契約するよりも、オンライン代理店で行っているキャッシュバックキャンペーンの方がお得です。
詳細は以下をご覧下さい。
現在「SoftBank Air ハッピープライスキャンペーン」が行われていますので、1年間通常よりもお得な料金で利用が可能になっています。
60歳以上の方は更にお得で、「60歳以上向け!SoftBank Air 割引サポート」では2年間に渡り月額3,080円で利用する事ができます。
楽天モバイル
(出典:楽天モバイル公式)
〇月額料金 1年目1,980円 2年目以降4,840円
〇本体価格 41,580円 (24回払いで月額1,732円・楽天カード支払限定で48回払いも可能になり月額866円 *初回請求分のみ24回は1,744円・48回は878円)
現在は、1年間月額料金が割引きになるキャンペーンを行っています。
光回線
人気の光回線サービスを、幾つかピックアップしてみましょう。
光回線には無線回線には無い、工事費が別途掛かってきます。
実質工事費が無料になっている場合では、毎月工事費の分割額と同じ割引きがあるため実質無料であるため、工事費を完済する前に解約をすれば残債を清算する必要があります。
契約期間と違約金は下記と異なっている場合がありますので、個別に御確認ください。
特に違約金額については、2022年6月30日以前に契約をしている場合、大きく異っているケースが多くなります。
マンション集合住宅
マンション 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
ソフトバンク光 | 月額4,180円 工事費26,400円 (乗換は実質無料) |
25,000円 | SoftBank | 2年 | 4,180円 |
@TCOMヒカリ | 月額4,180円 工事費22,000円 → 実質無料 |
33,000円 月額割引をCB換算 3,960円 |
au | 2年 | 2,200円 |
@nifty光 | 月額4,378円 工事費22,000円 |
22,000円 月額割引をCB換算 19,800円 |
au | 3年 | 3,630円 |
楽天ひかり | 月額4,180円 工事費22,000円 |
無し | 無し | 3年 | 4,180円 |
ASAHIネット光 | 月額4,488円 工事費22,000円 → 実質無料 |
月額割引をCB換算24,480円 | au | 1年 | 4,488円 |
ビッグローブ光 | 月額4,378円 工事費22,000円 → 実質無料 |
20,000円(工事費0円プランの場合)
45,000円(通常) |
au | 3年 | 3,360円 |
So-net光プラス | 月額4,928円 工事費26,400円 → 実質無料 |
50,000円 | au | 3年 | 3,480円 |
ドコモ光 | 月額4,400円 工事費22,000円 → 無料 |
dポイント 20,000円分 |
docomo | 2年 | 4,180円 |
NURO 光 | 月額5,200円 工事費44,000円 → 実質無料 |
45,000円 | SoftBank | 3年 | 3,850円 +撤去費 |
auひかり | 月額4,290円 工事費33,000円 → 実質無料 |
40,000円 |
au | 3年 | 2,730円 +撤去費 |
フレッツ光 | 月額3,575円~ +プロバイダ料 工事費22,000円 |
東日本 35,000円
西日本 45,000円 |
無し | 2年 | 1,650円 |
一戸建て
戸建て 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
ソフトバンク光 | 月額5,720円 工事費26,400円(乗換は実 |
25,000円 | SoftBank | 2年 | 5,720円 |
@TCOMヒカリ | 月額5,610円 工事費22,000円 → 実質無料 |
35,000円 月額割引をCB換算5,280円 |
au | 2年 | 2,200円 |
@nifty光 | 月額5,720円 工事費22,000円 |
22,000円 月額割引をCB換算23,760円 |
au | 3年 | 4,840円 |
楽天ひかり | 月額5,280円 工事費22,000円 |
無し | 無し | 3年 | 5,280円 |
ASAHIネット光 | 月額5,698円 工事費22,000円 → 実質無料 |
月額割引をCB換算28,080円 | au | 1年 | 5,698円 |
ビッグローブ光 | 月額5,478円 工事費22,000円→ 実質無料 |
20,000円(工事費0円プランの場合) 45,000円(通常 |
au | 3年 | 4,230円 |
So-net光プラス | 月額6,138円 工事費26,400円→ 実質無料 |
50,000円 | au | 3年 | 4,580円 |
ドコモ光 | 月額5,720円 工事費22,000円 → 実質無料 |
dポイント 20,000円分 |
docomo | 2年 | 5,500円 |
NURO 光 | 月額5,200円 工事費44,000円 → 実質無料 |
45,000円 | SoftBank | 3年 | 3,850円 +撤去費 |
auひかり | 月額5,610円 工事費42,250円 → 実質無料 |
40,000円 | au | 3年 | 4,730円 +撤去費 |
フレッツ光 | 月額4,730円~ +プロバイダ料 工事費22,000円 |
東日本 35,000円 西日本 45,000円 (業務用途が適用) |
セット割無し | 2年 | 4,400円 |
回線の乗り換えでコスパは良くなるのか?
現在モバイルルーターや、ホームルーターを利用している方で、光回線は高いと誤解して利用を避けていたなら、それほど月額料金に大きな差が無く、場合によっては安い事に驚かれたのではないでしょうか?
無線回線から光回線への乗り換えがオススメ
スマホのみの回線利用や、モバイルルーター・ホームルーターを利用している方で、回線導入工事に差し支えがないなら、光回線への乗り換えをオススメします。
無線を利用した回線と比較して、光回線は実質利用できる回線速度が速く安定していて、どれだけ利用しても制限が掛かる事が無く、本当の意味で無制限利用が可能です。
光回線導入にかかる工事費も、実質無料で利用出来るサービスが有ったり、キャッシュバックが得られるサービスが有ったりして、実質の通信費支払い費用としては大きく変わらないのに、快適で速いインターネット回線が利用出来るなら、使わない手はありません。
特に家族で利用する場合は、自宅のインターネット利用は、高速な回線に支払いも一本化出来るので、1人あたりで計算すれば安くなり、スマホで無制限・大容量プランを利用している場合は、通信費トータル費用を比較すれば光回線を導入した方が大幅に安くする事が可能です。
光回線から別の光回線への乗り換えは?
光回線を別の光回線へ乗り換える事で、その都度有利なキャッシュバックを得られれば、その分を通信費に充てる事で、実質の通信費は節約することが可能になります。
詳細は後述しますが、フレッツ光・光コラボ以外の光回線サービス以外の乗り換えには、回線の新たな導入工事を行う必要があり、簡単に乗り換えは難しくなっています。
膨大な選択肢がある光コラボから別の光コラボには、簡単な手続きだけで乗り換えが可能になっています。
乗り換えに伴う解約で掛かる費用は?
乗り換えのメリットだけでは無く、デメリットも考えてみましょう。
最も懸念されるのは、乗り換え時の既存サービスの解約に伴う費用です。
契約期間と違約金
回線サービスの多くには、契約期間が設定されています。
これらの多くは、契約期間が終了すれば自由に解約出来る制度ではありません。
たとえば、2年契約の場合は、2年後に訪れる解約月(サービスによって1ヵ月から3ヵ月程度の幅があります)での解約は違約金が掛かりませんが、それを経過すると再度同じ契約期間が始まり、2年後の解約月を待たなくては、違約金が掛かってきます。
何度かの法改正を経て、契約期間と違約金は縮小傾向にあり、契約期間を設けず違約金も無いサービスも出てきて、違約金の額も以前と比べて安価になっています。
2022年6月30日以前に締結された契約は、解約時の違約金が高い傾向にあり、この高額な違約金は継続利用する限り自動的に再契約で持ち越されるため、解約月の乗り換えによって今の基準の安くなった違約金金額にしておく事も、リスクヘッジとしてメリットがあります。
撤去工事費用
撤去工事費用は、回線工事が必要な光回線でのみ存在します。
NTT東西の「フレッツ光」・フレッツ光を使うサービスの「光コラボ」では、解約時に撤去工事費用は掛かりません。
光コラボは、NTT東西がフレッツ光の回線をプロバイダに卸し、プロバイダがユーザーと回線をワンセットにしてサービスを提供するシステムです。
(出典:NTT西日本*一部改変)
「光コラボ」を扱う事業者は、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有ります。
「ドコモ光」「ソフトバンク光」「楽天ひかり」なども光コラボの一つです。
光コラボ以外の他の回線では、1万円から2万円程度の撤去工事費用が掛かるケースが多くなります。
工事費残債
これも回線工事が必要な、光回線でのみ存在しています。
工事費を一括で支払った場合には、当然残債は解約時にありませんが、分割で支払っている場合だと、完済する前に解約すれば、工事費の残債を一括で清算する必要が有ります。
月々の分割工事費を、利用中は同額引かれる実質無料のサービスでも、解約時点で残債が有れば清算する必要が有ります。
機器費用
モバイルルーター・ホームルーターの機器を、分割払いで利用している場合、解約時に残債があれば精算する必要が有ります。
レンタルしている機器の破損等があった場合でも、解約時には清算する必要が出てきます。
契約期間や分割期間を見極めて乗り換えれば、通信費は節約出来る!
解約違約金は、以前よりも安くなってきたとは言え、やはり支払いたく無いですし、支払わない方が賢明です。
2年もしくは3年で訪れる解約月を見逃さずに乗り換えれば、違約金は掛かりません。
工事費や機器を分割で支払っている場合も同様で、設定されている2年・3年の完済を待って乗り換えれば、残債も請求されません。
お得なキャンペーンを利用して乗り換えれば、契約途中であっても、それらを清算してお釣りがくるケースも少なく有りません。
光回線から光回線の乗り換えメリットは「フレッツ光」「光コラボ」が大きい
乗り換えのメリットがフルに享受出来るのは、NTT東西の「フレッツ光」と、フレッツ光を使ってサービスが提供されている「光コラボ」に限られます。
「フレッツ光」・「光コラボ」以外の光回線利用では、乗り換え時にその都度に回線工事が必要になります。
光回線サービスを乗り換える度に、回線工事の費用負担と立ち会いの手間があれば、回線を乗り換えるメリットは、大きく削がれてしまいます。
これから光回線の導入を考えているなら、最初から光コラボを選択しておけば、将来的な乗り換えにも安易に対応する事ができます。
「光コラボ」から別の「光コラボ」へ乗り換える事を、「事業者変更」と言います。
事業者変更では回線工事が必要無く、インターネットが利用出来ない期間も発生せずに、簡単な手続きだけで乗り換える事が出来ます。
フレッツ光+プロバイダ契約で利用しているユーザーが、光コラボに乗り換える事を転用と言います。
事業者変更の手続きについて、簡単に説明します。
事業者変更
出典:NTT東日本公式
事業者変更の手順
- 事業者変更承諾番号の収得を、契約中の光コラボ事業者へ申し込む
- 新しい光コラボ事業者に、「事業者変更」として申し込む
- 事業者変更の手続きが完了(概ね1週間から2週間程度)すれば、利用できる様になります。
注意点としては、事業者変更承諾番号は15日間の有効期限があります。
事業者変更も転用の場合も、公式特典に加えて正規代理店独自の、特典キャッシュバックが受けられます。(*新規申し込みと事業者変更では、キャッシュバックの内容が異なっている事があります)
契約期間で事業者変更による乗り換えなら、定期的にスムーズに行う事が出来て、メリットも大きくなります。
以下、具体的なオススメ光コラボをご紹介します。
乗り換えにオススメな光コラボ① 「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
「@TCOMヒカリ」は光コラボです。
現在「ドコモ光」や「ソフトバンク光」「楽天ひかり」などの光コラボをご利用の方は、事業者変更による工事不要の簡単乗り換えが可能です。
「@TCOMヒカリ」は、豊富なノウハウと技術力が有り、契約者数に応じた回線増強も積極的に行っていて、高品質な光回線の品質が利用できます。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
キャッシュバック特典
キャッシュバックキャンペーンを行っています。
他の光コラボからの事業者変更で、僅かな手間で不便も無く、お得なキャッシュバックをゲット出来ます。もちろん、新規の方もキャッシュバックが受け取れます。
詳細は以下をご覧下さい。
12ヵ月の間、月額料金割引
契約から12ヵ月間、戸建てタイプでは月額440円が割引きされ、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引きされます。(事業者変更の場合は適用されません)
詳細は以下をご覧下さい。
工事費無料
フレッツ光以外の光回線を利用の方や、初めて光回線を導入する方は、最大22,000円がかかる回線工事が必要になります。(事業者変更の方は工事不要で利用ができます)
今なら、@TCOMヒカリでは回線導入標準工事費が無料になるキャンペーンを行っています。
詳細は以下をご覧下さい。
LIBMOとのセット割
(出典:LIBMO公式)
ドコモ光やソフトバンク光をご利用になっている方は、キャリアのプランのセット割をご利用になっている方が多いと思います。
@TCOMヒカリに乗り換えるお得は、スマホもセット割が適用される格安SIM「LIBMO」に乗り換える事でより一層大きくなり、通信費トータル費用の節約が可能になります。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
スマホ1台につき220円が安価になっている月額料金から更に割引され、最大家族5人まで適用されます。
自宅に光回線を利用する場合は、スマホプランのギガ消費は外出時だけになるため、大きなプランは必要無いケースが大半です。
その場合、多くのスマホユーザーの利用量は3GB未満になっています。
3GBプラン980円が、@TCOMヒカリと「セット割」を適用することで、月額760円になります。
家族4人でLIBMOの3GBプランに乗り換えて、自宅のWi-Fi回線として@TCOMヒカリを利用している場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。
家族4人の戸建て利用の場合の通信費トータル費用
(@TCOMヒカリ 戸建て)5,610円+(LIBMO 3GB 割引き後)760円×4人=8,650円
になります。
家族4人のマンション集合住宅利用の場合の通信費トータル費用
(@TCOMヒカリ マンション)4,180円+(LIBMO 3GB 割引き後)760円×4人=7,220円
になります。
格安SIMのLIBMOは安価に提供されていますが、ドコモが数多くある格安SIMの中で2社しか認めていない、「エコノミーMVNO」として全国のドコモショップでもLIBMOは取り扱われている事からも解るように、乗り換えても安心して利用することが可能です。
乗り換えにオススメな光コラボ② 「ビッグローブ光」
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
老舗プロバイダが運営する光コラボの「ビッグローブ光」は、一戸建てタイプで5,478円・マンションタイプで4,378円が月額料金になっています。
ビッグローブ光に乗り換え・新規契約を行うだけで無く、サブブランドの「UQモバイル」にスマホプランも併せて乗り換えれば、セット割対象になり通信費トータル費用の節約が可能になります。
UQモバイルのセット割
(出典:UQ mobile公式サイト)
UQモバイルは格安SIMではなく、auのサブブランドとして高品質なau回線の全てを利用が可能なのに、安価な月額料金で利用する事ができます。
UQモバイルでは2023年7月にプラン改定が行われて、それまでのプランから大幅に変更されています。
月に15GBまでの「トクトクプラン」月額3465円
月に20GBまでで10分までの国内通話かけ放題が込みの「コミコミプラン」月額3278円
月に4GBまでの「ミニミニプラン」月額2365円
自宅で光回線を併用する場合には前述のように3GB程度のプランが最適なので、4GBまで利用ができる「ミニミニプラン」に注目します。
このプランでのセット割は、スマホ1台につき1,100円の割引きが受けられます。
フルに割引きを活用すれば
(ミニミニプラン)2,365円-(インターネット回線セット割)1,100円-(au PAYカード支払割)187円=1,078円
になります。
(*au PAYカード支払割は、スマホ1台ごとに割り引かれるのではなく、1回の支払いにつき割引きされます。)
キャッシュバック
ビッグローブ光では代理店契約で、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
工事費無料キャンペーン
ビッグローブ光の導入には最大で22,000円の標準工事費がかかりますが、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
引っ越し移転時の工事費用が無料
ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になっています。
光回線の導入工事ができないなら「ソフトバンクエアー」
(出典:ソフトバンクエアー申込サイト)
自宅に導入するインターネット回線としては、利用できる回線速度や品質において光回線が最適です。
しかし、光回線が利用出来ない場所や建物は存在しますし、仕事の都合で引っ越しする事が多い方も、都度導入工事が必要になる光回線は積極的にオススメできません。
そんな場合には、コンセントに挿すだけで自宅にWi-Fi環境の構築ができる、ホームルーターがオススメです。
実質費用を4社比較すれば「ソフトバンクエアー」がお得
ホームルーターは通信キャリア4社から提供されていますが、キャッシュバックまで含めた実質の支払い費用を計算すれば、ソフトバンクエアーが圧倒的にお得です。
提供企業 | ドコモ | KDDI | ソフトバンク | 楽天モバイル |
サービス名 | ドコモ home 5G | HOME 5G L13 | ソフトバンクエアー | 楽天モバイル Rakuten Turbo |
基本月額 1年目 | 4,950円 | 4,818円 | 3,278円 | 3,712円 |
基本月額 2年目 | 4,950円 | 5,500円 | 5,368円 | 6,572円 |
機種代実質 | 0円 | 19,800円 | 0円 | 41,568円 |
2年間合計金額 | 118,800円 | 123,816円 | 103,752円 | 123,408円 |
キャッシュバック | 18,000円 | 9,900円 | 33,000円 | 0円 |
2年間実質合計 | 100,800円 | 113,916円 | 70,752円 | 123,408円 |
実質月額料金 | 4,200円 | 4,747円 | 2,948円 | 5,142円 |
2年間の実質支払い費用を計算すれば、唯一3,000円を切っているのはソフトバンクエアーだけです。
ソフトバンクエアーのキャッシュバックについての詳細は、以下をご覧下さい。
ワイモバイルのセット割
(出典:ワイモバイル公式)
ワイモバイルはソフトバンクの回線を利用するサブブランドで、MNO(キャリア回線)です。
高品質なスマホ回線にセット割が適用されて、安価に利用する事が出来ます。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/Sプラン | 2,178円 | 1,188円 | 990円 |
15GB/Mプラン | 3,278円 | 1,188円 | 2,090円 |
25GB/Lプラン | 4,158円 | 1,188円 | 2,970円 |
前述のように、自宅にWi-Fi環境があれば3GBプランが最適で、スマホ代は1台月額990円になります。
家族で乗り換えてて利用する事で、通信費トータル費用が節約できます。